“9/21世界アルツハイマーデー” オレンジ・ライトアップ!
9月21日は「世界アルツハイマーデー」。 一人ひとりが認知症を正しく理解し、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指して、「オレンジ・ライトアップ」など各地で様々な取り組みが行なわれています。 アルツハイマーデーは、国際アルツハイマー病協会(ADI)が認知症への理解をすすめ、本人や家族への施策の充実を目的に1994年に制定。 今年の標語は「共に生き ともに歩もう 認知症」です。 今年1月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。 認知症は誰にでも起こりうる脳の病気。たとえ認知症になっても、周囲の理解や気遣い、適切な医療と介護の連携などがあれば、住み慣れた家や地域での生活が可能です。 私たち“びすけっと”は、訪問介護のヘルパーとして、「微・助っ人」として、ささやかにそのお手伝いを続けていきたいと思います。 びすけっと事務所もオレンジ・ライトアップ(飾りつけ)しました。 去年完成した近所のSAGAアリーナもオレンジに彩られるそうです!(9/21~27の日没~22時頃まで) 国スポ・全障スポで賑わうアリーナとあわせて、事務所にもお立ち寄りくださいね。 ◆「オレンジ色」は柿右衛門の「柿色」から! 暖かさを感じるオレンジ色は、日本の認知症支援のシンボルカラーです。江戸時代に活躍した陶工・酒井田柿右衛門が、夕日に映える柿の実のオレンジ色から着想を得て作り出した赤絵陶器は、海外に輸出され世界中で高い評価を受けました。認知症支援活動も、この「柿色」のように世界中に広まってほしいとの願いを込めて、オレンジ色がシンボルカラーになりました。やる気スイッチはどこ? “ともに行なう家事”で 体と心を動かす!
90歳を超えた一人暮らしの利用者Sさんは、後悔や愚痴をこぼしながら、ぼ~っと座って動こうとしません。そんな時、昔の話をよくします。 ヘルパー「息子さんが好きな食べ物はなんでしたか?」 Sさん「ハンバーグ」 ヘルパー「お母さんのハンバーグが大好きだったんですね」 また、あるときは、 ヘルパー「酢の物もおいしそうですね」 Sさん「お麩はあるかしら」 ヘルパー「お麩を酢の物に入れるんですか?」 Sさん「そうよ。よく母が作ってくれたのよ」 ヘルパー「教えてください。」 そうやって、Sさんがもっとも輝いていたころ、生き生きしていたころを思い出していただきます。そうすると、ぼ~っとしていたSさんが、目の前に調味料をもっていくと、「味はこんなんではなかったわ」「麩は半分に切るの」と心や手が動くのです。 平板になってしまう感情の水面(みなも)にさざ波を起こします。小さなことでも 人の手を借りてでも、できた実感を味わうこと。ヘルパーとともに味わうこと。その積み重ねで、ヘルパーは、本人のやる気スイッチが入ることを期待しています。 本人の気分がのらないときもあります。ヘルパーの働きかけが失敗することもあります。 でも、 昆布をハサミで切ることができた。 洗濯ものをたたむことができた。 豆の皮をむくことができた。 訪問介護の中でも大切なお仕事の1つ、"ともに行う家事"で、 小さな「できた」を増やしていただけるように、ヘルパーは今日も頑張ります。 ※イラスト by ヘルパーのパートナーさん耳を澄ませて、球を打つ!~ブラインドテニスで金メダル
