抱樸館だより

2024年  2023年2022年2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年
2014年2013年2012年2011年2010年

●2024年12月15日号
~たのつ・りすっこ保育園との「恒例」の芋ほりをしました!~

例年になく暖かい11月14日。
天気にも恵まれて、抱樸館福岡の中庭で、たのつ・りすっこ保育園との「恒例」の芋ほり体験をおこないました。

抱樸館の入居者の応援を受けながら、園児たちが真剣な顔で、大きなサツマイモをツルごと引っこ抜きます。今年のイモは大きかったり、小さかったり、いろいろでした。
みんな収穫したお芋をもって、得意げなポーズです。

収穫が終わっても、子どもたちは畑の中で、だんご虫やみみずやかたつむりをとったり、土団子を作ったりと思い思いに楽しんでいました。

芋ほり体験 芋ほり体験
芋ほり体験


ページのトップへ

●2024年12月1日号
~抱樸館福岡を利用した方からのアンケート②~

抱樸館福岡では退居時に"新しい生活を始める皆さまへ"アンケートをお願いしています。退居された方のアンケートの一部をご紹介します。

70代の男性
入居後、共同生活に馴染めず、ひきこもり気味でしたが、館での生活を続け仕事を見つけることができました。みなさまのサポートのおかげと感謝の気持ちしかありません。その後は、自分自身でもよくがんばってきたなぁと、館での生活も充実したものとなりました。

新生活が始まり、また仕事のできる喜び、あと何年できるか分からないのですが、新生活をしていくなかで、また何か困ったことが起こるか分かりません。その時はみなさまの力、支援をお願いするときが来るか分かりませんが、ご支援を宜しくお願い致します。がんばって生きていきます。

スタッフより
70代となっても、トラックに乗って、仕事を頑張っておられました。
これからも頑張ってほしいです。



ページのトップへ

●2024年11月15日号
~抱樸館福岡を利用した方からのアンケート①~

抱樸館福岡では退居時に"新しい生活を始める皆さまへ"アンケートをお願いしています。退居された方のアンケートの一部をご紹介します。

20代の男性
食事の栄養バランスがよく、種類も豊富で、また職員の方々が優しかったりと、よかったなと思えるところがたくさんありました。
同じ入居者の方から昔話などいろいろな話を聞けたり、思った以上に自由にできたり、楽しく生活できました。
入居する前は不思議と不安はなく、むしろこういう体験はなかなかないのではとある意味ワクワクしていました。ここに来れてよかったです。

これからは、食事に気を使い、適度に運動するなど、健康的に生活していきたいと思います。相談ごとや日々のサポートなど、いろいろとありがとうございました。今までお世話になりました。

スタッフより
抱樸館にいる間にご自身の発達特性も明らかになり、一旦、就労継続支援B型の事業所で働かれています。趣味のパソコン環境も整い、ひとり暮らしを楽しんでおられます。



ページのトップへ

●2024年11月1日号
~納骨式と偲ぶ会が開催されました~

9月27日(金)、納骨式と偲ぶ会が開催されました。山迫がレポートをお届けします。

納骨式と偲ぶ会 納骨式と偲ぶ会

思い出を語る松本さん

山迫副館長

篠栗町にある極楽霊園の共同墓「絆」にて、今回で11回目になる納骨式がしめやかに執り行われました。入居者と卒業生、職員が参加し、今回は1名の方の納骨を行いました。

その後、抱樸館食堂にて、偲ぶ会が行われました。2019年の第2回偲ぶ会を最後に、コロナ禍は開催を見送っており、今回は3回目・5年ぶりの開催となりました。前回の偲ぶ会以降に亡くなられた方の写真が並べられ、開式前には参加された方同士で、故人を想いながら思い出を話す姿が見られました。

偲ぶ会は青木館長の開式の挨拶から始まりました。抱樸館を退居後、関わりは薄くはなるが一生続くこと、故人を忘れず偲ぶ会を定期的に開催することは大切にしていきたい、とお話しがありました。

