ケアプランセンターさせぼ

お盆を迎えて

90歳を超え、できないことが増えてきても、一人での在宅生活を強く希望されたB様。介護サービスで足りない部分は民生委員さん等地域の方に支えていただきました。ご家族は遠い県外で、コロナ禍と高齢で面会がかなわず、電話や郵便でのやり取りでした。そんなB様が体調不良となり、駆け付けてくれたのは、60年ほど前に会ったことがある少年2人でした。すでに定年を迎えた2人から声をかけられてもわからず、ご兄弟からのテレビ電話でやっと理解された様子でした。ご家族の協力を得ることはできましたが、「ここが自分の家。どこにも行かない」と意志は固く、ご家族も最終的にB様の意思を尊重することを選択しました。お盆を迎え、ふっと思い出した事例です。自己決定を貫かれたB様。今は安らかに眠っておられると思います。