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● 2012年12月15日号(2) 九州大学の学生さんからの抱樸館福岡の見学レポートを紹介します~その4
抱樸館へ行っての感想
抱樸館に行くのは、去年の秋にあった「きずな祭」以来、2回目だった。
前回は、抱樸館で暮らしている人とお話しする機会はあったのだが、抱樸館がどういうところで、
どういう思いを持った人が集っている場なのかをあまりわからないままでいたので、
今回館長さんのお話を聞くことができて、学びが多かった。
館長さんのお話で一番印象に残ったのは、「ホームレス」と「ハウスレス」の話だ。
路上生活者に家と仕事を与えただけでは本当の支援ではない、ただ「家がない」という物理的困窮だけでなく、
「家族のようなつながりがない」という関係的困窮を抱えているので、関係をつくっていくための支援も必要だというお話だったと思う。
この話を聞いて、つながりが希薄化している「ホームレス」状態にある人は、現在の日本にどのぐらいいるのだろうか、
多くの人がそのような、またはそれに近い状態にあるのではないだろうかと思った。
「他人に迷惑をかけられない」「家族であっても負担をかけるのは気が引ける」という思いは、
古くから「恥」の文化をもち、また、近年自己責任が叫ばれる日本において、とても強いものになっているのではないか。
抱樸館でのスライドには、「路上生活していた時には仕事さえあれば何とかなると思っていた」という手紙が何点かあったが、
若い路上生活者のなかには、「自分が今の状況になったのは、仕事ができない自分が悪いんだ」という思いが強く、
仕事があっても何とかなるとは思えない、社会よりも自分を強く責めるという傾向があるとも聞く。
つながりが薄いうえに、自らつながりを薄くしていくように追い込まれる社会状況があるのではないだろうか。
震災後、「絆」が声高に叫ばれていたが、その「絆」はいったいなんだったのだろうか。
抱樸館で言うような「絆」は、どういうものだろうか。自らを振り返っても、思うところの多いお話でした。
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● 2012年12月15日号(1) スタッフを紹介します~その31
職員紹介の第31弾です。
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相談員の中野です。産休に入られた市丸班を引き継ぎました。
11月26日、抱樸館福岡に着任したばかりで、
見ること、聞くこと、驚きの連続、飽くことなき毎日を過ごしています。 <いつも何かが起こる!>
グリーンコープで働きはじめて29年目の新天地です。
未だに、<ナイターソフト>リーグに所属。
軟式の<草野球チーム>を2つ掛け持ちで、
シーズン中は、土日に月3ゲーム位をこなすのが<ストレス解消に>良いようです。
新天地<抱樸館>では、
仕事の合間を見つけては、高校時代に嗜んだ<囲碁>を学び直してみたい<打倒!藤間流>
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●2012年12月1日(3) 九州大学の学生さんからの抱樸館福岡の見学レポートを紹介します~その3
「抱樸館を訪問して」
「家があってもホームレス」。この言葉にはっとした。
私は抱樸館を訪れるまでホームレスとは、家がない、着る衣服がないなどの物理的困窮の立場にある人々のことだと思っていた。
そのように捉えていた私にとって、人聞関係的困窮を指したこの言葉は衝撃的であった。
私は現在、就職先を決めなければならない人生の岐路に立たされている。
本当に1年後に働く場所があるのか、こんな私でも受け入れてくれる場所はあるのだろうか、などと先の全く見えないこの現状に対して不安に襲われてしまうことが時々ある。
先日、就職活動失敗による若者の自殺が増加しているというニュースを目にして、私は人ごととは思えなかった。
一人で悩んでいるうちに出口が見つからなくなり、生きる希望を失い、死という選択をしてしまったのではないか。
これは無縁、孤立状態を指すホームレスの状態と関係があるようにも思えた。
しかし、私の場合このような時に支えとなっているのは、熊本で暮らす家族であったり、同じような悩みを持つ同学年の友人達である。
解決策がたとえ見つからなくても、ただ自分の話を聞いてもらうだけで楽になり、次へ進もう、頑張ろうと思える。
お話の中にもあったが、人間ひとりでは絶対生きられない。相談さえすれば、なんとかなる。
ひとりだと感じて悩みを抱えている人はきっと多くいると思う。
もっと社会にこのような人々同士が出会える場をつくり、繋がることのできるネットワークを構築することはできないのだろうかと感じた。