次に、えにしの会会長・藤田さんからは、暑い中納骨が無事に終わったこと、身体に気を付けて過ごしましょう、と挨拶がありました。

その後、今回偲ぶ故人の方々が紹介され、その中から4名の方の思い出が親交のある職員や卒業生から語られました。抱樸館のために活動された日々のこと、まっすぐで職人気質な性格からぶつかり合ったこともあったこと、抱樸館入居中に癌が見つかりあっという間に召された方のこと、地域の老人会で一緒に活動したり晩年は心配して訪問を繰り返し見守りを行っていたこと等、親交者が時に涙しながら故人を想う時間となりました。その後、参加者みんなで献花を行い、えにしの会やお墓の案内がありました。

松藤副館長より、先日視察に来られた厚労省の方から共同墓を持っていることについて関心を示されたこと、この会の間とてもあたたかい気持ちになったこと、今後も開催・参加していきたいと話しがあり、閉会となりました。偲ぶ会の後は、津屋本町公民館をお借りし、卒業生・職員で抱樸館の厨房の特製お弁当をいただきました。

今回の偲ぶ会の対象者に、私が担当していた方が30名ほどいらっしゃいました。おひとりおひとりに思い出されるエピソードがあり、懐かしさや寂しさ、色んな感情が湧き、故人を想うこの時間もまた大切にしたいと思う次第でした。そして、卒業生とこのような機会に集い、語り、会食できることをうれしく思いました。また来年も元気に集えることを願っています。


ページのトップへ

●2024年10月15日号
~第12回きずな祭は盛況のうちに終了しました~

10月12日(土)のきずな祭はとても楽しい一日でした。
ご協力いただいた方、すべてのみなさまに感謝いたします。
少しだけ振り返る写真特集!
詳しくは抱樸館を支える会の会報でご紹介する予定です。
お楽しみに!

第12回きずな祭
抱樸館のバンド“Genesis Navigation”
第12回きずな祭
ギタリスト 岩田さん
第12回きずな祭
おやじーず (てつ&まき)
第12回きずな祭
博多高校和太鼓部のみなさん
第12回きずな祭
記念写真

ページのトップへ

●2024年10月1日号
~第12回きずな祭を開催します~

今年のきずな祭を10月12日(土)11時~15時に開催します。
おいしいもの、楽しい企画、たくさんあります。
ぜひお友達をお誘いのうえ、お越しください。
お待ちしています。

第12回きずな祭
第12回きずな祭

ページのトップへ

●2024年9月15日号
~入居者の作文をご紹介します②~

抱樸館に入居するにあたって「私はこのように頑張ります」、「私の目標はこうです」といった作文を書いてもらっています。

40代・男性

野宿して3日目、抱樸館で拾っていただけて、今は人としての生活を取り戻せたと思っています。寒さと飢えの中で何も考えられなかった時からして今は感謝しかありません。
この先、働くことができるか分かりませんが、自然と仏様に召されるまで笑っていたいと思います。施設の皆さんに本当に感謝しています。

50代・男性

今回、多くの偶然と多くの人様のお力添えのおかげで、生活再建への第一歩となる機会を与えてくださったこと、まことに感謝しております。
お助けくださった御恩返しが少しでも早くできるよう、債務整理、住所変更、携帯電話取得、就活就労、新居探し、退居と順を追ってことを進めていければと思っています。力不足な部分は、多少なりご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


ページのトップへ

●2024年9月1日号
~入居者の作文をご紹介します①~

抱樸館に入居するにあたって「私はこのように頑張ります」、「私の目標はこうです」といった作文を書いてもらっています。よく新年に「抱負」を語るように、節目のときに目標を立てることは大切なことだと思っています。

今回からシリーズで数名ずつご紹介いたします。

50代・女性

振り返れば大人になってからは、波乱万丈の人生だったように思います。若いころとは、180度違って体調面にしても体力面にしてもかなり落ちたなと痛感する日々です。けれど、最後にもう一回チャンスがあるのであれば、立て直しに向けがんばりたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

60代・男性

私は車の中で生活をしていましたが、警察から移動するように言われました。しかし、車検が切れた車で移動できず、役所に相談に言ったら、抱樸館を紹介してもらいました。集団生活なので、戸惑っていますが、どうぞよろしくお願いいたします。


ページのトップへ

●2024年8月15日号
~次回のカフェさんぽみちのご案内~

次回のカフェさんぽみちは、9月13日(金)13:30~15:30までです。夏季限定!アイスクリームの販売もありますよ♪

はんどらびんぐチームone!さんのハンドトリートメントも同時開催されます。

カフェさんぽみち

みなさまのご来場をお待ちしています!