“SAGA2024”国民スポーツ大会・全国障がい者スポーツ大会が今年10月に佐賀県で開催されます。 そのオープン競技としてブラインドテニス大会が4月に開かれ、佐賀県チームが金メダルを獲得しました! びすけっとではメンバーのお一人、全盲の前田浩二選手の練習の際に同行援護を行っています。コート外での移動や備品準備などのサポートをしています。 ゲームでは、コートのラインにはテープが張ってあり、ラケットで触わって、まず位置を確認。 耳を澄ませて、鈴の入ったスポンジボールが地面をはねる時の音だけを頼りに、空間を飛んで切るボールを、3バウンドまでに打ち返します。相手コートを鋭く突いて、リターンが決まった瞬間には、間近で観ている私達も「ヨッシャ!」と大喜び。 前田さん「勝つために一生懸命技術を取得して、できなかったことがちょっとでもできるようになると嬉しいですよ」。 前田さんはソフトボールのチームの一員としても打って、走って、守って、SAGA2024に向けて頑張っています。声をかけあうチームワークの良さに私達が学ばされています。 たとえ「できないこと」が1つあっても、本人の意志と努力、仲間の助け合い、それに、ちょっとのサポートがあれば、「できること」がこんなにある、可能性がこんなにも広がっているんだと思わされました。 同行援護では他にも水泳の練習や、病院通院、買い物、イベント参加といった日常生活のいろんな場面で、視覚障がい者のサポートを行っています。 多様性、可能性の広がりを感じられるお仕事に、あなたも関わってみませんか? まずはSAGA2024、身近にいる選手を応援しましょう! <参考記事> ◆STSサガテレビ 「ブラインドテニス」で県勢が金メダル第1号に https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2024040716282 ◆NHK佐賀 全障スポ グランドソフトボール 白石 音が命"静かな野球" https://www.nhk.or.jp/saga/lreport/article/001/20/地域カフェ☆オレンジ庵、4/13開催!
“地域カフェ オレンジ庵” 新年度も 毎月第二土曜を基本に開催します。 1回目は4月13日(土)13:30~15:30。 介護の疑問、困りごと、健康話など 一緒におしゃべりしませんか? リズムに乗って“おたっしゃ体操”“佐賀弁口腔体操”やゲームでリフレッシュ♪ グリーンコープの美味しいおやつをいただきながら、楽しいひとときを過ごしましょう! 地域のみなさんがほっと安らげる場所をつくっていきたいと思っています。 どなたでも、ぜひご参加ください! 参加費:100円(お茶代) 会場:びすけっと佐賀(佐賀市高木瀬東3-9-13) 連絡先:0952-33-4450介護資格を取れます!全額助成します!
高齢者や障がい者のお家に訪問して日常生活のお手伝いをするヘルパーの資格取得に必要な「介護職員初任者研修」。 グリーンコープさがで、5月から開催予定です。 資格をとれば、子育てや家のことをしながら、自分のライフスタイルにあわせて、1日1、2時間×週2、3日、から働けます! もちろんバリバリ働ける方も大歓迎。 そのままグリーンコープ、びすけっとで仕事をされる方には、受講料8万円が全額助成があります。 資格は一生モノ。この機会にぜひどうぞ。 「共に生きる地域社会」を一緒につくっていきませんか? ◆連絡先:0952-32-6230 グリーンコープ生協さが事務局「読むん台」!?~視覚障がい者機器展へ同行援護
視覚障がい者の「見えない」「見えづらい」といった困りごとをサポートしてくれる福祉機器や便利グッズの展示会「佐賀県視覚障がい者機器展」が開かれ、同行援護サービスで、利用者Hさんに付添ってきました。 この日は、東京や福岡などから10社のメーカー・事業所が出展。 佐賀では、普段なかなか手にしたり、直接担当者から話を聞いたりする機会がない中で、Hさんは楽しみにされていました。 たとえば、スマホのタッチパネルは凹凸がないため、視覚障がい者には扱いづらい・・・。そこで、凹凸のあるボタンで操作できるテンキーボード。ボタン配列がわかっておられるので、Hさんも使いやすそうでした。ただ、価格が66000円。いろんな補助はありますが、なかなか購入しにくいところです。 