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●2013年12月15日号 抱樸館福岡館長青木よりごあいさつ
みなさま。いつもお世話になり、大変ありがとうございます。
このたび、私青木は抱樸館福岡館長の任を終え、グリーンコープが福岡県から受託した「福岡県生活困窮者自立促進支援モデル事業」を担当することになりました。
抱樸館福岡の準備、立ち上げから5年間関わらせていただきました。
5年前、最初に抱樸館福岡の建設を予定した町内会からは、「迷惑施設」と思われ建設に反対され、抱樸館開設を断念したこともありました。つらく、悲しい出来事でした。ホームレス問題に関する「無理解」がこの国の現実なんだと思わされました。
その後、現在抱樸館福岡のある多の津5丁目と出会いました。町内をあげて、「歓迎」していただき、今の抱樸館福岡があります。
抱樸館福岡準備室時代から数えて、650人以上の方との出会いがありました。 |
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入居者のYさんが描いた青木館長のイラスト |
抱樸館福岡があって本当によかった。私たちの活動はまだまだ発展途上ですが、多くの方たちの自立へのお手伝いができました。「もし、抱樸館福岡がなかったら、この方々の人生はどうなっていたのだろう」と思うと、抱樸館福岡があって本当によかったと思います。
2008年リーマンショックのあと、30代の若者に出会うことが珍しくなくなりました。そして今、10代の未成年の子どもに出会うことも珍しくなくなってしまいました。この国は大丈夫なのか、どこへ向かおうとしているのか。個人の力は小さいですが、一人ひとりが力をあわせ、「誰もが安心して暮らせる街」をつくらなければと心から思います。
新しい館長は、現副館長の瀬崎が就任します。
みなさま、これからも変わらず抱樸館福岡を応援してください。
抱樸館福岡は、一人ひとりを大切にし、その実践から今この国に何が必要なのか、提言していきたいと思うのです。
応援の仕方はさまざまです。
抱樸館福岡を知らない方は、まずは見学にいらしてください。
「抱樸館を支える会」の輪に入ってください。
ファイバーリサイクルに衣類を送るという方法もあります。
抱樸館福岡に関わるボランティアに参加するという方法もあります。
何らかのかたちで、もっと多くの方々にホームレス問題を知ってもらい、関わってほしい、それが私の願いです。
どうぞ、これからも抱樸館福岡をよろしくお願いいたします。
これまで応援して下さった方々に改めて御礼を申し上げます。
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●2013年12月1日号 第五回抱樸館福岡きずな祭を開催しました
相談員上野(さ)のレポートです。
年に一度の抱樸館福岡のお祭り「きずな祭」を、今年も11月9日、開催しました。
きずな祭の開会式前にはスタッフと入居者が大きな円陣を組み、
「抱樸館 オーッ!!」と気合を入れ一致団結しました。
自立者のSさんが製作した金魚の飾りが 抱樸館福岡の玄関でお出迎え |
全員が心をひとつにして「抱樸館 オー!!」 |
まず、入居者とスタッフ、抱樸館福岡を卒業して地域に暮らす自立者が参加し、予選会から盛り上がっていた紅白歌合戦の本選が、館内食堂に設けられた特設ステージで行われました。
紅組、白組とも歌唱力に自信のある8組が自慢ののどを披露し、観客の皆さんにも、とても楽しんでいただけたようです。
また、地域からはフラダンスや日舞のサークルの皆さんが日頃の成果を披露され、北九州ホームレス支援機構は話題の「生笑(いきわら)一座」の公演でステージを盛り上げました。
地域の障がい者福祉施設の方たちによるチームTACHIBANAのよさこい踊りや、無敵の強さで炭酸早飲み大会を制したFさんもすごかった!
熱戦が繰り広げられた紅白歌合戦 |
地域のサークルの皆さんによるフラダンス。 ステージが華やかに彩られました |
生笑一座の公演。ホームレス問題について 広く知ってもらおうと、自立者が中心となって 立ち上げた一座です |
チームTACHIBANAによるよさこい踊り。 息もぴったり、熱気が伝わってきました |
館内や駐車場で行われたバザーでは、厨房スタッフやボランティア部、開店100回目を迎えたカフェさんぽみち、ファイバーリサイクル市、地域の作業所などから食べ物から衣類まで工夫を凝らしたものが出店され、
回を重ねるごとに「きずな祭」の内容が充実してきていると感じました。
今年は天候にも恵まれ、盛況のうちに終えることができました。
厨房スタッフ特製の豚汁やおでんも人気 |
抱樸館福岡の食堂で毎週開かれている 「カフェさんぽみち」。 11月9日に100回目を迎えました |
子どもコーナーには、魚つりゲームも登場 |
駐車場に並んだテントでも、 バザーやスタンプラリーなど、楽しい催し物がたくさん |
準備の段階でも自立者の皆さんが積極的に毎日のように抱樸館に足を運んで手伝い、「当日はボランティアで手伝うからねー」といろんな方が声をかけてくださり、支えてもらっているという実感でいっぱいでした。
今回の運営に関わっていただいた皆さんには本当に感謝しております。ありがとうございました。
「きずな祭」が、抱樸館福岡の入居者やスタッフと、自立者、地域の方々との交流を深める場として定着してきたのでは、と思います。
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●2013年11月15日号 切手切りボランティアをして車いすを贈ろう!
スタッフの原山のレポートです。
10月11日の午後、抱樸館福岡の卒業生3人を含む14人の方が食堂に集まり、切手切りボランティアをしました。
切手の周り5ミリから1センチを残して切るという作業は案外難しく、初心者は慣れた人から教わりながら真剣に取り組んでいました。珍しい切手に出会うと見せあって声を交わし、「目が悪いけん」と切った切手を集めたりする人もあり、1時間があっという間。やり終えてホッとしたり、晴々としたり、どなたもいい表情でした。
初心者は経験者に教わりながら、それぞれのペースでがんばります |
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集中して、切手の周りをきれいに切り揃えます |
みんなで取り組めば、1時間の作業もあっという間に終わります |
抱樸館福岡の切手切りボランティアは、福岡市ボランティアセンターで集められた使用済み切手を、抱樸館福岡や他所のボランティアがきれいに切り直したり、汚れているものや破れているもの、切手以外のものを取り除いてボランティアセンターに返し、蒐集(しゅうしゅう)家に10キロ3000円で取引されて、車いすの資金になるという仕組みです。
当初、抱樸館福岡の卒業生など地域生活の見守りを必要とされている方々のサポートをしていた「絆プロジェクト福岡」がプログラムとして行っていましたが、今年の3月で絆プロジェクトが終了したため、抱樸館福岡のボランティア部が引き継ぎました。
引き継ぎ時の目的は、えにしの会(卒業生の親睦会)の親睦を深めるためでしたが、現在は入居者の参加が多くなっています。地域での生活に移っても、抱樸館福岡との関係を切らさず、えにしの会に参加するきっかけになることを願っています。
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●2013年11月1日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その8(最終回)
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。
この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。
どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、
今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しました。今回が最終回です。
Jさん 男性
Jさんは、ある村の貧しい農家に生まれました。小さいときに両親に死に別れ、かなり年上のたった一人の姉に引き取られて育ちました。
しばらくして姉の夫が亡くなり、子どもが7人残されました。いちばん上が8歳で、いちばん下はまだ1歳でした。
Jさんは当時25歳でしたが、姉と7人の子どもの面倒をみなくてはならなくなりました。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年11月1日号(1) ゴーイングホームデイ2013に参加しました
今年で5回目を迎えたゴーイングホームデイ。運動会と文化祭を兼ねたNPO法人北九州ホームレス支援機構のイベントです。今年も抱樸館福岡から果敢な精神を持つメンバーが参加しました。抱樸館福岡の入居者・職員は白チーム、卒業生・ボランティアはオレンジチームでの参戦。抱樸館福岡は昨年まで3連覇だったため、気合も入ります。
職員も入居者も久しぶりの全力疾走。中間発表で、なんと白チーム1位!みんなのボルテージも上がります。
昼食タイムのかくし芸(出し物)では、「福岡」ということで白・オレンジ合同での寸劇。アフロとサングラスという気合十分のいでたちと名演技で魅せてくれる名優たち。
Yさんのチャレンジ精神を称えて贈られた理事長賞の賞状 |
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今年も白チームの優勝?!とはなりませんでしたが、みんながんばりました。
コーラの一気飲み競争では、一気飲みで右に出るものはいないという名手に、白チームから抱樸館福岡入居中のYさんが果敢に挑戦しました。残念ながら一気飲みはちょっとの差で負けてしまいましたが、そのチャレンジ精神を称えて理事長賞をいただきました。
若い人も年配の方も、職員もボランティアも入居者も卒業生も、垣根なくみんなが楽しんだ一日でした。 |
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●第5回「抱樸館福岡きずな祭」のご案内
日頃の感謝を込めて、抱樸館福岡にて第5回きずな祭を開催します。
「きずな祭」は、抱樸館福岡を通じて知り合い出会ったみんなで創りあげるお祭りです。
抱樸館から巣立ち、地域で生活を始めた自立者も約500人となりました。
この場所で出会い、ともに過ごした仲間たち、そしてこれから出会うみんなにとって、この場所・この地域が「ホーム」になるように、「であい、ふれあい、わかちあい」をテーマに集いたいと思います。
当日はファイバーリサイクル市も開催されます。
あなたにぴったりのお買い得な衣類を見つけてみませんか。
イベントも、出店も盛りだくさんです。ご家族で、お友だちを誘って、お越しください。
みなさまのご参加をお待ちしています!