~お墓参りに行ってきました~

8月13日(火)、えにしの会会長 藤田さんと一緒に、お墓参りに行ってきました。とても暑い日で、「絆」に眠る60名の方もこの暑さにびっくりされているだろうね、と話しながら手を合わせてきました。

お墓参り お墓参り


ページのトップへ

●2024年7月1日号
~次回のカフェさんぽみちのご案内~

次回のカフェさんぽみちは7月12日(金)です。

福岡女学院大学の軽音部のみなさんが、アコースティック音楽を演奏されます♪
はんどらびんぐチームONE!さんのハンドトリートメントもありますよ。
そして、夏季限定!アイスクリームの販売もあります。

カフェさんぽみち

どうぞみなさん、お誘いあわせの上、カフェさんぽみちにお越し下さい。


~山ねこキッズカフェ大盛況でした~

6月14日、フリースクール山ねこ(篠栗町)のkidsカフェが開催されました。

2023年の第一回に引き続き、今回も大盛況!
同時に開催された、九州大学落語研究会による落語も大変盛り上がり、ハンドトリートメントも常に予約待ちの状況で、食堂と交流スペースが満席となり急遽イスを追加することとなりました。

料理練習会

多くの方に楽しんでいただけたようでしたので、また機会があれば山ねこキッズや九州大学落語研究会のみなさんに、ぜひお越しただきたいと思います。ありがとうございました!

山ねこキッズカフェ
山ねこキッズカフェ
山ねこキッズカフェ
山ねこキッズカフェ


ページのトップへ

●2024年6月1日号
~料理練習会を再開しています~

コロナ禍を経て、3月から料理練習会が再開されています。今回は、元職員の竹尾さんが、お子さんと参加され、レポートしてくれましたのでご紹介します。

元職員の竹尾です(現在は池ですが、在職中の姓で失礼します)。
先日、初参加の息子(3)を連れて、久々に料理練習会に参加させていただきました!

料理練習会

退職した2018年以来なので、約6年ぶり。コロナ禍にて長く活動休止中と聞いていたこともあり、どんな雰囲気になっているかな…とドキドキしながら、開始時刻よりやや遅れて到着すると、たくさんの参加者(21名でした)でワイワイ賑やかに行われていました。

料理練習会

手際よく料理を進める人、その様子を眺めている人、和やかに会話する人…ああ懐かしい〜と、以前と変わらないその空間を目の当たりにして、なんだか嬉しくなりました。

料理練習会 料理練習会
料理練習会

今回のお料理は、パスタ2種類(タケノコペペロンチーノと茄子とトマトのチーズパスタ)と聞いていたので、オシャレなメニューだな〜どっちを食べようかなあ〜と迷っていたら、まさかの1人2種類でもの凄いボリューム。

料理練習会 料理練習会

参加者の年齢層は結構な高齢だと思うのですが、皆さん意外とペロリと食べておられビックリ!でもたしかに、ペロリといけちゃう美味しさで、副菜のズッキーニは初めて食べるという方も多かったようです。自分ひとりではなかなか食べることがないメニュー、食材を食べる機会になるのも、料理練習会の醍醐味ですね。美味しい料理を食べながら、再会した懐かしい方々の近況を聞くこともできました。

料理練習会 料理練習会

料理練習会が始まって、もう何年になるでしょうか?10年は経っているかな…以前と変わりなく、思い思いに過ごせる楽しくて面白い空間がそこにあり、数年ぶりにまた参加できたことにじんわり感動のひとときでした。変わること、変わらぬこと、それぞれあると思いますが、行けば笑顔になれる料理練習会、これからも長く続いてほしいです。私もまた参加するので、皆さんもぜひご一緒しましょう!!

