掲示コーナー、リニューアル!
昨年の豪雨の時に破損し、取り外していた事務所フェンスの掲示物をリニューアルしました。ワーカーズ理事さんの手作りです。 大きな道ではありませんが、近くの小学校の生徒さんや地域の方もよく通られます。立ち止まって、見てもらえたら...そして、事務所に立ち寄ってもらえたら!と願うばかりです。“忘れない 病院玄関 とびきり笑顔”
<子育て真っ最中のヘルパーOさん、びすけっとで働き始めて3年目です。介護の世界に飛び込んでみてどんな経験をしたのか、振り返ってもらいました>⇒ 私は母が病気で入院したことがきっかけで、介護職員初任者研修を受けました。グリーンコープ活動を通じて知っていたびすけっとの方からのお誘いもあり、私にできるか不安もありましたが、せっかく資格を持っていたので、思い切って飛び込みました。 今は週に1~2回、45分、1時間、1時間半と、自分のペースに合わせて無理のない範囲で、高齢者と障がい者の方の買物と掃除の支援や同行援護などのお仕事に入っています。 介護の仕事をしているとお話すると、「すごいね」「偉いね」などとよく言われます。でも、みなさんが通常やってある家事が仕事になるので、偉くもない、普通のことだと思ってもらえればいいなと思います。 利用者さんから「どうもありがとう」「すごくきれいになって助かりました」など、直接感謝のお言葉をいただけてとてもうれしいし、有難いです。 少しでもみなさんのお役に立ちたい、元気づけたいと思って行かせていただいていますが、逆に元気をいただいて帰っているような気がします。 “忘れない 病院玄関 とびきり笑顔” ある利用者さんの病院付き添いに行かせていただいた時に思いついた一句です。その方は同世代ということもあり、好きな歌手のことやペットの話など、いろんなお話をしてくださいました。お母様は娘さんを思いやり、娘さんはお母様の体調をとても心配されて、お互いがお互いを想い合っていらっしゃる親子でした。 でも、突然、天国に旅立たれてしまいました。病院付き添いの一番最後にお見送りした時のとびっきりの笑顔が忘れられません。【ひい婆ちゃんヘルパーから、若い世代のみなさんへ】
<びすけっと佐賀発足当初からのヘルパー、NTさん。今も週1回のシフトとピンチヒッターの役割で現在も訪問サービスに入っています。NTさんから、びすけっとで学んだこと、みんなに伝えたいことを語ってもらいました。>⇒ びすけっと歴は25年目になります。その時その時を一生懸命やって来ただけですが、思い返せば利用者さんに恵まれていた気がします。利用者の方は私より人生の先輩の方がほとんどなので、多くの方々と出会い、学ぶことも多かったですが、辛い別れも多かったです。 ヘルパーは 時として、「女優になり 演技が必要」ということも学びました。 ある認知症の女性の方は、調理サービス中に期限切れの饅頭などを勧められることが度々有り、その度に「後での楽しみにします」と、エプロンのポケットに入れて、あとで処分していました。また、サービス中にペットの 犬の散歩に出掛けようとされることが何度もあったので、サービス中は鎖を隠し、サービスが終わってから「ここに有りましたよ!」と言って渡していました。 ほとんど寝たきりだった男性の方は、タバコが大好きで食後に必ずタバコを要求されました。家族からは体調のこともあり、1本だけとの条件で保管場所を聞いていたので、あちこち探すフリをして「1本だけありました!」と言って渡していました。嬉しそうに吸われていた顔が記憶に残っています。 びすけっとの仲間とは、仕事上の悩み事などを共有、情報交換もできるので、安心して仕事に入れるのは心強いです。居心地の良さに年を忘れ、気が付けば、浦島太郎になっていました。今年5月にはひ孫が誕生予定で、私はひい婆ちゃんになります! そんな私から、これからの介護を担う若い世代のみなさんに伝えたいことがあります。 