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日時:11月9日(土) 11:30~15:00
場所:抱樸館福岡(福岡市東区多の津5丁目5-8)MAP
お問合せ:092‐624‐7771(抱樸館福岡 瀬崎・上野)
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クリックすると大きく見えます(pdf:2.68MB) |
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●2013年10月15日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その7
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。
この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。
どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、
今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しています。
居宅さえあれば事足りるのでしょうか
今回は複数の方を紹介し、支援活動に求められていることを考えたいと思います。
Aさんは熊本県生まれの56歳。地元の小・中学校を卒業し、電気関連の会社に就職しました。
しばらく勤めましたが仕事が合わずに退職。
その後、そば屋さんでアルバイト、ちりがみ交換のアルバイトを経験したのち、清掃会社で長年勤めるなど、しっかりと仕事をしてきました。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年10月15日号(1) 「お抹茶」に初挑戦しました
相談員・竹尾のレポートです。
9月27日、抱樸館福岡ボランティア部主催の生け花教室が開催されました。
今回は初の試みとして、お花を生けたあと、みんなで「お抹茶」を飲んでみました。
参加者は、「お抹茶を飲むのは初めて」という方ばかり。
いつも優しい笑顔でお花を生けている生け花指導ボランティアの井上さんと、友人のボランティアさんも、お抹茶を点てるときは真剣な表情。
自然とこちらも背筋が伸びます。
ドキドキしながら一口。「少し苦いね」「おいしい」など、色々な感想が聞かれました。
来月も第4金曜日に開催予定です。みなさんの参加をお待ちしています!
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初めての「お抹茶」にボランティアのお2人も緊張ぎみ |
けっこうなお手前です |
この日の生け花の作品です |
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●2013年10月1日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その6
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。
この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。
どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、
今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しています。
「一日も早く恩返しがしたい」 Hさん 49歳 男性
Hさんは福岡県生まれで、福岡で育ちました。県外の大学に進学し、園芸学部で学びました。
卒業後は新規就農を目指してさまざまなことを試してみたとのことですが、どれもうまくいかなかったようです。
28歳のときには新規就農はあきらめ、食品関係の会社に就職しました。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年10月1日号(1) 抱樸館北九州が開所しました
館長・青木のレポートです。
9月14日(土)に抱樸館北九州の開所式に参加してきました。
北九州の抱樸館は、抱樸館下関に続く、NPO法人北九州ホームレス支援機構が運営する施設です。
部屋数は30部屋。25部屋が終(つい)の住処(すみか)として最期のときまで安心して暮らせる場所。
抱樸館福岡でも、「ずっと抱樸館で暮らしたい」という希望が聞こえるなか、
抱樸館北九州にすでに入居されている方々と話をしてみて「最期まで安心して暮らせるところができてよかった」と思いました。
なかまたちと楽しく過ごしてもらいたいです。5部屋が、自立支援住宅としての機能。
こちらは半年間のうちに、野宿状態から自立を支援するための部屋。
今回特記すべきことは、抱樸館北九州が、デイサービスセンター、地域生活サポートセンター、
ボランティアセンターが附設されている総合的な施設であるということ。
そして、地域に開かれたレストランもあります。営業時間は、12:00~14:30。
メニューは、お楽しみの日替わり定食、うどん、カレーの3種類。年内はオープン記念価格でなんとすべて400円とのこと。
地域から多くのみなさんが、訪れてほしいと思います。入居している方が口を揃えて、「ここの食事はおいしいよ」と言っていました。
「食事がおいしい」「食事の時間が楽しみ」、大事なことですね。
抱樸館北九州のレストランで、誰でも、お昼においしいごはんを味わえますよ。(日曜日と祝日はお休みです。)
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完成したばかりの抱樸館北九州 |
下関、福岡、そして北九州。これで3つめの抱樸館。切磋琢磨して、頑張りたいと思います。
みなさま、抱樸館福岡同様、北九州も下関も、どうぞ応援してください。
おしゃれなパティオ(中庭)もあります |
100人以上の人たちが開所式に出席し、お祝いしました |
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●2013年9月15日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その5
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。
この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。
どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、
今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しています。
「15歳で社会に放り出されました」 Yさん 65歳 男性
Yさんは昭和18年生まれの65歳の男性(2009年当時)。幼いころに母親が亡くなり、たったひとりの弟は養子に行くことになりました。
その後、父は再婚。新しい妹ができました。しかし再婚した継母も亡くなり、そして父親も本人が15歳のときに亡くなるという体験をしました。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年9月15日号(1) スタッフを紹介します~その40
職員紹介の第40弾です。
抱樸館福岡でこころの支援、就職活動のお手伝いを担当しています白水です。
気分が落ち込んで眠れない、イライラがとまらないといった悩みごとから、「ちょっと聞いてよ!」的な日常の愚痴まで、
こころに引っかかっている様々なお話を聞きながら、“明日はちょっと笑顔になる”方法を相談者と一緒に考えていきます。
ある人が言うには「好奇心に口と手足をつけたら白水になる」そうで。
確かに小さい頃から、野良猫を追いかけて行方不明になったりオーディオを分解して怒られたりしていました。
現在の趣味も相当に雑多(バイクいじり、楽器演奏、料理に語学etcエトセトラ…)ですが、テーマは一貫しているつもりです。
それはズバリ、「じっくり楽しめる」こと。
今すぐには達成できなくても、ゆっくり一歩ずつ、目標に向かっていける面白いモノがこの世界にはまだまだ沢山ありそうです。
そんな楽しさを、入居者の皆さんと一緒に見つけられたらと思っています。
※着任早々「抱樸館一麦わら帽子が似合う男」の称号を頂きました。真相や如何に?! |
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白水さん バイク通勤しています |
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●2013年9月1日号(2) 太鼓集団「響」の抱樸館福岡公演がありました
相談員・上野まのレポートです。
太鼓集団「響」による公演が8月12日、抱樸館福岡で開催されました。去年に引き続き、2回目の公演になります。
響は、埼玉県立浦和商業高校定時制太鼓部の卒業生が中心となり設立した太鼓集団です。
今回の公演に、入居者・卒業生に加え、地域のみなさんや、いつも抱樸館福岡に関わってくださっているみなさんなど、たくさんの方が駆けつけてくださいました。
この公演に合わせて、カフェさんぽみちがオープンしたり、作業所「ステップアップ」さんによる琉球ドーナツの出張販売もあり、会場をさらに盛り上げてくれました。
集中した空気が伝わる中、響の公演が始まります。音や見た目も去年よりずっと迫力があり、和太鼓の音が私たちを惹きつけます。
和太鼓あり、衣装を替えて演舞あり、唄あり、横笛あり、そしてアンコールあり。一つひとつの曲に込められた思いを太鼓に乗せて私たちに届けてくれました。
実際に技術やパフォーマンス力が上がっていたのは間違いありません。さらに、この公演にかける想い・届けたい気持ちが込められていたように思います。
そんな、力強い抱樸館福岡公演でした。 |
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手作りのウェルカムボードで響のみなさんをお迎えしました |
「すばらしかった」「感動しました」「良き思い出になりました」いろんな感想が聞かれました。それぞれの心に、それぞれの「響」が届いています。
響のみなさん、ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
勇壮な太鼓の音色が観ている人たちの心にひびきます |
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暑い中、地域のみなさんをはじめ、たくさんの人が 響の公演を楽しみに集まりました |