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私が住んでいるマンションのごみ置き場には、住人が出したごみを漁っている野宿者の方がいて、私は今までその方が怖くてその方がいなくなるまでごみを出せなかったことがあった。
しかし今回の訪問を終えた後、その方も何か事情があるのではないかと、以前とは少し違うまなざしで見ることができるようになった。
やはり無知の状態から物事と向き合うことと、何か少しでも知ってから物事と向き合うことでは見えてくるものは全く違うということを改めて実感した。
今回抱樸館を訪れて私自身初めて知ることも多くあったし、自分の中の価値観というものに変化があったような気がする。同世代の学生はもちろん、もっと多くの方が抱樸館の存在を知り一度足を運んでほしいと思った。
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●2012年12月1日号(2) 抱樸館福岡の卒業生にインタビューしました~No.6
先日抱樸館福岡を卒業したMさんにインタビューしました。
相談員竹尾のレポートです。
1.抱樸館福岡に入居したきっかけを教えて下さい
私は佐賀の生まれです。中学を卒業してからずっと佐賀で大工の仕事をしてきましたが、会社が倒産し、仕事を求めて福岡へ来ました。
しかし福岡でも仕事はなかなか見つからず、すぐに持ち金がつきて、毎日水ばかり飲んでいました。辛かったです。
野宿をしていたところ、たまたま通りかかった通行人の方に生活保護のことを教えてもらい、抱樸館へ入居できました。
どこの誰だったのか未だに分かりませんが、感謝してもしきれません。
入居初日の、抱樸館での夕食がとても美味しかったのを覚えています。
2.入居してからの生活はどうでしたか
仕事をみつけて早く自立することが目標でした。ファイバーリサイクルの就労訓練に参加しました。
「頑張らないと」という気持ちで一生懸命とりくみました。その後仕事がみつかり、ファイバーの訓練を卒業することができました。
また、私には借金がありましたが、抱樸館やグリーンコープの生活再生相談室のスタッフに包み隠さず相談して、解決できたので良かったです。
3.抱樸館を卒業して約1年半ですが、地域生活はいかがですか
地域でひとり暮らしをはじめてからは、きずな事業(福岡絆プロジェクト)のスタッフにお金のこと、健康面のことなど相談しています。
しばらく連絡を断っていた姉とも連絡をとりあえるようになりました。
職場では、覚えが早く作業が丁寧だと褒められ、色々な仕事をさせてもらっています。
4.最後にひとことメッセージをお願いします
ホームレスになるのはとても辛いです。そうなってほしくないと思います。お金がなくなるとどうしようもありません。
生活保護を受けて、働ける方は早く仕事をみつけて自立できるよう努力してもらいたいと思います。
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※Mさんの趣味は画用紙やストローなどを使った花作りで、部屋にはお花がいっぱいでした
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●2012年12月1日号(1) スタッフを紹介します~その30
職員紹介の第30弾です。
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こんにちは。抱樸館福岡、副館長の瀬﨑と申します。
抱樸館福岡が開所してから、もうすぐ2年と半年が経とうとしています。
これまでこの場所で本当にたくさんの方と出会ってきました。ここで出会う方はそれぞれが、一人ひとり様々な困難を抱えていらっしゃいます。
その抱えているものの重さに、時にはこちらも押しつぶされそうになることもありました。
また、やっぱり世の中何か間違っているんじゃないかと、その憤りを共にすることもありました。
一筋縄ではいかない毎日ですが、「いろいろあるけど、やっぱり人も、人生も、素晴らしい!」
ここでの出会いのすべてを通して、改めてそんなふうに思えるようになりました。
ジョン・レノンがオノ・ヨーコの個展に初めて行ったとき、脚立を登り、虫眼鏡で天井を覗き込み、そこに書かれた小さな「YES」という言葉に救われたように、否定や拒絶の多い世の中にあって、
抱樸館福岡は人間と人生を肯定する場所としてありたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
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●2012年11月15日号(3) 九州大学の学生さんからの抱樸館福岡の見学レポートを紹介します~その2