人は誰でもが年を重ねて、高齢者になります。健康な高齢者もいれば、介護を必要とする高齢者もいます。自分が将来高齢者になったときに、人生の終盤を笑顔で安心して暮らしていける環境が近くにあれば、嬉しく幸せなことではないでしょうか。そのためには、若い時に住み易い環境の基礎つくりに汗を流す必要があると思います。「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるように、頑張った経験は、将来、実と成って自分に返って来るはずです。 若い世代の方たちに、実際の介護の仕事の大変さもありのままに伝えた上で、この仕事だからこそ味わえる充実感ややりがいもいっぱいあるんだよ、ということをもっともっと伝えていけたらと思っています。 ※写真:時短調理法を仲間に伝授するNTヘルパー(右)最期の茶碗蒸し
最期まで 自分らしく 住み慣れた自宅で過ごしたい ・・・そんな望みの ささやかなお手伝いが 私達のお仕事です。 8/31付のブログ「“再会”の盆提灯」(http://fukushi-greencoop.or.jp/prog/blogs/14956)のお話の続きです↓ 暑さもおさまり、秋の訪れた頃、Mさんは足腰の痛みが強くなって、一人の時に転倒し、緊急搬送されました。慣れない病室や食事、普段と違う生活リズムで、食べ物が喉を通らなくなってしまいました。栄養をとるため鼻から管を入れましたが、お体は衰弱...。これはもう、自宅に戻られた方がいいだろうと、3週間後に退院となりました。 かねてからMさんは「最期まで自宅で過ごしたい」、ご家族も「尊厳ある死を遂げさせたい」と望んでいました。その思いをかなえようと、家族のみなさんはそれから毎日交代で泊まり込みをされ、私達ヘルパーもケアマネージャー、訪問看護師と密に連携をとりながら、1日2回の訪問サービスを再開しました。 食事は、鼻から入れていた管をはずし、本人の好きなものをお口から食べて味わってもらおうと、とろみ食をいろいろ準備しました。特に、これまでもヘルパーがよく調理していた茶碗蒸しを食べたかったようです。 退院した翌日から少し食べられる日もありましたが、ほとんど食べられない時もありました。しかし、いったんは食事が喉を通らなくなったMさんは、なじみの顔に囲まれて、好きなものを口にできたということで、とても安心されたようでした。 ~茶碗蒸し 最期のーロ運びたる 嚥下の音に 胸なでおろす~ 自宅に帰られてから10日目の早朝、息をひきとられました。最期まで本当にがんばられました。そして、天国のご主人のもとへ行かれたのです。 ケアチームのリーダーは、ただちに駆けつけ、エンゼル(逝去時)ケアを訪看さんと一緒に行いました。 「お気に入りの着物を着られて、凜として横たわるMさん、このお体はヘルパーがつくった食事で作られていたんだなぁ。この家でのさまざまな思い出をヘルパーと紡いできたんだなぁ。自宅で看取るという約束を果たせて良かった! そんな安堵感がサービスを終えて朝焼けの中、自転車をこぐ私の心に広がりました」(ヘルパーからの直後の報告メール)。 ~紅をさす お顔は凛と やすらかに 夫の迎えあったと 確信す~ 息子さんは「母のわがままをいつも聞いてくださって、ありがとうございました。いずれ私がお世話になるかもしれないから、その時はよろしくね」なんて、冗談を言われました。寂しさはありますが、悲壮感はありませんでした。 「住み慣れた地域、住み慣れた自宅で最期まで過ごしたい」という望みを貫かれたMさん、最期まで寄り添われたご家族には、「尊厳ある人生」というものを学ばせていただきました。 びすけっとは、そのお手伝いをこれからも続けていきます。“希望”あふれる高校生と出会った!「さが介護・健康・福祉フェア」出展