カフェさんぽみちにはステップアップ自慢の 琉球ドーナツも並びました |
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●2013年9月1日号(1) スタッフを紹介します~その39
職員紹介の第39弾です。
縁あって7月7日から抱樸館福岡で当直の仕事をすることになりました、小山田です。今年の3月まで抱樸館福岡に事務所を置いていた福岡絆プロジェクトの支援員をしていました。年齢は63才になります。抱樸館福岡では水曜日と日曜日の当直の仕事です。健康に気を付けて、いつも明るい笑顔で仕事をしたいと思います。 |
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小山田さん |
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●2013年8月15日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その4
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しています。
「生命保険にはいりたい」 Aさん 65歳 男性
Aさんは昭和19年、福岡県生まれの65歳(2009年当時)。博多区榎田の都市高速の下で10年もの間、野宿生活をしていました。彼との出会いはグリーンコープ組合員の女性からの電話でした。「私の夫が毎朝通勤で通る道に、いつも寒そうに寝ている人がいます。夫が話してみると性格のよい人です。ただ、私たちにはどのように支援したらよいのか分かりませんので、一度会っていただけませんか」との依頼でした。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年8月15日号(1) 「抱樸館福岡3周年記念シンポジウム」を終えて
7月27日(土)、「抱樸館福岡3周年記念シンポジウム」が福岡市内にて開催され、約360人が参加しました<グリーンコープ最新ニュース/GNN~Green Now Newsは コチラ>。シンポジウムでパネルディスカッションの進行を担当してくださった九州大学の岡先生より当日の様子を寄稿いただきました。ご紹介します。
路上生活者が帰ってきたいまちへ -抱樸館福岡3周年がみすえる社会
抱樸館福岡が、われらが九大のそばにあってよかったと本当に思う。自転車なら15分~20分。院生の研究においても、授業を介して学部学生にとっても、さまざまな出会いや学びをいただいている。信頼する若者たち太鼓集団「響」との出会いも共有させていただけた。大学で学び研究する人間にとって、誰の「隣人」であらんとして、その研究や授業がなされているのかは、とても大事なことだと思っている。さまざまな偏見や社会のひずみを一身に背負って地域や社会とのはざまで葛藤する抱樸館は、その思いを託しうる人々と実践だという思いが、時間を重ねるほどに深まっていく。
そんな抱樸館福岡の青木館長から、3周年記念シンポジウムの進行役をひきうけてほしいという依頼があった。もちろんありがたくひきうけさせていただいた。北九州ホームレス支援機構・奥田知志さんとの事前打ち合わせでは、本やら資料やら、どさっとおみやげをいただいた。そうだよな、これだけの蓄積に学びなおしてしか壇上にはたてない役目だ、と襟をただす思いでその資料の山をながめた。7月半ば以降、私は社会教育主事講習の運営に忙殺されているが、資料は常にかたわらにおき、ひまがあれば読み込む、というスタンスを当日まで続けた。
当日登壇者は、奥田さん・青木さんのほか、生活再生相談(家計相談)の実践で全国を牽引しているグリーンコープの行岡みち子さんや、厚労省の矢田地域福祉課長、福岡市の平田保護課長など、全員が全国一線級のデラックスな顔ぶれ。圧倒されるばかりだが、幸いほとんどの方と登壇前までにお人柄にふれる心安い関係を築かせていただいていた。そして話は刺激に満ちたものの連続で、たじろぐ思い以上に、お一人お一人の話やコメントの見事さにひきこまれるところのほうが大きかった。
不勉強な私にもわかったのは、国がいままさに可決にむけて尽力している新法「生活困窮者自立支援法案」が、単なるホームレス対策ではなく、高齢者むけ、障害者むけといった個別法でもない、非常に総合的な法であるということだ。「生活困窮者」とは、きっとこの社会の「わたしたち」のことだ。そしてここでの「生活困窮者対策」は、第1のネットとされる社会保険制度と、第3のネットとされる生活保護の「間」となる、求職者支援制度と生活困窮者対策を中心とする第2のネットとして構想されていた。…私も常々人間の自立は、即自的・対処療法的な対策ではなく、ジグザグしながら移行していく生身の人間をこそ支える「間」が必要だと思ってきたが、この新法はまさにその「移行」を支えるしくみをめざしていたのだ。(よほど根幹的な法なだけに、このしくみを動かす「人」と「経営的センス」がよほど必要だともおもったが…)
しかもその基本的な考え方と、具体的個別的政策である、住居喪失者へのシェルター、生活困窮者への家計相談(≒生活再生)、一般就労が困難な人への中間的就労などは、どれも抱樸館やそれと関連する北九州ホームレス支援機構・グリーンコープが、現場から先進的にたちあげてきたことだった。
制度のすきまにこぼれおちた問題の現実から「現場」が社会のしくみを動かそうとし、国の機関がそれをうけて国会を動かそうとしている。その社会が熱く動くダイナミズムがこの壇上にはあった。きっとフロアにもその「熱」はとどいたに違いない。
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そして何よりおもしろかったのは、よく教育や福祉にある、「それが大事なのはわかっている。でも財源がない」「国のパイの配分をかえねばならない」といった財源駆け引き論をこえた議論に展開していったことだ。
転機は福岡市の平田課長の「自治体も、国が予算を配分してくれなければ、厳しい」という正直な発言、そしてそれをうけた行岡さんのひとことだったと思う。「家計の破綻に至る前に生活できるように再生すれば、税金をおさめて国を支え、購買もして企業も支える。助け合いって、心の問題じゃなくて、経済効果までもちうるものですよね!」
そうなんだと思う。家庭が、地域が、企業が、行政が、きちんと再生してそのしくみをまわし、その付随物としてお金もまわるようになれば、おのずから社会も循環するのだろう。「地域」も「企業」も、この社会の人・機関のすべてが、この社会を再生するために誰一人欠かすことのできない大事な主体だ。そしてそれらすべての根幹にあるのは「人の再生」なのだろう。
それらを必然とするほどにゆがんだ社会・ゆがんだ時代だからこそ、人の再生にかかわる教育とりわけ社会教育が価値をみいだされず、お金もまわされない。「ホームレスの社会復帰って、そんなに復帰したい社会ですか?」とは奥田さんの言葉だ。そこからの逆転はきわめて厳しい道のりだけれど、でも、この「人の再生」を見つめ続ける領域を消してはいけない、いまの時代にみあったかたちに再生しなければ、とふるいたたされた。
自分の仕事の意味を再確認させてもらえたのは、このシンポジウムが人間と社会の本質につきさす射程をもっていたからだろう。彼らの挑戦の「隣人」あるいは同志でありたい。この3周年シンポジウムを経て、改めてそう思わされたのだった。
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●2013年8月1日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その3
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。この文章は、まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、私たちはどのような視点を持って支援しているのか、今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介しています。
「僕は働きたい」 Mさん 58歳 男性
「僕は働きたいんです」。初めてMさんと会ったときの、彼の第一声でした。
2008年の9月から福岡で巡回相談を始めた私たちに、新聞の報道が飛び込んできました。「弱い者いじめ楽しかった」「7少年 ホームレス襲撃」「福岡東署 容疑の13歳~18歳摘発」。新聞に記載されていた住所を手がかりに、初めてその地区を巡回してみました。川沿いの場所に、廃車が数台。野宿らしき方が暮らしているのはわりとすぐ分かりました。時刻は夕方。12月でしたので、あたりはもう暗くなっていました。
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●2013年8月1日号(1) ファイバーリサイクルの第7期の就労訓練がはじまりました
暑い日が続いています。みなさま、お元気ですか。
「抱樸館福岡」館長の青木です。
さて、ファイバーリサイクル事業も開始して約3年。先日、抱樸館福岡入居者を対象に、ファイバーリサイクルセンターで就労訓練を行う第7期生の募集説明会が開催されました。5~6名の募集でしたが、応募したのは9名。全員と面接を実施しました。応募者のみなさんは口々に「働きたい」とおっしゃいました。「倉庫のなかは暑いですよ。大変ですよ」と言ってみても、「大丈夫です」と言われます。「仕事も、何もすることがない生活は、かえって苦しい。働きたいんです」との言葉を多く聞きました。面接の結果、7名の方が新しくファイバーのメンバーとして加わりました。
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これまでも、ファイバーリサイクルで働いてきた人から、「就労訓練に参加してよかった」との声をたくさん聞いて、次のようなことを思いました。
働くということ。それは、ただ賃金をもらうということではないということ。
働くということ。それは、体を動かすということ。
働くということ。それは、仲間と一緒に汗を流すということ。
働くということ。それは、休みが楽しみになるということ。
働くということ。それは、誰かの役に立つということ。
働くということ。それは、生きるということ。
働きたいと希望するすべての人に働く場所ができることを強く望みます。
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●抱樸館福岡からのお誘い
太鼓集団「響」の抱樸館公演が決まりました!