料理練習会は、2011年2月に抱樸館福岡で始まりました。規模が大きくなり、2012年8月からは、津屋本町公民館をお借りして実施しています。現在は毎月第一土曜日に、実施しています。参加ご希望の方は、お気軽に抱樸館までご連絡ください♪

~「飲酒運転防止」研修会を開催しました~

桜舞う4月、抱樸館福岡にて「飲酒運転防止」DVD視聴会を開催致しました。 当初は職員向け研修として企画をしていましたが、青木館長から「せっかくの機会だから入居者の皆さんにもお声掛けして、みんなで飲酒運転防止について勉強してはどうでしょう」とご提案を頂き、当日は入居者の方々と館長始め職員合同で飲酒運転防止について学びました。

本研修を企画させて頂いた経緯は、私がNPO法人ASKの「飲酒運転防止インストラクター」の資格取得に向けて学習をしていた中で、非常に分かり易く有益なDVD教材だと感じ、是非とも職場研修で共有したいと思ったからです。因みに本認定資格は現在、全国でアルコール依存症についての講演をされておられる元TOKIOの山口達也さんも取得されているそうです。

当日の研修内容は、飲酒が運転に及ぼす影響や自身のアルコール許容量を知ることの重要性、アルコールの分解時間など、アルコールに関しての基礎知識から、飲酒運転による事故の悲劇やアルコール依存症についてまで幅広く学びました。

特に昨今、朝の通勤時にアルコールが体内に残っていた為に起こる飲酒運転事故や検挙される事例が増加しています。研修に参加された入居者や職員からは、「飲酒に関して初めて知ることも多く大変勉強になりました」「アルコールの分解時間はビール1本でも4~5時間も掛かるのですね」「寝酒の習慣と睡眠時無呼吸症候群やアルコール依存症との関連性など、今後、気を付けていきたいと思いました」等の感想が聞かれました。

現在、抱樸館福岡では毎朝の朝礼時に全職員に運転免許証の提示、職員輪番制で安全運転についての一言宣誓と皆での唱和、全社用車の車両点検を毎日行っています。職員は通勤時の自家用車の運転だけではなく、業務上、社用車に入居者の方をお乗せする機会も多く、職員の安全運転への更なる意識向上に繋がる有意義な研修であったと思います。

(レポート:相談員冨永)

飲酒運転防止研修会 飲酒運転防止研修会


ページのトップへ

●2024年5月15日号
~山ねこキッズカフェを開催します~

2023年9月に開催した、フリースクール山ねこ(篠栗町)のkidsカフェ。
小学1年生から中学3年生の子どもたちが、カフェを企画・運営します。
前回、大盛況!
今回は、6月14日(金)13時半~15時半。抱樸館福岡の食堂にて。
どうぞご来場ください。お待ちしています!

フリースクール山ねこ
https://freeschool.hp.peraichi.com/yamaneko/

はんどらびんぐチーム ONE!さんのハンドトリートメントもありますよ。
https://handone.jimdofree.com/

さらに、九州大学落語研究会の落語もあります!
https://kyuudaiochiken.gozaru.jp/demae.html

来ないともったいないですよ~。

山ねこキッズカフェ

前回、子どもたちが焼いた手作りクッキー

山ねこキッズカフェ

前回の様子 2023年9月

山ねこキッズカフェ

~職員紹介・冨永さん~

抱樸館福岡に入職して早10か月になります、冨永と申します。現在私は一時生活支援事業(シェルター)の担当相談員として、主に障がいがあったり、ご高齢であられたりなどの様々なご事情により就労による自立が困難な方々の支援に携わらせて頂いております。経験豊富な諸先輩方に日々学ばせて頂き、また支援の現場で学ばせて頂くことも多いのですが、併せて入職以来、様々な講座や研修を受講させて頂いたりと充実した毎日を過ごさせて頂けていることに感謝で一杯です。

抱樸館福岡に入居された方が自立に向かう過程で「もう一度笑顔を取り戻せるように」、私自身が日頃から笑顔を忘れずにいたいなと思っています。

職員紹介・冨永さん


ページのトップへ

●2024年5月1日号
~抱樸館卒業生の方のご葬儀が執り行われました~

(2名の方からのレポートです)