11月19日、ゆめぷらっと小城で行なわれた介護フェアの「介護のお仕事」紹介コーナーに出展してきました。 タレントの松嶋尚美さんの介護体験のお話や、介護ロボットの展示などで賑わう会場の、ちょっと奥まった会議室に求職者の方々が来てくださいました。 その中で、未来への希望を大いに感じることできました。 というのは、同会場のホールでは「高校生介護技術コンテスト」が開かれ、車イスからベッドへの移乗、衣服着脱、ベッドメイキングの技術を競っていました。7分間のストップウォッチが時を刻む中、観客の視線を受けながら、着実にこなすというのは、なかなかの度胸がいるものです。 その高校生達が結果発表を待つ間に、お仕事コーナーに順々に4組も来られたのです。 最初はこちらもどう話すかとまどいながらでしたが、訪問介護のやりがい、利用者は一人ひとり違うからコミュニケーションが大切etc...、訪問介護の仕事が彼らの未来の選択肢の1つになってほしいとの思いで、自分達の経験からお話させていただきました。熱心にメモを生徒さんもいて、話に熱が入りました。ドラマ『silent』『ヤンキー君と白杖ガール』の話題でも盛り上がりました。 ある生徒さんは、福祉コースを選んだのは「楽しそうだから」とのこと!その新鮮な感性が嬉しいですね。きっといい介護士になりますよ! 施設就職が決まっているという高3の生徒は、来年1月に介護福祉士国家試験を受けるそうです。私達の事業所にも受験生が1人います。「一緒にがんばろうね!」と励ましあいました。 コンテストで学校優勝した嬉野高校は全国大会に9回出場して5回も全国優勝しているそうです。佐賀の未来は明るい! そんな希望と技術を持った若い人たちが選んでくれる事業所になれるよう、私達もがんばらねば。 フェアの様子はこちらから(佐賀新聞)。ブースに来てくれた1人は、なんと入賞してました! ⇒ ◆「家族がちょっとずつ協力」松嶋尚美さん、母の介護をユーモア交え講演 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/950569 ◆高校生が介護技術競う 学校対抗、最優秀に嬉野高 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/950568息をあわせて!~同行援護のおしごと
視覚障がい者の方の外出に同行して、一緒に歩く「同行援護」も私達の仕事の1つです。 スーパー、薬局、病院、市役所といった毎日の暮らしに不可欠な場所や、地域イベント、スポーツ、映画、音楽会など行き先はいろいろ。 バス、電車、タクシーなどを使うこともあります。 この日は、全盲の利用者さんの毎月1回のお楽しみの温泉施設へ、公園の砂利道や川沿いの狭い道を通って、階段を上って、道路を横断して、歩いて行ってきました。 ヘルパーの役割は、周囲の視覚情報をお伝えしながら、安全・安心に外出するのをお手伝いすること。 利用者さん一人一人、見え方や見えにくさは違うし、身長、歩幅、歩くテンポも違います。 また、ヘルパーの急な体の動きが不安を与えてしまいかねないので、言葉かけが必須です。 そんなことに注意して、コミュニケーションをとりながら、一番安心できる歩き方を一緒に探っていきます。 息がピッタリあって、二人が自然に並んで歩いている感じになる時は、とても気持ちのいいものです! 誰もが、行きたいところへ安心して行ける町へ。 同行援護のお仕事を一緒にしてみませんか? ◇関連ブログ記事:『恋です!ヤンキー君と白杖ガール』~“同行援護”しませんか? http://fukushi-greencoop.or.jp/prog/blogs/11589"ともに" 手話×介護
