ケアプランセンター水俣
「母に一目会いたかったんです。」
コロナ禍で様々な配慮が必要になりました。先日、社会福祉法人グリーンコープのケアマネ合同研修がWebで開催され「コロナ禍で生活が変化し、人の本質が剥き出しになっている」という言葉が胸に響きました。失業、生活困窮、孤立、差別、自殺者の増加…。暗い気持ちになるワードばかりですが、その中で「本当に大切なモノ」も見えてきました。 コロナウイルス感染症が今年になって流行し「里帰り」も、気を使うようになりました。「親に会いたいけど、こっちで流行ってるから感染させないか心配。」「里帰りしたいけど感染対策でサービスが休止になったら親が生活できなくなる。」など…。 「認知症の母が一人で暮らしていて心配で堪らない。正月以来、一度も会ってない。一目で良いから母に会いたい。」と、県外から息子さんが車で何時間もかけて実家へ。マスク、フェイスシールドを着用し、アルコール消毒を念入りに。一目会いたいお母さんのもとへ。室内には入らず滞在時間わずか10分。久しぶりに会ったお母さんは、いつもどおり。長期間会っていなかったとか記憶になく、いつもどおり。息子さんは「どうしても母に一目会いたかった。会えて良かった。」とケアマネに報告の電話。大切なモノのために頑張った息子さん。 「本当に大切なモノ」って何でしょうか…。命、愛情、思いやり、少しの勇気、少しのお金、困った時はお互い様。「大丈夫?私に出来ることは何?」と聞ける少しの勇気…など。こんな時だからこそ「本当に大切なモノ」を見つめたいですね。