ケアプランセンターさせぼ
他法人と共同事例検討会
6月15日、三か所の他法人と合同の事例研修会に参加しました。テーマは「取られ妄想のある一人暮らしのご利用者支援について」。物盗られ妄想のため、訪問してくれる介護事業所のヘルパーさんが物を持って行った、お金が紛失したと言われ、そのたびに事業所が変わるという事例でした。認知症の方への対応としてどのようにすればよいのか、利用者に寄り添うのか、執拗な疑いのかけられ方をした事業所の立場はどうなるのか、意見を出し合いました。この事例の場合、警察の介入があったのですが、結果、物事をきちんと感情を入れずに解決できたこと、他県にいる息子さんも事の次第を重く受け止め、施設を考え出したとか、地域の人も状況がわかって見守っていこうという姿勢にかわったなど報告されました。地域の中にいる佐世保市生活支援コーディネーターさんの話では、地域や包括にもっと早く相談をかけてもよかったのではないかと反省の言葉がありました。今、この事例の方に、また別の事業所が入っていますが、事業所のヘルパーさんを守るために、どんなことに気を付け入るかも意見を出し合いました。2人で訪問する、バッグなど何も持って入らない、その方の信頼を置ける人を見つける、包括や、公民館の館長さんなどとの連絡を密にするなど意見が出ました。認知症だからこそ、多くの人の見守りの目をもって接していくことの大切さを学びました。