【“ともに” 手話×介護】 聴覚障がいをお持ちの高齢者から家事援助の依頼がありました。 コミュニケーションがうまくとれるかな…と心配していたところ、 ヘルパーのDさんが「昔、少しだけど手話を勉強したことあるよ!」とのことで、お受けしました。 筆談×手話×ジェスチャーでコミュニケーションをとることで、お互いの緊張も解け、スムーズにサービスをスタートできました。 この機会に、ヘルパーみんなで「私は びすけっと です」「来週は、10時に来ます」など、手話の基本も勉強しました。直感的な表現方法は新鮮な学びでした。 今後、様々な障害をお持ちの高齢者の方も増えてくるでしょう。 介護が必要となった時に、手話などいろんなコミュニケーション・スキルを持ったヘルパーがいれば、利用者さんが安心してサービスを受けることに繋がるはず! コミュニケーションを大切にして、“ともに” 生きる社会をみんなでつくっていきたいですね。 ※写真:向かって右から左の動きで「ともに/一緒に」“再会”の盆提灯
私たちは、食事、入浴、掃除、排泄、洗濯、買い物、外出など 生活のあらゆる場面に手をさしのべています。 高齢者の方、障がいを抱えた方、様々な生きづらさを抱えた方を側面からサポートします。 そんなご利用者との出会いの中にはこんなほほえましい場面もあります。 大好きだったご主人が13年前に亡くなられ、その後は、私たちびすけっとのサービスを利用しながら、自宅での看取りを切望しておられる95歳のMさん。 なんとかトイレまでは行けていますが、年々体力の衰えが心配です。日に二度の訪問で、お食事を提供し、入浴できないときは、体をふき、薬を飲んで頂き、さまざまなサポートをうけながら、お一人で暮らしていらっしゃいます。 今年のお盆は、ご家族が盆提灯を組み立て、楽しいお盆を過ごされました。 お盆が終わり、ご家族が帰られました。 数日ぶりにサービスで訪問したところ、ご本人、気落ちされるかと思っていたのですが、逆に元気になられたので、どうしたのかお伺いすると、 「お盆で帰ってきた主人が『お前、しっかりしろよ!』って言ったのよ」 と頬を赤らめておっしゃるのでした。 ご主人と会える日を楽しみにしておられるMさん。 私たちヘルパーは、こんなほほえましい日々に出会え、心を温めてもらっています。みんなで研修!オムツ交換
身体介護の中でも基本ケアの1つ、オムツ交換。 利用者さんの体の大きさや状態は様々。どうしたら利用者の体に負担なく、またヘルパーの腰にも負担なく、オムツ交換をできるのか? 事務所にいる人形「太郎くん」に横になってもらって、研修を行いました。 コロナ禍でもあり、フェイスシールドも付けました。 オムツ交換未経験の方も、「昔、わが子でやってたな~」という方も大丈夫!先輩ヘルパーからのアドバイスももらいながら技術を身に付けられます。 安心・安全なケアで、利用者さんが快適な在宅生活を送れますように!電動リフトで利用者にもヘルパーにも安全・安心な介護!
身体介護サービスの1つに、利用者さんのベッド⇔車イス⇔トイレ用椅子などの乗り移り(移乗)の支援があります。 この時、ヘルパーが利用者さんの体を抱えて持ち上げていたら、大変な腰の負担になってしまいます。 そこで活躍するのが、電動リフトという福祉用具。 体を自由に動かすことができない利用者Tさんのご了解をいただいて、その様子を写真で撮らせていただきました。 ①ベッド上で、吊り上げるためのシートを体の下に敷いて、リフトに引っ掛けます。 ②リモコン操作で、安全を確認しながら、利用者さんの体を吊り上げます。 ③座り位置を確認しながら、車イスに下ろします。 ④ご本人の希望にあわせて、ベルトとひもでしっかり固定して、移乗完了! Tさんは車イスで、食事したり趣味のパソコンを楽しまれたりしました。 介護のお仕事は「キツイな~」というイメージがありますが、様々な器具を使ったり、ちょっとした工夫で、利用者さんにも安全・安心をお届けし、ヘルパーの負担もグーンと減らすことができます。そのための研修も行っています。 高齢者、障がい者のみなさんが安心してご自宅で暮らすお手伝い、一緒にしてみませんか?