昨年大好評だった太鼓集団「響」の抱樸館福岡での公演。<コチラから>
今年も公演が決定しました。
みなさまのお越しをお待ちしています。
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今年もやります! 太鼓集団「響」の抱樸館公演 <入場無料>
日時:2013年8月12日(月) 午後2時~午後4時
場所:抱樸館福岡 食堂(福岡市東区多の津5-5-8)
*食堂では、午後1時よりカフェもオープンします
お問合せ:092-624-7771 抱樸館福岡
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●2013年7月15日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その2
シリーズで私(青木)が書いた文章をお届けしています。この文章は、2009年まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、
私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、
私たちはどのような視点を持って支援しているのか、今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介したいと思います。
「私の証明」 Tさん 62歳 男性
「あんな生活、人間のするもんじゃない」。2009年5月、Tさんは6年間続いた廃車での生活をやめ、アパートでの暮らしを始めました。家と仕事のない生活は、「この先、どげんなるとやろ・・・」といつも不安だったそうです。
・・・( 続きはコチラから)
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● 2013年7月15日号(1) 生け花教室はじめました!
6月28日、抱樸館福岡の食堂にて「生け花教室」が行われました。
このプログラムは、抱樸館福岡ボランティア部の主催で毎月第四金曜日に開催しています。講師は厨房スタッフの井上さんと、友人のボランティアさんです。
今回のお花は「トルコ桔梗」。じっくり鑑賞したあと、思いおもいに生けました。普段お花を生ける機会はほとんどない皆さんですが、「むさくるしい部屋が明るくなった」「砂漠が和室になったようだ」との感想が聞かれ、大好評!参加されなかった方も、生けたお花をみて「部屋に飾っていい?」と尋ねてこられました。事務所もお花で雰囲気がぱっと明るくなりました。
この他、抱樸館福岡ボランティア部では、第二金曜日に切手きり(※)ボランティア、第三金曜日にパステル画教室を開催しています。新しいボランティアさんの参加も歓迎します!一緒にボランティア部の活動を盛り上げ、仲間の輪を広げていけたらと思います。ご参加、お待ちしております。
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「生け花教室」の作品。ほんの数輪のお花でみんなの心がホッと和みます |
(※)使用済み切手を封筒から切り離して整理する作業のこと。社会福祉協議会の切手整理ボランティアに参加(協力)しています
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●2013年7月1日号(2) 「抱樸館福岡」館長青木が出会ったみなさん~その1
今回からシリーズで私(青木)が書いた文章をお届けします。この文章は、2009年まだ抱樸館福岡が開所前の抱樸館福岡準備室時代に、
私が支援した方との出会いや支援の経過を記録したものです。どのような人がホームレス状態となり生活に困っているのか、
私たちはどのような視点を持って支援しているのか、今の社会の何が問題なのかなど、みなさんと共有したいと考えています。
現在は抱樸館福岡が開所しましたが、「ホームレス問題」は解決していませんし、貧困問題は広がっていると言わざるをえません。
みなさんと「問題」を共有するためにも、当時の記録に加筆して数回にわたりご紹介したいと思います。
「お酒をやめて、みんなと仲良く生活したいです」 Yさん 52歳 女性
Yさんとお会いしたのは、美野島めぐみの家(※1)のSさんからの紹介がきっかけでした。
「なんとか早く野宿から普通の生活をしてほしい人がいるんです。女性です。でも、お酒はかなり飲むし、自立は難しいかもしれません。
でもどうぞ、一度会って話をしてくれませんか?」と電話がかかってきました。私はYさんにはお会いしたことはありませんでしたが、
Yさんより早くアパートに入居した人たちから、「気になる人がいるからなんとかしたい」と相談を受けていたので、存在は知っていました。
・・・( 続きはコチラから)
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●2013年7月1日号(1) 福岡女学院看護大学の学生さんの感想文を紹介します
抱樸館福岡で毎月健康相談会を開き、入居者の健康相談を行っている福岡女学院看護大学の学生さんから感想文が届きました。
毎月1回抱樸館福岡を訪問して健康相談会や年に1回健康教室を開催させていただいている福岡女学院看護大学の学生です。
いつも、訪問の度にあたたかくお声をかけていただきありがとうございます。
私自身、初めて抱樸館に伺ったのは昨年の9月でした。最初はなにも考えずに「ボランティアの募集があったから」だけの訪問でした。
「みなさ~ん、食事は栄養のバランスが大事ですよ」。 抱樸館福岡で年に1回行われている健康教室のようす |
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正直言いますと、「どんな人達がいるのだろう」と不安でした。なので、1回目の訪問は何も話すことなく、黙って健康相談会にくる人達の話を聞いていました。しかし、2回目の訪問の時、何人かの人たちとお話する機会がありました。自分たちより何倍も長く生きてらっしゃる方が多いので、人生の経験だとか、その方のそれまでの歩みを聞いて、「私もがんばろう」と思いました。
毎月行っている健康相談会では自分たちの専門分野でもある看護について勉強させていただいていますが、そのほかにもいろいろと学ばさせていただいてます。 |
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●2013年6月15日号 スタッフを紹介します~その38
職員紹介の第38弾です。
伊香賀さんは抱樸館福岡の卒業生で、現在は自立して地域で生活しながら抱樸館福岡の厨房スタッフとして働いています。c
伊香賀さんにインタビューしました。
Q.抱樸館福岡に入居される前、困窮に至ったときのことを教えてください。
A.借金の問題から家を失い、どうしたら良いか分からずにいたところ、青木館長に出会い、抱樸館福岡が開所した2010年5月18日に入居しました。抱樸館でいろんな問題を解決できました。
Q.今の生活の様子をお聞かせください。
A.最初は一人暮らしが久しぶりで不安でした。給与と2ヶ月に1回の年金を計画的に使うことは難しかったのですが、1年半経ち、相談員に相談しながら生活でき、今は自信もついてきました。
Q.伊香賀さんは、ファイバーリサイクル事業部の就労訓練に参加されましたが、ファイバーでの訓練はいかがでしたか?