抱樸館福岡を訪問して
抱樸館を訪問して、普段抱樸館の前を通ることは何度かありましたが、授業の中で詳しく学ぶまではそんなに意識したことがなかったので、改めて見てみるととても大きくて立派な施設であるということに驚きました。また、到着してからどこに自転車を停めたらいいのかわからずにいると、ここに停めといていいよと入居者の方に優しく声をかけていただきました。何となくホームレスの方の支援施設ということで少し暗い雰囲気を予想していたので、声をかけていただいたことが嬉しかったのと同時に少し意外でした。
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館長さんのお話をうかがって、自分の知識のなさを痛感しました。今までの「ホームレス=家がなくて路上や公園で生活している人」という考えが間違っているということを知り、知らなかった新たな知識を得ることができました。一番驚いたのは、ホームレス(ハウスレス)の方には知的障がいを持っている方が多いということです。しかもそのほとんどが軽度であるため、気付いていない方が多いということにもとても驚きました。いろんなお話をうかがう中で、ただ住む場所を与えれば良いとか、職を与えれば良いというレベルの問題ではないのだなと痛切に感じました。ホームレス(ハウスレス)の方の問題は私が思っていたよりずっと大きくて、解決が困難な問題なのだと思いました。物質的な支援だけでは解決できないということを知り、じゃあどんな支援が必要で、自分ができることはどんなことなのだろうと考えるきっかけになりました。館長さんもおっしゃっていましたが、「知らないから偏見が起こる」というのはまさにその通りだなと思いました。私自身も抱樸館を訪れなければ、少なからず偏見を持っていただろうなと思うと同時に、「知る」ということの大切さ、知ってもらうにはどうしたらいいのかなど、さまざまなことを考えました。残りの授業やみんなとの議論を通して、少しでも自分なりに考えを深められたらいいなと思いました。
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●2012年11月15日号(2) 先日抱樸館福岡を卒業したFさんにインタビューしました~№5
相談員竹尾のレポートです。
1、入居に至るまでを教えてください
生活に困って区役所に相談し、抱樸館福岡で入居前の面談を受けたものの、本当に入居できるのか、とにかく不安でした。入居できるまでは駅やネットカフェで寝泊りしていました。雪の降る寒い夜に、抱樸館のスタッフの方がジャンパーを持ってきてくれたり、「大丈夫ですよ」と声をかけてくれたりしましたが、不安はぬぐえませんでした。面接から入居まで4日ほどでしたが、ひどく長く感じられました。
2、入居してからの生活はどうでしたか
入居してしばらくは誰とも話せず、居室に閉じこもっていました。数日して、ある入居者が話しかけてくれたことをきっかけに、少しずつ談話室に顔を出せるようになりました。「カフェさんぽみち」にも行きだすようになりましたが、やはり最初は隅っこでひとりで飲んでいました。そんな自分に、あるカフェスタッフの方が声をかけてくれ、話のできる人が増えていきました。本当に感謝しています。
4月からは、ファイバーリサイクルでの就労訓練に参加しはじめました。説明会に参加し、パキスタンの子どもたちへの支援に少しでもお手伝いできたら、と思ったことが動機です。病院への通院と両立でき、いいリズムがつくれています。職場の人間関係も良く、ファイバーの仲間の輪に入れたことはとても大きなことだと感じています。最近、ファイバーリサイクルの仕分け作業から、グリーンコープの青果リパック作業へと訓練の場が変わりました。仕事内容が新しくなり大変ですが、これからも続けていきたいと考えています。
3、つい先日抱樸館福岡を卒業し、新生活をスタートされましたが、いかがですか
今はまだ不安が強いです。新居のロフトが意外に暑く寝苦しいのも悩みです(笑)。お金の管理をしっかりやっていきたいと思います。
4、最後に、ひとことお願いします
無事転居できたのは、抱樸館のスタッフの皆さんのおかげです。お世話になった分、今度は自分が支える側にまわりたいと思っています。また「自分はひとりではない」と思えるようになりました。
今は、12月開催予定のきずな祭の出し物を考案中です。「きずな」「抱かれる」をテーマに作詞をしています。「メロディーをつけて発表できたら」と思っています。
Fさんは、在館中は、館のために様々な場面で尽力してくださいました。そして、今も抱樸館を支えてくださっています。新生活がより良いものとなりますよう、これからも私たちは応援しています!