Uさんの葬儀が執り行われました。 おとむらい牧師隊の日本キリスト教団・青木牧師によるお葬式が執り行われました。
場所は、箱崎キリスト福音教会。
Uさんはまだ62才でした。Uさんは抱樸館を4回利用されました。お酒の問題にも苦しみながらも、最期の5年間は就労継続支援事業所に通い、安定して過ごされました。今日はお兄さんご夫妻も参列いただきました。
おとむらい牧師隊は、Uさんにキリスト教の信仰があったとか、なかったとか、そのようなことは一切、問題にされません。Uさんがこの世に生を受け、抱樸館で一時のあいだ過ごしたこと、62年間の生涯を心に留めて、弔っていただきました。
抱樸館に辿りつく方は、みなさん人よりも苦労の多い人生を歩まれています。
だからこそ・・・死後の世界や魂のことは誰にも分かりませんが、天国に行かれて、安らかに過ごされるのだと信じたい。私はそのように思っています。
お骨はご家族の眠る長崎のお墓で眠ることになりました。
どうぞ安らかに。また会いましょう。(抱樸館館長・青木のレポートでした)

皆さま、お久しぶりです。
元相談員の藤です。NPO法人おとむらい牧師隊代表の石村さんからお声かけ頂き、今は参列ボランティアとして、抱樸館福岡のご葬儀に関わらせて頂いています。
おとむらい牧師隊では、宗教者を呼べない生活困窮者の方のご葬儀に牧師を派遣する活動を行っています。今回は、卒業生のUさんのご葬儀が箱崎キリスト福音教会で執り行われました。近隣の教会である箱崎キリスト福音教会が、おとむらい牧師隊の葬儀会場を提供してくださっています。
司式は、福岡女学院の青木牧師でした。青木牧師が聖書のお話、そしてUさんの支援記録から、丁寧で温かなメッセージを頂きました。
入居時に担当された山迫主任からは、『本人にしかわからない生きづらさや、困難をお酒で紛らわしていたのかもしれません。人と関わりたくないと言いながら、人の温かさを求めていたのかもしれません。最後は、たくさんの支援者との関わりの中で過ごされました』と、Uさんとの思い出が語られました。それはUさんがひとりの人として大切に思われ過ごされてきた証でもあります。みなで、白いカーネーションを棺に納めて、お別れのご挨拶をしました。とても安らかなお顔でした。
『出会い直し』という言葉があるそうです。私はお見送りする方が関わりのあった方だった時に、「お酒好きやったもんねー」とか「役所に行く時、あんな話したなぁ」とか思い出します。抱樸館福岡で過ごす時間は、その方の長い人生のほんのひとときに過ぎませんが、生前同じ時間を共有したからこそ、その弔いの時に『出会い直し』ができる事は、とてもありがたいことだと感じています。

NPO法人おとむらい牧師隊
070-2612-7698
https://fukuoka.bokushitai.org/

ご葬儀 ご葬儀


ページのトップへ

●2024年4月15日号
~篠栗霊園にて納骨式が執り行われました~

3月30日(土)、卒業生12名、職員6名、総勢18名にて、しめやかに納骨式が執り行なわれました。2018年12月に社会福祉法人グリーンコープが建立した抱樸館の共同墓「絆」ですが、その時から納骨式を基本、春と秋に執り行い、今回で第10回を迎えました。今回は8名の方が納骨され、60名となりました。
始めに新館長に就任された青木館長より開式のご挨拶。

「聖書のヨハネ14章という箇所に次のような言葉があります。
<あなたがたは心を騒がしてはなりません。
わたしの父の家には、住まいがたくさんあります>

父の家というのは天国のことです。住まいがたくさんある。天国では、住まいのことを気にする必要はありません。野宿することなんて絶対にありません。だから、心を騒がすな、安心して来なさい、と言っているのだと思います。
今日から、新しく8人が、抱樸館のお墓「絆」で眠ることになります。 ようこそ!いや、しかしね、ここで安心して眠れるかな?ここは賑やかなお墓、騒がしいお墓、かもしれません。おしゃべり好きな人、仕切りたがりの人、お酒好きな人・・・ けんかはしないで・・・でも、もしけんかしちゃったら必ず仲直りして、どうぞ楽しく、過ごしてほしいと思います。住まいは、たくさんあります。私のあいさつは、以上です」。