A.訓練が始まったときの最初の訓練生で、仕事の内容を覚えるまでは大変でした。友人も出来て、仕事を苦に思ったことはありません。
Q.厨房での仕事はいかがですか?
A.現在週3回厨房で仕事をしています。食器の柄が似ていて、大きさを揃えて片付ける作業では最初は迷っていたけれど、だいぶ慣れてきました。お皿を割らないように気をつけながら仕事をしています。
Q.今後の抱負や夢がありましたら、お聞かせください。
A.自分の生活をしっかりしていきたいです。
ありがとうございました。これからも仲間として一緒にがんばっていきましょう。
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●2013年6月1日号 スタッフを紹介します~その37
職員紹介の第37弾です。
内田さんは抱樸館福岡の卒業生で、現在は自立して地域で生活しながら抱樸館福岡の厨房スタッフとして働いています。
内田さんにインタビューしました。
Q.抱樸館福岡に入居される前、困窮に至ったときのことを教えてください。
A.家賃の払い方が分からず、支払いが滞ってきた時に、相談する人がいないことが困りました。父と母は小さいときに亡くなり記憶にありません。兄弟にも相談しましたが、体が悪いなど、それぞれの生活があり、友人にも頼れませんでした。抱樸館に出会って、相談ができるようになってよかったです。
Q.今の生活の様子をお聞かせください。
A.ばっちりです。相談しながら上手く生活ができています。趣味は音楽鑑賞で、クラシックやジャズも聴きます。歌うのは演歌が多いです。
Q.内田さんは、ファイバーリサイクル事業部の就労訓練に参加されましたが、ファイバーでの訓練はいかがでしたか?
A.2年間働きました。働いている人たちもいい人ばかりで、働きやすく、辞めようと思ったことはありませんでした。
Q.厨房での仕事はいかがですか?
A.楽しいし、働きやすいです。自分のペースでできるところがあっていると思います。洗い場を任されているので、責任を持ってやっていきたいです。
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Q.今後の抱負や夢がありましたら、お聞かせください。
A.5月で60歳になりました。これからについてはまだ分かりませんが、生活のリズムを崩さず、頑張っていきたいです。
ありがとうございました。これからも仲間としてがんばっていきましょう。
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●2013年5月15日号 スタッフを紹介します~その36
職員紹介の第36弾です。
4月5日から抱樸館福岡の厨房スタッフの仲間入りをしました山村です。
昨年度末まで福岡絆プロジェクト(※)で支援員として働いていましたが、縁あって今年度から入居されているみなさんの食事を作らせていただくことになりました。
入居者だけでなく、自立され地域で暮らしている方が抱樸館まで足を運び、私たちが作った食事を食べて下さることは嬉しいことです。
多くの方が厨房のスタッフに声をかけてくださいます。肉親との会話が難しい皆さんにとって温かい食事を提供するスタッフは家族のような存在なのだろうと思っています。
メニューの中でも特にカレーライスが好きな方が多いのにはびっくりです。
ちなみに私の得意料理はおでん、好きな食べものは、高野豆腐です!!!
料理だけでなく、体を動かすのも大好きです。現在は週2回のバレーボールと自転車通勤で、老化を少しでも遅らせたいと張り切っています。
近いうちに自転車で遠出をしてみようと企んでいます。北九州の方にでも行ってみようかな・・・
※ 福岡絆プロジェクト
2010年11月15日から2013年3月31日まで、福岡市で取り組まれた国のモデル事業。
ホームレス状態の人や困窮孤立者に伴走しながら、個別に継続的・包括的な支援を行うパーソナル・サポート・サービス
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●2013年5月1日号(2) 卒業生から手紙をいただきました
抱樸館福岡の卒業生から手紙をいただきました。彼は今、アパートでひとり暮らしをしながら、ファイバーリサイクルで就労訓練中。
お休みの金曜日にはカフェさんぽみちで、ボランティアのウェイターとして活躍しています。その彼からの手紙を紹介します。
抱樸館福岡も本日、5月1日で開所して3年が経ちました。
これからも相談に来る方に寄り添い、助け合い、みんなが「参加」できる「出番」があり、いつでも戻ってこれる「ホーム」でありたいと思います。 |
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クリックすると大きく見えます(pdf:3.03MB) |
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●2013年5月1日号(1) スタッフを紹介します~その35
職員紹介の第35弾です。
4月1日より、抱樸館福岡を卒業された方々のいろいろな相談にのる抱樸館アフター担当となりました坪田です。どうぞ宜しくお願いいたします。
昨年度までは福岡絆プロジェクト(※)で仕事をしていました。抱樸館福岡を卒業された方や他の支援団体から紹介された方々の日常生活のサポートをしておりました。
病院に同行したり、一緒に区役所に手続きに行ったり、忙しくも楽しい?毎日でした。今後は久保相談員と一緒に頑張っていきたいと思います。
面白そうなことには何でも首を突っ込む性癖なので、やってきたこと、やりたいことはたくさんあります (残念なことにお金、体力、時間が足りませんが…)。
若いころから続いているのは、本を読むこと、音楽を聴いたり楽器をさわること、珈琲を自分で淹れて楽しむことです。料理をするのも好きです。
あと1年足らずで60歳を迎えますので、好きなことを力いっぱい楽しみたいとも思うし、少しは世の中に役立ちたいとも思ったりする、迷える「アラ還」です。
金曜日には、抱樸館福岡1階の交流スペースで開かれる「カフェさんぽみち」でコーヒーを淹れていますので、皆さんお立ち寄りください。
※ 福岡絆プロジェクト
2010年11月15日から2013年3月31日まで、福岡市で取り組まれた国のモデル事業。
ホームレス状態の人や困窮孤立者に伴走しながら、個別に継続的・包括的な支援を行うパーソナル・サポート・サービス
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●2013年4月15日号(2) 一人暮らしのための栄養・健康教室が開催されました
相談員・田中のレポートです。
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今年も、福岡女学院看護大学ボランティアサークル「葡萄(ぶどう)」さんによる栄養講座“パクッとごはんシャキッと元気” が
3月19日(火)抱樸館福岡交流スペース・食堂にて開催されました。
昨年同様のわかりやすい参加型栄養講座に加え、今年は自炊生活に役立つ簡単な料理体験をくみこんだ
「やる気を袋につめこんで…“漢(おとこ)の料理教室”」もおこなわれました。
ボランティアサークル「葡萄」さんは抱樸館福岡の開所まもなくより、月1回ペースで「健康相談会」を開催し、
入居者の健康上・生活上の悩みを傾聴しアドバイスをしてくださっています。
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その1年間の集大成として、相談の多い成人病の予防や、自立後の一人暮らしの不安に対して、
具体的な形でわかりやすく提案・助言しようと、この企画を準備されました。
入居者・卒業生あわせて30名が参加し、規則正しい食事の大切さや栄養バランスについて真剣に学び、
実際においしい料理がとても簡単にできることに驚きながら実習、試食しました。
まとめの時、参加した卒業生からは「看護学生さんが一生懸命説明してくださるのが嬉しく、元気になった」
「まぜるだけでこんな料理ができるなら、自炊も挑戦してみようか」等の感想が聞かれました。 |
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・「漢(おとこ)」とは、「男の中の男」という意味。「料理ができる カッコイイ男になろう」という意味を込めて開催しました。
・ よりわかりやすい、楽しい講座にしようと、「葡萄」の皆さんの アイデアが一杯。
・ ポリ袋に野菜と塩を入れてモミモミするだけで、あっという間に 野菜の一夜漬けの出来上がり!当日は、ポリ袋を活用した 料理アイデアがいろいろ紹介されました。 |
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●2013年4月15日号(1) スタッフを紹介します~その34
新年度が始まり、抱樸館福岡にも新しい職員が加わりました。
今回から一人ずつ紹介していきます。
はじめまして。4月から相談員として勤務することになりました大山です。小さな南の島で生まれ育ちました。
地黒のため、息子の友人には「エグザイル」とあだ名され、抱樸館福岡の入居者の方からはサーファーと呼ばれてしまいましたが、実際は出不精のインドア派です。
前年度は、北九州で若年層の就労自立・社会的自立を支援する事業を担当し、短い間ではありましたがさまざまな方の人生に伴走させていただきました。
ハプニングの対応に奔走し、笑い、泣き、時には怒り、とても濃密な瞬間が凝縮された1年間だったように思います。
たとえれば、ジェットコースターに乗りながらドミノを積み上げていくような、ドキドキ感と緻密さのゴージャスなコラボレーションというか……。
キラキラ光る思い出のつまった北九州や、個性派ぞろいのスタッフと離れるのは寂しかったのですが、ここ福岡でもまた新たな出会いがあることを楽しみにしています。
お手柔らかにお願いします!
