ケアプランセンターさせぼ
認知症予防は中高年期から!
9月24日(金)13時半より佐世保市主催の「認知症予防講演会~認知症になりにくい脳を作るための中高年期の過ごし方~」をテーマに鳥取大学医学部保健学科教授の浦上克哉先生の講演(Zoom)を聞く機会を得ました。
これまでの認知症についての学びとは違う切り口にひかれましたが、期待通りの講演でした。認知症を引き起こす危険因子のうち35%は修正可能だとのこと。その中で印象に残ったのが難聴、睡眠についてです。
高齢者が難聴になっていくことに補聴器のみしか対応できないと思っていましたが、年代で異なる危険因子というくくりでみると、難聴は45才から65才の中年期から危険因子としてあげられているので、この時期から啓発を始めていくべきだとのことでした。補聴器の扱い方がよく理解できるときから慣れておき早めに着用する、聴力訓練をする(これは研究中)といいそうです。
また認知症の原因となるアミロイドβたんぱくは昼間分泌され、睡眠中に除去されるとのことで7時間以上の質の良い睡眠を取ることが重要だとのことでした。先生は睡眠障害への対応として自らアロマオイルを開発しておられます。嗅覚神経にアミロイドβの蓄積が一番早いそうで、匂いが分からなくなると物忘れが出てくるとのことでした。
先生は鳥取式認知症予防プログラムを開発研究しておられ、それは全国に広がっています。ウィズコロナの新しい生活様式での予防対策として、オンラインの活用、手紙や活字の利用も話されました。コロナ禍で認知症の人々が家族にも会えず、心身の機能の低下を目にしている私たちですが、何ができるか考えていきたいと思いました。