靴に取り付けて目的地までの情報を靴の中の振動で伝えるナビシステム「あしらせ」、 緊急時に空気で膨らますバルーン白杖etc...、実際に手にしてみなければ分からない機器がたくさんありました。 Hさんは「読むん台」(写真)を買われました。スマホには文字認識装置がありますが、紙の端がどこかをあわせなければ読みようがないんですね~。そんな時に、携帯可能で便利な折り畳み式の紙の台。 ちょっとした工夫で、もっともっと生活しやすくなるんだなあと、学ばされました。 同行援護研修を受けて、ガイドヘルパーとして働いてみたいという方、待ってます!「ウッウッー♪いいにおいがする!」byフクロウくん
足腰を痛めながら、一軒家に一人で暮らすYさん。デイサービスに通いながら、ご家族が交代でお世話されて、自宅での生活を続けています。 びすけっとは、週4回、栄養バランスのとれた食事を摂っていただこうと、調理・服薬支援で入ることになりました。 調理で気を付けていることは・・・ ・食べやすいように、小さく1口大に。 ・味は薄味に。あまり薄くなりすぎないように加減。 ・歯茎に痛みがおありなので、柔らかめに調理。 ・ご家族が食材を買い揃えておられるので、冷蔵庫を見て、賞味・消費期限が近いものから使う。 それに、Yさんのお好きなものを教えてもらったり、ちょっと珍しいものをアクセントにして作ったりもしています。 写真はある日の夕食用のお弁当。 おくらとカニカマの卵とじは、Yさんから教えてもらい作りました。(写真1枚目、左) 「美味しかったけど、おなかいっぱい。また夜、食べるよ」 具だくさんの味噌汁には「体が温まるね」 「日没が早いから、気をつけて帰って。ありがとう」などと、笑顔でお礼の言葉をいただきます。 Yさんと今日のメニューを確認して、いざ調理を始めようとすると、 「ウッウッー♪いいにおいがする!」と可愛い声が! 人形のフクロウくんがおしゃべりしたのでした。 「まだつくってないのに!」とツッコミを入れて、Yさんと大笑い。 フクロウくんが「散歩に行ってきていい?」と聞くと、 Yさんは「外は寒かよ」とやさしく答えるのでした。 一人暮らしの高齢者さんのお宅に伺って、暮らしの様々なお手伝いをしている中で、調理もその1つ。限られた時間内で、それぞれの利用者さんにあった食事を提供できるよう、いろんな工夫を重ねています。 コロナ禍も落ち着いてきましたし、今年は調理研修も再開したいなと思っています!おれんじ広場~同じ時間を共に過ごしました~
12/9、びすけっと佐賀事務所で"シルバー世代のつどいの場~おれんじ広場"が開かれました。 コロナはようやく落ち着いてきたものの、物価高騰が続く今、高齢者世帯の暮らしにも影響が出ています。そんな中、「食事をしっかりとっていますか?毎日、誰かとおしゃべりしたり、頭と体を動かしたりできていますか?一緒に食事をし、楽しい時間を過ごしましょう!」と、グリーンコープ生協さが(生活再生相談室)が主催。毎月「オレンジ庵」を開催してきたびすけっとは今回、場所提供とお手伝いをしました。 高木瀬地域一帯に配布したチラシを見て、開始時刻前から来られた方、手押し車で来られた方、自転車で来られた方、車でご夫婦で来られた方など約30人が参加されました。 グリーンコープの食材を使った、ひじきと枝豆の混ぜご飯、豚汁、みかんなどを一緒に食べ、スープ詰め合わせをお土産に持ち帰ってもらいました。 食事の後は、懐メロ歌詞集を渡してみんなで歌ったり、これまでオレンジ庵で行ってきたゲームや口腔体操、棒体操など、頭と体を使って楽しんだりしました。 「介護が必要となった時にどうすればいいかな?」のお話ができたり、50代の方は「これからヘルパーになってみたいんだけど…」という50代の方には、来年びすけっとで開催予定の介護職員初任者研修のご案内をしたりしました。 食事の提供ということだけでなく、それぞれの、淋しさ、苦しさ、事情はあるけど、共に、同じ時間を過ごせたのが良かったと思います。 今回、高木瀬地区の公民館のみなさんには広報や駐車場のことで大変お世話になりましたが、おたっしゃ本舗の方を含め、地域の方達とのいろんな繋がりが縦に、横に広がってきたなあと感じています。 通常のオレンジ庵は次回1/13(土)13:30~(参加費100円)です。どうぞご参加ください。 ※“おれんじ広場”は佐賀市プラットフォーム整備事業として開かれました。グリーンコープフェスタ2023に出展
