ケアプランセンター菊陽

遺族を傷つける言葉

ターミナルケアのご利用者さんを担当することになったのですが、ご本人の体調が急激に悪化しご支援叶わずご逝去されました。生前この方の奥様とお会いするたび「いよいよの時は家でひ孫や孫、子供たちに囲まれて見送ってあげたい」と話されていました。残念ながらそれは叶わず病院でのお別れとなってしまわれました。奥様からご逝去のお知らせのお電話をいただいたとき「病院も配慮してくれて孫、子供には1回づつ会わせてもらって、私は最期手を握って見送れた」とご様子を話されました。私は「それはせめてもでしたね、奥様もお疲れがでませんように、無理をなさらないでください。何かご相談やお力になれることがあればいつでもお電話ください」とお話ししました
自宅に帰り、ハタと、私の声かけは良かったのだろううかと、たまに観る緩和ケアについての動画をひらくと「遺族を傷つける言葉」というタイトルが目に入り、視聴すると色々心に残るお話を聴きました。
内容は長くなるので、かいつまんで書くと家族を傷つける言葉として「お元気そうでよかった」「もう介護(看護)しなくていいですね」「生活は大丈夫ですか」等々、励ますつもりでかけた言葉が、かえってご遺族の複雑な精神状態を逆なでし傷つけてしまう事がある。ご遺族は励まさなくていい。心情を察して真剣に話を聞いてあげれば良い。まさに介護職の基本姿勢の一つ!!傾聴・受容、やっぱりなぁ……大切なんだよねと改めて感じた時間でした。
私はY様の奥様に対してできていたのかどうかは自分では判断できませんがこれからも傾聴・受容、大事にしないといけません。