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●2012年11月15日号(1) スタッフを紹介します~その29
職員紹介の第29弾です。
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10月より抱樸館福岡の厨房の一員となりました岡林です。グリーンコープとは、いままでも大変ご縁があり、わたくし自身グリーンコープの組合員でもあります。食料品全て最高です。
わたくしの小さな力が厨房の皆様と力をあわせ、大きな絆となり、社会に支援出来ることをたいへんに幸福に感じます。そんな抱樸館福岡が大好きです。
これからも厨房の一員として、人への感謝を忘れず、心を込めた料理を提供していこうと強く感じます。笑顔を忘れずに、人の痛みが少しでもわかる自分になりたいです。これからも皆様、よろしくお願いします。 |
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●2012年11月1日号(3) 10月27日(土)、アジア民衆基金の皆さんが抱樸館福岡に来館されました
館長の青木がその様子をレポートします。
27日の午前中、パキスタン、パレスチナ、インドネシア、フィリピン、東ティモール、マレーシア、韓国から「互恵のためのアジア民衆基金」の総会に参加される皆さんが抱樸館福岡に来館されました。滞在時間が30分と忙しいスケジュールの中での説明と見学でしたが、みなさん熱心に説明を聞いていただきました。
私からは、日本のような豊かな国にもホームレス問題のように貧困問題があるということ、ホームレス問題は経済の問題だけではなく、社会保障や雇用のあり方、障害者福祉や高齢者福祉、家族のあり方から地域のあり方まで、多岐に渡る分野に関わる問題であることなどを説明させていただきました。特に、家族のあり方については、日本は過去に例を見ないほど単身化社会が進んでおり、人が生きるためには、家族や一緒に生きる仲間が必要だという説明には、みなさん頷いて聞いてくださったように感じました。一緒に助け合って生きることが大切だということは、日本だけでなく、世界共通の事柄なのだと思います。
そして、だからこそ、「いのち」を大切にするグリーンコープは、抱樸館福岡を設立しホームレスの支援まで行っているのだということを説明させていただきました。 |
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抱樸館福岡に到着したアジア民衆基金総会参加者の皆さん。 総勢21人が来館されました |
抱樸館は、現在ファイバーリサイクル事業を通して、パキスタンとのつながりが強くなってきています。他の地域の方々とも、さまざまな交流ができることを望んでいます。今回は、遠くから抱樸館まで訪問いただいてありがとうございました。
抱樸館の話は、言葉や国の違いを越えて、 皆さんの心に届いたようです |
「一緒に助け合って生きることが大切」という思いを、 みんなで共有しました |
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●2012年11月1日号(2) 九州大学の学生さんからの抱樸館福岡の見学レポートを紹介します~その1
先日、授業の一環で九州大学の学生さんが抱樸館福岡に来館されました。今回からシリーズでいくつか感想を紹介します。
施設全体の印象
「ホームレス」という言葉のイメージとは程遠い、開放的で明るい、清潔感のある建物だった。入所者の方やスタッフの方の挨拶や、談笑する声が飛び交い、賑やかな雰囲気だった。初めて来た私でもリラックスできる、あたたかい空間だった。
館長さんはとても気さくで穏やかな方で、第一印象で「優しい人だな」と分かった。とても物腰が柔らかく、「抱樸館」の名の通り、包容力のある方だと感じた。疲労困憊し、不安を抱えた入所者の方でも、きっと安心して話ができるだろうなと思った。
館長さんのお話を受けての、個人的な変化
館長さんの考える「ホームレス」の捉え方や、支援のあり方は、今までのそれとは一線を画していると思った。「ホームレスとハウスレス」といった概念や、「支援者と被支援者という一方通行でない、対等で双方向の関係」といったスタンスは、よく考えれば当たり前に必要なものであるが、なかなか思いつかないものだ。
このような新たな刺激を受け、私自身のホームレス支援に関する考え方も大きく変化した。
その主なものは以下の二点である。
1、「ホームレス」と呼ばれる人々は、現代社会の構造的欠陥をある意味顕在化した存在であるということ。
抱樸館のパンフレットでも述べられていたように、一般的にホームレスの人たちは、彼らがホームレスたる所以を彼ら自身の問題として捉えられがちである。私自身、今まではそういう認識しか持っていなかった。