続いて、納骨する8名の方々のプロフィールを久保主任より紹介いただいて納骨。そして参列者全員で、一人ずつお焼香をあげ、お参りしました。「絆」には、200口(こう)まで納めることができます。
晴天に恵まれ、亡くなられた方々の生前の思い出を語り合い、偲びながら、温かい時間が流れました。

(レポート:相談員 中野)

納骨式 納骨式

納骨式 お花見を開催しました 納骨式

3月30日(土)納骨式の後、うららかな日差しの中、箱崎公園においてお花見を催しました。

ソメイヨシノ、ヤマサクラは5分咲のちらほらでしたが、オオシマサクラは綺麗な白い花を咲かせていました。卒業生20名、入居者5名、職員9名、元職員2名、総勢36名での賑やかな催しとなりました。

最初に、4月から新館長に就任した青木館長の紹介・挨拶、「えにしの会」藤田会長より再任の挨拶、卒業生を担当するチーム職員の挨拶を行いました。その後は全員で歓談、話しの内容は「あっちが痛い、こっちが動かん。」と体調・健康の話が中心ですが、見慣れた顔、久しぶりの顔、新たな顔、を確認し合い、楽しい話の場となりました。

歓談の後は、抱樸館厨房で作成の豪華なお弁当タイム。結構なボリュームでしたが完食された方が多くあり、皆さんの元気な様子がうかがえました。

最後は「来春のお花見は100人の参加を目指します!」と青木新館長からの豪語な挨拶で笑いの花を咲かせ、お開きとしました。

(レポート:相談員 宮原)

お花見 お花見


ページのトップへ

●2024年4月1日号
~抱樸館福岡、館長 早野退任のご挨拶~

退任のごあいさつ -宝物-

この度は、抱樸館福岡の館長として3年間務めてきましたが、3月31日をもって退任することとなりました。館長として抱樸館福岡に赴任してからは、怒涛の日々を送っていました。私の人生におけるこの3年間は、かけがえのない宝物です。たくさんの人と出会い、共に笑ったり、共に泣いたり、共に誰かを心配したり、ケンカしたり、そして、卒業されたりお亡くなりになったりという別れ、多くのことを経験させていただきました。

ありがとうございました。みなさん、お元気で。また、どこかでお会いしましょう。

早野 誠

早野館長

~抱樸館福岡、新館長 青木着任のご挨拶~

みなさま、こんにちは。
この度、早野館長からバトンを受け、抱樸館福岡の館長に着任しました。
2010年、抱樸館福岡が開所。初代館長として働かせていただきました。
2013年、粕屋困りごと相談室が開設するまで、館長を務めさせていただきました。

2010年(平成22年)当時、行政の概数調査では、全国に13,124人、福岡市では969人のホームレスの方を確認していました。2023年(令和5年)では、全国で3,065人(23%)、福岡市では144人(15%)まで減少しています。ホームレス支援の施策が進んで10年前と比べて体制が整いました。町でもホームレスの方、野宿生活者の方は見かけることが少なくなったかと思います。では、「ホームレス問題」は解決されたのかと問われたら、「まだ解決していない」「まだまだ息の長い取り組みが必要だ」と言わざるを得ません。

現在、抱樸館福岡に入居される方のなかには「路上生活(野宿)を経験していない」という方が多くいらっしゃいます。「ネットカフェで暮らしていた」という方もいれば、「3日後には家賃滞納で強制退去になります。どこか身を寄せる場所がありますか?」とか、「日払いの会社寮で長年暮らしてきたのですが、病気をしてしまって働けなくなりました。寮は出ていかなければいけません」というような相談が多くなっています。

