ケアプランセンターさせぼ
地域に支えられて
若年性認知症でも一人暮らしを頑張られていたAさん。ゴミ出し日を間違えたり、家の入口がわからなくなったり。でも炊飯器ではなくケトルでご飯を炊いたのにはさすがに驚きました。とても上手に炊けてましたが、大好きなラーメンが食べたくても今度はお湯が沸かせなくて等々・・・。
介護保険のサービスやご家族の力だけでは足りない部分が少しずつ増えてきて、地域の生活支援コーディネーター(SC)を介して見守り支援を相談しました。すると地域サロンに参加している方が中心となり、サロン参加の誘いやわからない時の声かけ等支援してくださいました。2ヶ月程経過してグループホーム入所が決まり報告をしたところ、SCさんより、“実は、自分達より若い認知症の方にどのように接して支援すればいいのかわからないと相談があっていました。そして、認知症サポーター養成講座開催のきっかけ作りに繋がりました。短い期間でしたが、Aさんとの関わりで地域の方は認知症への関心が芽生え、認知症を学んで役立てたいという気持ちになられたようです。”と感謝の言葉がありました。デイサービスでも癒し的な存在で、Aさんの利用日は穏やかな時間が流れていたとのこと。
私も担当ケアマネとしてAさんに関われたことに感謝です。穏やかでいつも明るく笑顔のAさん。これからは誰かが側にいて不安が少なくなると思います。そしてまた、周りの方を笑顔にしてくれることでしょう。