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大山さんのお子さんが描いた 「お父さん」 |
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●2013年4月1日号(3) 抱樸館福岡の桜が咲きました
抱樸館福岡の庭に桜を植樹して3年。桜も少しずつ大きく育ち、今年は、花がたくさん咲きました。
もっともっと大きくなって、桜並木になる日が待ち遠しいです。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
2010年5月、抱樸館福岡が開所するときに、ここがたくさんの人たちのふるさとになることを願って、地域の方々が贈ってくださった桜です |
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●2013年4月1日号(2) 多々良校区の歩こう会に参加しました
相談員・竹尾のレポートです。
2013年3月10日、多々良校区にて「歩こう会」が開催されました。
抱樸館福岡からは、入居者4名、職員4名、計8名で参加。集合場所の多々良小学校には老若男女、たくさんの方々が集まっていました。
多々良小学校を出発し、名島橋でUターン。約10kmの道のりをそれぞれのペースで歩きました。この日はあいにくの曇り空でしたが、何とか雨は降らずにすみました。少し肌寒いぐらいの気温で、歩くとちょうどよく体が温まりました。
ゴール後にいただいた手作り豚汁とお弁当の美味しさは格別でした!
長距離を歩ききった達成感、川沿いの気持ちよいコースと仲間とのおしゃべり、地域の方との触れ合いと、とても有意義な時間を過ごせました。来年もぜひ参加したいと思います!
これからみんなで「歩こう会」に参加しま~す |
春の景色やおしゃべりを楽しみながら歩きました |
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●2013年4月1日号(1) ボランティアのみなさんを紹介します~その3
ボランティア紹介の第3弾として、川内さんを紹介します。
週に一度、金曜日にお伺いしているカウンセラーの川内です。
抱樸館福岡でのたくさんの人たちとの出会い、ふれあいにいつも元気を頂いています。ありがとうございます。
人は生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで変わり続けています。
人を変えることは難しいけれど、自分を変えることは可能です。
より良く変わってほしい、少しでも人生を生きやすくなってほしい、
と願いながら、ただひたすらお話を聴かせて頂いています。
「今の気持ちを誰かに聞いてほしい…。」
そんな時に気軽に声をかけてください。
時間があるときにはカフェ「さんぽみち」のお手伝いもしています。
カフェは「バァーバァー藤間」のお向かいで、
金曜日の2時30分から4時15分までオープンしています。
(月末などお休みの時がありますので、お越しの際はご確認ください。)
挽きたての豆でいれるコーヒーの香りに癒されますよ。
「第二のふるさと抱樸館福岡」
私もずっとこのふるさとの一員でありたいと思っています。
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●2013年3月15日号 ボランティアのみなさんを紹介します~その2
こんにちは。抱樸館福岡にてボランティアをさせていただいております。児玉と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
私はふしぎなご縁に恵まれて、カフェ&交流スペースにて、毎週金曜日(第1週目と祝日を除く)に「カフェさんぽみち」のお手伝いをしています。抱樸館福岡にて、職員の方々、入居されている方、卒業された方、地域の方、みんなで一緒に「カフェさんぽみち」を作っていけることをありがたいなあ、幸せだなあ、楽しいなあと思っています。
本業は九州大学大学院の博士課程の院生です。社会教育学分野にてコミュニティ・カフェの研究に取り組んで、10年が経ちました。
思い起こせば2年近く前。2011年4月のことでした。大学院の入学式の後、指導教官から青木館長との打合せに同行をお誘いいただいたことがきっかけです。館長に施設内をご案内いただいた時に、指導教官がカフェ&交流スペースを発見しました。教官は「ここはカフェなのですか?」と館長に聞かれました。館長は「将来的にカフェを開きたいと思ってスペースを作ったんですけれども、まだ実行はできていないですね」と言われました。そこで教官が、「この子、カフェの研究者なんです」と紹介くださりました。おかげさまで、とんとんとーんと、抱樸館福岡にてカフェを開店する運びとなりました。
ほっこりあたたかな空間と お好みの飲みもので一息つきませんか
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「カフェさんぽみち」はもう少しで、開店して2年を迎えます。今年度はたくさんイベントを開催しました。最近は、2月15日にバレンタインカフェを実施しました。来訪された方にくじを引いてもらい、くじの結果に合わせて本命チョコ、友チョコ、義理チョコをプレゼントしました。
「カフェさんぽみち」は常に変化の途上にあると感じています。一人ひとりの声やふるまいによって、季節や時期によって変わっていきます。「カフェさんぽみち」と私たちは呼応をしあう関係にあると感じています。これからも、「カフェさんぽみち」をみんなで育てていきたいなあと思っています。
あなたもぜひ、一緒に「カフェさんぽみち」を育てていきませんか。あなたのご来店をお待ちしております。 |
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●2013年3月1日号 ボランティアのみなさんを紹介します~その1
抱樸館福岡では、たくさんのボランティアが活躍しています。その方たちの中から、今回は第1弾として、藤間さんをご紹介します。
私のボランティアは散髪屋です。
私は昨年の4月から5月にかけて抱樸館福岡にお世話になった、一人の卒業生であります。現在は自立させていただき、東区に住んでおります。
入居させていただいた頃から散髪のボランティアをさせていただきました。これもひとえに館長、そして田中相談員のお陰と感謝いたしております。
入居者であった一人の方にポスターまで描いて頂き、その絵が実に良く描けたポスターで、今でも理髪室に貼っております。 |
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この道50年の腕を生かして、 手際よく入居者の散髪をするボランティアの藤間さん
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抱樸館福岡の理容室には、 藤間さんの仲間が描いてくれた ポスターが貼られている
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ボランティアを始めた頃は、入居者の方がほとんどでしたが、今では卒業生の方も来てくださり、心からうれしく思っています。皆様の元気な姿を見ますと私も元気をもらっているような気が致します。
バァーバァー藤間は皆様の再会の場所になるように努力して参りたいと思っております。卒業生の皆様ぜひ一度抱樸館に足を運んでみてください。きっと館長を始め職員の一人一人が笑顔で迎えてくださると私は思いますよ。
尚、理髪室の方は週2回(月・金)、抱樸館福岡の理髪室で行っております。
それと、毎月第2金曜日には「えにしの会」ボランティア会議もやっております。これにも一度参加してみてください。第二のふるさと抱樸館福岡をみんなの力で盛り立てていけたらいいなーと思っている、バァーバァー藤間です。自立者の皆さん、お待ちしております。
最後になりましたが今は大変風邪が流行しております。病気に負けないで頑張ってください。 |
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●「ホームレス・エイド・トーク&ライブ」開催のご案内
2013年2月25日(月)19時から、北九州市の黒崎ひびしんホールにて、「ホームレス・エイド・トーク&ライブ」が開催されます。
エイドCD「わたしのあおぞら」を手掛けたミュージシャン谷本仰(あおぐ)さんらが「ホーム」への思いを込めた歌の数々を、ぬくもりと共にあなたにお届けします。
NPO法人北九州ホームレス支援機構の主催です。どうぞ、みなさまお誘いあわせてお申し込みください。お待ちしています!
