ケアプランセンター熊本西

ぼけますからよろしくお願いします

11/15は、山鹿八千代座でケアマネ研修でした。 
「ぼけますからよろしくお願いします〜おかえりお母さん〜」の映画鑑賞と、娘様であり、監督をされた信友直子さんの講演。 

有名なドキュメンタリーなので、テレビなどでご覧になった方も多いと思いますが、本当に感動で、家族や夫婦、親子関係を通して、ヒトの在り方を深く学べる映画でした。また、信友監督による、映画では描けない補足や裏話も興味深く、感銘を受けました
●「死にたい!私なんか役に立たな!迷惑ばかりかけてる!死ぬ!!」と混乱されたお母さんの背景には、直前にケアマネのとある声かけがあったこと(言葉って大事)
●実は介護サービスが入る前の2年間は閉じこもっていて、デイサービスを利用されるようになって笑顔が増えたこと
●お母さんの介護をするために96歳からマシントレーニングを始められたこと
●お母さんが帰ってきたときに混乱しないように家の環境を変えなかったこと(普通、住宅改修やら手すりやらを勧めるだろうなあ)
●出来ることを維持したいからベッドは使わず、畳に布団を敷いて寝起きされていること
●介護は「自分の終わり方を子どもに見せる最後の子育て」だと考えておられること
●社会参加というのは、外に出ていくことだけでなく、社会に甘えることも社会参加だとお父さんが言われていること
●お母さんはずっと憧れていた人と結婚して、尽くしきっておられたこと
●「ありがとうなんて言うと、もう私は死ぬんだなと思って、お母さんが気力を失くす」と思い、終末期になってもいつも通りの声かけをされていたこと「もうすぐ誕生日じゃけん、またハンバーグ食べに行こうや」
●お母さんがいよいよ旅立つことを受け入れられ「ずいぶん世話になったな、あの世でも仲良く暮らそうや。ありがとう」と挨拶をされたこと(こうして文字入力しているときも涙が出ます)
●お父さんは104歳で、今でもお元気でおられること

裏話は、わたしたち介護に携わる職業人にとって、本当に学びの多い内容でした。
グリーンコープでも呼んでほしい。