ふくしサービスセンター おおきな木

『生きる!』

2013年よりご利用いただいているⅯ様がこれからの生活を考え、入所をされました。今は通院介助と買い物支援に関わらせてさせてもらっています。入所前にⅯ様が熊本県知事との交流会でバリアフリーなどについて知事宛に手紙を書かれました。その内容がⅯ様の心の声に感じ、皆さまにも読んでいただきたく、ご本人にご了承を得て抜粋して掲載させてもらいます。
 『私の場合は障害を持って生まれてしまった!子供の頃は何も思わず自由に生きてきた。物心ついてから自分の体に疑問を…?なぜ!みんなと同じじゃないんだろう?悩んだこともあったが…でも、女性に生まれた限り、オシャレも、勿論男性にも興味ありでした。恋愛もしたいしねぇ とにかく何でもやってみたいのであった。私は心は歩ける人と同じなのだから…人より少しできないだけの事だから…でも、夢・希望・すべてあきらめてきた気がするのだ!でも、持ち前の明るさだけはわすれずやってきた。だからこそ!皆さんから色々と言われる事もあった。何が不自由で、何が自由でないの!今、私が生きていていいのだろかと思ってしまう。家族・ヘルパーさん・施設の方々お世話になって生きている。歩ける人を見るとなんて素敵なんだと思ったりして羨む事もある。なんで歩く事が出来ないの?なんで車椅子なの?なんで手足が動かないの?こんな何気ない言葉に傷つけられそれでも頑張って生きてきた私たちです。頼む事だって沢山ある。その度にごめんなさい。ありがとうの繰り返しずーっと言っている言葉です。辛いです。健常者という言葉も嫌い。障がい者の言葉も嫌い。私たちも自由に生きて行きたいです。車いすは私たちの手足です。』この文章を読ませてもらって、Ⅿ様の『生きる!』という思いや私たちの何気ない言葉が傷つけていないか?など、改めて考えました。 この思いを受け止めながらⅯ様への支援を続けていきます。