日時:2013年2月25日(月)19時~
場所:黒崎ひびしんホール・中ホール
住所/北九州市八幡西区岸の浦2丁目1-1
【ライブ出演】:谷本仰(うた・ヴァイオリン)、フクヤマワタル(コントラバス)、
中島由紀子(ピアノ)、原田敏夫(ギター)
【トーク出演】:奥田知志(NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長)
谷本仰(同機構理事、ヴァイオリニスト、音楽療法士)
入場無料
主催:NPO法人北九州ホームレス支援機構
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クリックすると大きく見えます(pdf:2.3MB) |
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※入場には事前の申し込みが必要です
<入場整理券の申し込み方法>
メール・FAX・電話 いずれかの方法で①~⑤をお知らせ下さい。
①お名前 ②フリガナ ③住所(郵便番号も) ④電話番号(携帯可)⑤入場を希望する人数
<宛先>
メール :ettou@f8.dion.ne.jp
電話・FAX:093-571-1009(NPO法人北九州ホームレス支援機構)
後日、ハガキにて入場整理券をお送りします。
先着300名になり次第締め切らさせていただきます。
お問合せ先:NPO法人北九州ホームレス支援機構
電話・FAX 093‐571‐1009
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●2013年2月15日号 スタッフを紹介します~その33
職員紹介の第33弾です。
みなさま、こんにちは。
抱樸館福岡館長の青木です。
「抱樸館を支える会」の会員のみなさま、日頃からさまざまなかたちで抱樸館を応援してくださっている方々にお礼申し上げます。
ホームレス状態の方々の支援活動に関わるようになって、いつのまにか10年になろうとしています。10年前、僕は北九州市で暮らしていました。
あるとき、北九州ホームレス支援機構の理事長の奥田さんと知り合う機会がありました。
「一度、炊き出しにおいで」と誘われ、興味本位で覗いてみたところ、炊き出しに並ぶホームレス状態の方々の多いこと。
驚きました。当時、北九州市内には400人を超える方々がホームレス状態でした。
こんなに多くの人が外で路上生活をしているなんて、思いもしないことでした。
しばらくして、ホームレス自立支援センターが開所することが決まり、支援機構の相談員として働くことになりました。
毎日、さまざまなことがあって、無我夢中で過ごしてきたように思います。
支援機構で働く前は、精神科病院の相談員でした。支援機構で働くようになってしばらくして、精神疾患のある人、知的障がいのある人が多くホームレス状態になっていることを知り、衝撃を受けました。
病院で勤務しているときには、毎日障がいや病気のある人と接していましたが、ホームレス状態の方の半数以上はなんらかの障がいがあるということも、思いもしないことでした。
社会的に不利な立場に置かれている人、ハンディキャップのある人が野宿になって暮らしていることを知り、自分なりになんとかしなければいけない、この社会やこの国の福祉には不備があるのではないかと思うようになりました。
このことが、僕がホームレスの支援活動を続けていることのひとつの動機でしょうか。
縁あって、抱樸館福岡で働くようになりました。ここでも、毎日さまざまなドラマがあります。
僕たちの活動は、十分とは言えないこともあるかと思いますが、多くの方々が、「抱樸館に助けられました」とか「ありがとうございました」と感謝されて出発していく姿を見させていただくことが、励みになっています。
すべての人にとって「住んでる街を住みたい街に」と、心から願います。
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●2013年2月1日号(3) 九州大学の学生さんからの抱樸館福岡の見学レポートを紹介します~その5
抱樸館を訪れて
「ホームレス」と聞いてどんなことを思い浮かべるのか。
この質問に対して、私が思い浮かべたのは、「家がない」とか「空き缶を集めている」とか「河川敷に住んでいる」といったことだった。
しかしこれらのイメージは、ある意味解決しやすい、解決の手段がはっきりしているものだというお話だった。
私が想定していたのはあくまで「ハウスレス状態」であって、「ホームレス」という言葉には関係性の喪失というもっと深刻な意味が込められていることを知った。
高齢者の無縁死や未婚の増加など、関係性の喪失はホームレスの問題だけではないと私は感じた。
青木館長は「家があってもホームレス」ということをおっしゃっていたが、私にとっては今までのホームレスの概念では収まりきれない印象的な言葉だった。
青木館長はホームレス問題だけでなく、それを取り巻く社会の状況をデータを用いて示してくださったので、自分がまだ生まれていない時代のことも比較的理解しやすかった。
青木館長はホームレスの方々と出会う中で、障がい者の人が多いことに気づいたというお話があった。
ここに来て初めて自分が障がい者であることを知った方がいるという事実は、驚きだった。青木館長は障がい者としての認定を受けることで、
今まで受けられなかったサービスが受けられるようになるというメリットを挙げていたが、自分が障がい者であることに気づくとはどのような感覚なのだろうかと考えさせられた。
障がい者であることに救われる気持ちがある反面、障がい者ゆえの不安も付きまとうのではないだろうか。
それをサポートするのは、やはり並大抵の覚悟ではできないと感じた。また国によって障がい者の比率が異なるということも興味深かった。
日本は約5%、ドイツは約10%、アメリカは約18%と国によって差があることに気づいた。
基準が異なることも原因だと思うが、各国が障がい者に対してどこまで向き合っているかを示しているような気もした。
自己責任だから私は助けないというのは、自己責任という言葉を用いる際、多くの人が心のどこかで考えていることだと思う。
責任を負う人がやるべきだというのは理に適っているが、それが助けないことにつながるのは、その人が責任ありきで行動しているからではないのだろうか。
自分に責任があるならするが、ないならしないという行動原理はある意味楽かもしれない。
しかしその背後には自分も助けてもらえないという欠点も潜んでいる。「情けは人の為ならず」という言葉がある。
これを誤った意味で解する人が多いのは、現代の人々の考えを反映しているのかもしれない。
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●2013年2月1日号(2) 毎年恒例の香住丘小学校での餅つき大会に参加しました
相談員中原のレポートです。
1月13日(日)曇り空の下、10時から香住丘小学校校庭にて行われた地域のボーイスカウト主催の餅つき大会に、抱樸館福岡から職員1名・入居者3名が参加をしました。
毎年、抱樸館福岡から参加をしていますが、今日参加したメンバー全員が餅つきの経験が無く、50年以上の豊富な経験をもつ地域の方から指導を受けながら、
石臼7~8杯分の餅を精一杯つきました。最後の方は、何とか様になってきたように思います。
日常生活の機械化・電子化が当たり前となっている昨今、“人の手による餅つき”という日本文化の伝承が危ぶまれていますが、
今日食べた餅の味は、“世代を超えた地域の温かい絆”の味がして、最高でした。
3人の息もぴったり、昔ながらの餅つきです |
地域の方に教えていただきながら、 初めての餅つきに挑戦 |
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●2013年2月1日号(1) スタッフを紹介します~その32
職員紹介の第32弾です。
厨房の蛭子(えびす)です。抱樸館の食材はグリーンコープの生産者や各メーカーさん等、たくさんの方々に支えられています。
その気もちを大切に、日々の食事を通して、元気・笑顔・温もりも一緒に届けたいとがんばっています!
「おいしかったよ」「毎日ご苦労様」etc...入居者の皆さんからの声かけが、元気の源です(^^)!
P.S.私の最近のホッと一息は、あったかい部屋でジンジャーミルクティーと共に読書!!これです!