そのような相談は、家族や友人にできないからこそ、抱樸館に相談されるのだと思います。「ホームレス問題」の本質は、「ホーム」と呼べるような家族的関係が「ない(レス)」ということですから、やはり「ホームレス問題」は解決していません。孤独や孤立が課題となっている昨今、抱樸館は、やはりこの現代社会に必要な施設です。

家があるとか、ないとか、そのようなことではなく、必要な方には利用してほしいと思っています。例えば、ひきこもっている方々にも利用してほしいし、家族関係で悩んでいる方も利用されて大丈夫です。年齢は10代でも80代でも、男性も女性も、さまざまな性の方も、病気があっても、障害があっても、抱樸館が対応できる範囲であれば、利用してほしいと思っています。抱樸館は児童の施設でも、障がいの施設でも、高齢の施設でもありません。さまざまな方が利用できます。日住(日常生活支援住居施設)ができたことで、福岡市以外の方も利用できるようになりました。抱樸館を利用していただくなかで、元気を取り戻し、新しい出発のお手伝いをしたいと思います。

抱樸館の運営には、さまざまな方の応援を必要としています。「抱樸館を支える会」の会員さん、食材を提供してくださるメーカーや生産者の方々、カフェや料理練習会のボランティアも募集中です。

精一杯がんばります。今後とも、抱樸館福岡を宜しくお願い致します。

青木館長

~退職される藤浦さんよりメッセージを頂きました~

この度、退職するにあたり、メッセージをとの事でしたので拙いながら思いつくまま抱樸館について綴って行きたいと思います。抱樸館がどういった活動をしているかもよくわからないままのスタートから早3年が経ち今回退職の運びとなりました。

改めて自己紹介させていただきます。日報・経理補助を担当させて頂いていました藤浦と申します。私が最初感じた事は、ホームレス支援の多様性でした。安心して暮らせる環境(住居・食事・金銭・対人関係等)が整えば多くの問題が解決するのではないかと考えていましたが、それはとても甘い考えだと実感させられました。それに対応なさっている担当者の方々の努力にただただ頭が下がる想いでした。ここに来るまでに、いろんな事があり人がいる分だけその人の背景に違いがあり、それを踏まえた上での支援の大変さを目の当たりにする毎日でした。そこで学んだことは、人と人との距離感の重要性でした。受付事務という立場上、利用者さんと担当者との橋渡しという事を特に意識して仕事をしていたように思います。

藤浦さん


ページのトップへ

●2024年3月15日号
~多々良校区歩こう会に参加しました~

小春日和の快晴の中、多々良校区歩こう会が開催されました。
各町内、小さな子ども達からシニアの方までそれぞれ思い思いの格好で参加をされ、会話と笑顔が溢れる楽しい1日となった模様でした。

抱樸館からは、早野館長・青木副館長・河野相談員・入居者8名・卒業生2名と大所帯で参加をさせて頂きました。今年はバードウォッチングイベントもあり、双眼鏡を片手に熱心に観察されてる方々も多数いらっしゃいました。行きは良い良い帰りは・・・・・。歩幅も段々と遅くなり、帰り着いた時は少し疲れた様子でした。 何気なく見ていた景色の中に、素敵な発見と出会いがあり豪華なお弁当と参加賞も頂き、達成感と笑顔をお土産として皆さん帰路に着きました。

最後に、開催にあたりご尽力頂きました実行委員会の皆様方心より感謝致します。有難うございました。

多々良校区歩こう会 多々良校区歩こう会
多々良校区歩こう会


ページのトップへ

●2024年3月15日号
~退職される坪田さんよりメッセージを頂きました~

暖かい日が続いたせいか我が家の梅は早くも散ってしまいました。
人を支援する仕事に就いて足掛け14年、よくもこんなに長く、人を支援する(おこがましいですね)続けて来られたものだとしみじみ思います。

最初に抱樸館に来たときはグリーンコープの職員で、開館前の見学に随行する業務でした。真新しいピカピカの抱樸館でした。それから暫らくして抱樸館を拠点にした支援事業に参加し、困窮者自立支援相談事業所、NPO抱樸の職員を経て、2017年に抱樸館に戻ってきました。主任や副館長を経て、現在はパート職員として勤務し、主に抱樸館を卒業された方の対応や居住支援法人の業務を中心に活動しております。