12/3(日)、佐賀駅前交流広場にて、グリーンコープフェスタが開かれました。 人と環境にやさしい商品を扱うメーカーさんのブースや、しめ縄づくりなどイベントコーナーにならんで、 びすけっとも、血圧測定と乳がん触手体験のブースを出しました。 血圧は普段測っていない方も、測っている方も、たくさん立ち寄っていかれました。 数値をメモしてお渡しし、びすけっとのご案内をさせてもらいました。 ぽかぽか陽気の中、まちなかで、良いPRの機会になりました。 びすけっとの仲間が、県内各地のげんきくんの店でも「血圧測定&福祉なんでも相談コーナー」を時々開いていますので、お声かけください!うどん会の翌朝。今日も元気にデイへ「行ってらっしゃい!」
緑の木々に囲まれた静かな一軒家に一人でお住まいのTさん。 ご家族が近くに住んでいますが、認知症状があり、日常生活のサポートが必要ということで、びすけっとが週6日訪問しています。 デイサービスのある日は、朝8時に訪問してTさんを起こして、着替え、口腔ケアを促し、朝食を準備し、薬を飲んでもらい、デイに「行ってらっしゃい!」と送り出しています。デイのない日も、昼食の調理と掃除、洗濯などで訪問しています。 昨日のことや直前のことを覚えていなくても、ベッドメイキングをきれいにされたり、洗濯物をきれいに畳まれたり、自身でできることはたくさんあるので、できることはなるべく本人にお任せし、ヘルパーは声掛け、促し、見守りをするようにこころがけています。 窓から見える庭に落ち葉がいっぱいになっていると食事途中でも庭掃除を始められたり、時間があまりなくても「化粧せんと、外に出ていかれんよ~」と、バッチリお化粧されたりするので、デイの迎えの車が来てしまわないかと、ヘルパーは焦ってしまうのですが(^^;。 趣味だった絵手紙や家族写真が居間にも寝室にもたくさん飾られています。「この絵は佐賀新聞にも掲載されたんよ」「前は、主人の会社の人たちがたくさん来よった」などと懐かそうに話されるのを何度とお聞きしました。思い出がいっぱいのこのお家で最後まで暮らしたいと、Tさんもご家族も願っておられるのがよく分かります。 少し冷え込んできた11月の日曜日、公民館で「うどん会」が開催されるということで、ご近所のYさんから声がかかっていました。 ご家族に連絡し、ヘルパーが起床支援のため訪問し、公民館まで歩行器で歩いて行かれるのに付き添うこととなりました。 公民館に着くと、ご近所さん達が「あら~、Tさん、お久しぶり!」と、口々に言ってくださり、Tさんも笑顔で玄関を上がっていかれました。Yさんが帰りは「送っていくけんね」と言っていただいたので、びすけっとのお仕事はここまで。 あとは、ご近所さん達と交わりながら、温かいうどんをおいしく食され、楽しく過ごされたことでしょう。 デイや病院以外の外出機会が減っている中、ご家族も喜んでおられました。 翌朝の月曜日は、目覚めもよく、残すことの多い朝食を完食されて、デイへ元気に出発されました。 住み慣れた地域で、なじみの方達とも交わりながら、支え合い暮らし続けることって、やっぱりいいですね。 認知症状があるなら、なおさらです! 私たちは、利用者さんご自身が大切にされている日常やライフスタイルに寄り添って、住み慣れた家、なじんだ地域で、1日1日を暮らしていくことのお手伝いをこれからも続けていきます。 ※写真:ヘルパーと一緒に洗濯物たたみ/居室に飾られているTさんの描いた絵手紙