落語にはまり、子どもと一緒に読んで大笑いしています(^^)
“笑う門には福来る”です!!皆さんの元にもたくさんの笑い・笑顔が訪れますように…。
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●2013年1月15日号(2) 第4回抱樸館福岡きずな祭を開催しました
副館長瀬崎のレポートです。
昨年12月15日、恒例となった抱樸館福岡のお祭り「きずな祭」が開催されました。
今回も入居者・卒業生を中心とする実行委員会を組織し、あーでもない、こーでもないと粘り強くミーティングを重ね、
企画を練り、長い長い準備期間を経て当日を迎えました。しかし当日はあいにくの雨模様・・・。
にもかかわらず、外会場も含め、200人を超える方々にご来場いただきました。
今回のきずな祭は、地域、関連団体より多数の参加を頂き、屋台にバザーにと、盛りだくさんの内容でした。
駐車場を利用してのバザー開催は、今回が初の試み。
北九州のホームレス支援機構ボランティア本部からは、焼きそばと蒸し牡蠣の販売。
牡蠣の養殖復興に取り組んでいる石巻市の蛤(はまぐり)浜から届いた復興の息吹を感じさせるジューシーな牡蠣をいただきました。
変り種として、韓国料理「チャプチェ」の販売も。売り切れ御免の大盛況でした。
福岡ボランティア部「えにしの会」からはフランクフルト、今回初参加の作業所「ステップアップ」さんのテントでは、おいしい琉球ドーナツを用意。
食べもの以外でも、在宅福祉ワーカーズすまいるのみなさん、福岡きずなプロジェクト、えにしの会、そして地域からたくさんのご協力をいただき、
クラフト作品の販売やリサイクルバザーなどを行いました。
抱樸館入居者手づくりのクラフト作品、 いかがですか |
駐車場で行われたリサイクルバザー。 掘り出し物がいっぱい! |
抱樸館の館内で行われた企画も、もちろん盛りだくさん。福岡女学院看護大学のみなさんによる健康相談会も前回に続いての開催です。
毎週金曜日の抱樸館名物、「カフェさんぽみち」は拡大版での開催。ちょっとした体験生け花コーナーもあり、大賑わいでした。
食堂ではいつも抱樸館の台所を預かっている厨房スタッフが、おでん、だご汁、豚丼、おにぎりセット、ぜんざいを販売しました。
厨房スタッフが作ったおでんや豚丼が人気でした |
みんなの思いの詰まったメッセージツリーが 完成していきます |
ステージでは、地域よりカトレア会によるフラダンス、猿若秀晃(さるわかしゅうこう)さんと生徒のみなさんによる日舞の披露、
九州大学落語研究会の六松亭或都(ろくしょうてい あると)さんによる落語、抱樸館入居者・卒業生・スタッフそれぞれによる出し物など、
「これでもか!」と楽しい企画を詰め込みました。スタッフは熊本発で人気のあのキャラクターに扮し、意外にも(?)子供たちに大人気でした。
また、熊本から来られた組合員からは、抱樸館の応援歌とも言える一曲を披露していただきました。
また前回に続き、ステージのラストはバンド「おやじーず」による演奏。
抱樸館バンド+おやじーずのコラボレーションによる演奏に乗せてみんなで「ふるさと」を合唱し、最後はいつもどおり「1・2・3 ダー!」で締め。
まさしく今回のテーマである「であい・ふれあい・わかちあい」にふさわしい内容となりました。
九州大学落研メンバーによる落語 |
抱樸館バンドの演奏にあわせてみんなで合唱 |
日舞教室のみなさんの凛とした舞いに 一同見入ってしまいました |
地域のみなさんによるフラダンスでステージが華やかに |
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●2013年1月15日号(1) 「書き初め」をしました
相談員田中のレポートです。
それぞれの思いが込められた作品の数々 |
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今年も、1月5日、抱樸館交流スペースで入居者・職員による「書き初め会」を行いました。
はじめは「俺は字は苦手で…」「習字なんて小学校以来…」と尻込みしていたみなさんも、一人、二人と筆を持つにつれだんだん集まって、
墨で絵を描く方もあったりで、楽しく和やかにお正月らしいひと時を過ごすことができました。
「いのちの重さ」「動」「気合」などそれぞれの思いが力強く書かれた作品を、しばらく交流スペースに掲示しています。
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●2013年1月1日号 抱樸館福岡は開所して3回目の新年を迎えました
抱樸館福岡の館長の青木より、新年のご挨拶を申し上げます。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに厚く御礼申し上げます。
東日本大震災が発生し、しばらく時間が経過しましたが、今も避難を余儀なくされている方々、被災地の方々に心からお見舞いを申し上げます。
福岡市内には、およそ200名の方が野宿状態を余儀なくされています。一日でも早く、ひとりでも多くの方が抱樸館のことを知っていただき、野宿状態から自立できるよう支援していきたいと願っています。
抱樸館は、仕事がなく、住まいがなく、行き場のない方が来る場所です。相談に来る方がよく言われます。「家さえあれば、なんとかなるんです」「仕事さえあれば、なんとかなるんです」と。
ホームレス支援をしていると言えば、「炊き出しをしているのですか?」とか、「衣類や毛布を配っているのですか?」と言われます。
確かに、家さえあれば、仕事されあれば、食事さえあれば、着るものさえあれば、なんとかなるかもしれません。しかし、もうひとつ、大事なことがあります。人間はひとりで生きられるような強い存在ではありません。みんな、弱さを抱えて生きています。一緒に生きていく「仲間」が必要です。だからこそ、人間は一緒に、助けあって、支えあって、生きていくものだと思うのです。
抱樸館福岡は2010年5月の開所以来、500名近い利用者を数えました。多くの方が抱樸館福岡を卒業し、地域での生活に移行していますが、「ひとり暮らしは思ったより寂しかった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。やはりハウス(家に象徴されるもの)だけでは十分ではありません。人間と人間との関係の回復・構築が望まれます。
卒業しても抱樸館との縁(絆)は切れません。抱樸館が、卒業した方の「ホーム」となり、また、きずな祭やカフェのように楽しい居場所「ホーム」となるように、地域の駆け込み寺としての「ホーム」となるようにと、スタッフ一同、またボランティア一同、頑張っています。
カフェは、原則第一金曜日以外の金曜日、14時30分から16時まで抱樸館福岡の食堂でオープンしています。1日3回食堂で提供している食事は、誰でも利用することができます。見学もできますので、希望の方はお申し込みください。
「抱樸館を支える会」は、会員のみなさんに「共助」の考え方で抱樸館を支えていただく会です。いつでも会員になれますので、お申し込みをお待ちしています。
先日、抱樸館を卒業したFさんがこのような詩を寄せてくださいました。
ひとりじゃないよ。君の中にいる。心の中にいる。
話してごらん。君のまわりには、仲間がいる。
そして、そして、何でも聞いてくれるスタッフがいる。
一人で悩んでないで、全てを打ち明けよう。
きっと明日の希望が見つかるよ。
ここ(抱樸館)は、そういう場所でもあるから、
日常に疲れたら休めばいいさ。
そして、1歩ずつ、ゆっくり進めばいいよ
君は一人じゃないよ、きっと君の中にいる。心の中にいる。
心が折れそうな時、きっと誰かが支えてくれる
信じてみようよ、明日の光は、きっと来る
人生に疲れた者たちが、羽を休める場所でもある。
誰もが抱かれる場所。誰でも変われるさ。
自分がそうであったように、過去は振り返らず、前だけを見よう。
明日の希望が君を待ってる。みんなが未来を作ってくれる。支えてくれる。
さあ今、船出しよう。未来という希望の幕開けだ。
今、日本には不安が広がっています。だからこそ、ここが、抱樸館が、未来に希望を作り出すところでありたいと思っています。
抱樸館。ここは再びはじまる場所。互いがつながり、励ましあい、今年も共に生きていきたいと思います。誰もが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。
どうぞ、みなさま、本年もより一層のご支援を賜りますよう、スタッフ一同心よりお願い申し上げます。
抱樸館福岡 館長
青木康二
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