25歳から生協(その頃はグリーンコープではありませんでした)に勤務させていただき、実にいろいろな業務を経験して来ました。グリーンコープを60歳で、NPO抱樸を65歳で、そして本年70歳を迎えました。

「まだ働けるかもしれないなぁ」と思いつつ、「でも一生はできないなぁ」とも思い、引退をきめました。長く働いてきましたが、人と係らない仕事はありませんでした。中でも、抱樸館福岡はその人の人生により深く係る仕事です。大変なことや頭を悩ますことも多いですが、とても大切な時間です。

残った職員の皆様、お身体と心の健康に気をつけて進んでいってください。あと1ヶ月もすると、抱樸館福岡の桜も見ごろになります。桜の花に送られて抱樸館を去ろうと思います。

長い間本当にお世話になりました。ありがとうございました。



ページのトップへ

●2024年2月15日号
~恵方巻きを食べていただきました~

2月3日(土)節分の日に、日頃はなかなか食べられないお寿司屋さんの「恵方巻き」を準備しました! 「今年の恵方はどっち?」とか、「やっぱりお寿司屋さんのはうれしいね~」などの声が上がっていました。今年の恵方は、東北東!みなさん、おいしい、おいしいと丸かぶりされていました。今年は、ねり天がのったおそばも添えました。これからも、季節の行事は大切にしていきたいと思います。

節分 節分


ページのトップへ

●2024年2月1日号
~スタッフを紹介します~

抱樸館に入社して早4ヶ月になります。藤元と申します。全く違う畑で働いてきた私にとって生活困窮者の自立支援は全てが初めての経験でした。現実にここまで人の人生に深く関わるなんて想像を超えていました。そして支援の種類や方法も多岐にわたり驚きの毎日です。経験豊富な素晴らしい諸先輩方に恵まれ多くを学ばせていただいております。
生きる、ということがこの仕事に全て含まれている、そう感じます。信頼していただける相談員を目指します。健康で元気に楽しくをモットーに!


ページのトップへ

●2024年1月15日号
~カフェさんぽみちを開催しました~

2024年最初のカフェさんぽみちを1月12日に開催しました。天候が悪く、寒さもあった影響か、前回開催した時に比べ、少し来店者は少なかったですが、久々に来館された卒業生も見えられ、ともにひとときを過ごしました。現在は1か月に1度の頻度で開催しています。カフェさんぽみちは、人間関係の薄まりが社会問題となっている時代において、卒業生同士がカフェの場で再開することや入居者が新たに関係が結べる場所、また地域の方々も集える場所でありたいという想いがあります。

カフェさんぽみち カフェさんぽみち

今回は卒業生、入居者、職員計45名の方がご来店されました。最近の出来事や、ちょっとした悩み事など会話が弾みました。

カフェさんぽみちは毎月第2金曜日に開催しています。

開店:13時30分 
オーダーストップ:15時15分
閉店:15時30分 

上記の時間にて開催しています。是非、お越しください。次回は2月9日(金)の予定です。お待ちしております♪


ページのトップへ

●2024年1月1日号
~館長早野から~

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さてさて早いもので抱樸館福岡は今年で14年目となります。これまで1,500名以上の卒業生や入居者のサポートをさせていただくことが継続できているのは、みなさまからの寄附や、グリーンコープのお取引先や生産者からの食材提供のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。これからも抱樸館福岡に関わった方々のサポートに職員一同邁進してまいります。

『元日の抱樸館福岡』
10時~ 抱樸館福岡近くの神社に入居者と卒業生と一緒に初詣
12時~ 昼食:お雑煮やおせち
14時~ カラオケ・卓球

元日の抱樸館福岡 元日の抱樸館福岡

元日の抱樸館福岡 元日の抱樸館福岡

~お知らせ~

☆1月12日(金)カフェさんぽみちオープンします☆

13時30分 開店
15時15分 ラストオーダー
15時30分 閉店

1杯100円でで、どなた様もご来店いただけます。
お待ちしています♪


ページのトップへ