しかし、彼らがそうなるに至った原因は、社会の構造的問題や身体的不自由といった、個人の力ではどうしようもできないものがほとんどだ。そういう意味では、彼らホームレスと呼ばれる人々は、社会問題の皺寄せを食らってしまった人々だと考えられる。
2、1のような社会問題は誰にでも潜在的に存在しており、決して全く違う世界の話ではないこと。
20代前半の若い人や、九大を卒業して公務員勤務をしていた人までもがホームレスとして暮らしていた、という事実には非常に驚いた。それは、「普通の人」がホームレスとなることもあるということでもある。が、逆を言えば、ホームレスの人々も、適切な対処や支援があれば、社会で自立した生活を送れるということでもある。実際に、抱樸館に来る人々の抱える問題のほとんどが、解決可能なものだという。ホームレス支援は決して「過保護」や「余計なお世話」ではなく、その人の本来持つ可能性の開拓なのだと感じた。社会のまなざしがホームレスをつくる、という話があったが、ホームレスでない人が、ホームレスについて正しく知ることも、支援の大事な一環になるのだと思った。
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●2012年11月1日号(1) 絵画をプレゼントしていただきました
抱樸館福岡に入居していたHさんより、卒業に際し、抱樸館福岡に自作の絵画をプレゼントしていただきました。作品についてコメントいただいています。
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【守命のエネルギー】
人の命は何よりも大きい
そして重い!
だがその命が生きたい
生きようとするのに
命の炎が消されようとすることは
あってはならない!
エネルギー そのエネルギーが命をもやす
そのエネルギーを守るのが人々の愛、真心と信じます
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Hさん、作品とコメントありがとうございます。
これからの作品を楽しみに、新しい生活も応援しています!
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●「第4回 抱樸館福岡きずな祭」開催のご案内
抱樸館福岡から巣立った自立者も300人を超え、抱樸館をホームとして心の支えにしながら、地域で頑張って暮らしています。
抱樸館福岡が開催するお祭り「きずな祭」も、今回で第4回目を迎えます。
今回の祭りのテーマは「であい・ふれあい・わかちあい」です。今回も誰もが楽しめる交流の場として、楽しいステージや屋台など、いろいろな企画を準備しています。
ご家族やお友達とご一緒に、どうぞご参加ください。
日時 2012年12月15日(土)
12:00~15:00(開会式 11:30~)
場所 抱樸館福岡 館内・駐車場
住所/福岡市東区多の津5丁目5-8
地図/コチラから
入場無料
* 雨天決行
* 駐車場はありません。公共交通機関のご利用をお願いします
主催 社会福祉法人グリーンコープ
抱樸館福岡 第4回きずな祭 実行委員会
お問い合わせ 092-624-7771(瀬崎・坪田)
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クリックすると大きく見えます(pdf:281KB) |
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●2012年10月15日号(3) 講演を聴いた小学生から感想文が届きました
8月にグリーンコープ生協くまもとの菊池地区の組合員さんに招かれ、青木館長が講演を行いました。
後日、その講演に参加していた中山さんという小学生のお子さんから感想文が届きましたのでご紹介します。
ホームレスの人たちのこと
グリーンコープのほうぼく館という所の館長の青木さんの話を聞きました。ほうぼく館は、ホームレスの人をたすけるためのしせつです。
青木さんの話の中では、ホームレスの人たちに石をなげたりつばをはいたり、
「ホームレスの人だ。」
と言ったりする人がいると聞きました。わたしはどうしてそんなことをするんだろうと思いました。
そのホームレスの人は、りっきょうの上からとび下りて自さつしようとしたそうです。でもちょうど通りかかった中学生が、
「おばちゃん死んじゃだめだよ。」
と言いました。その言葉を聞いて、その人は自さつをするのをやめたそうです。
わたしはその中学生がいなかったら、その人は死んでいたかもしれないと思いました。その人はしえんセンターに入れたそうです。
しえんセンターに入ってからは、朝、昼、夜、食事がとれてとても幸せになれたそうです。ホームレスのときはトイレにこまっていたけど、しえんセンターに入ってからは、トイレにこまることもなくなったそうです。
今は年金も入り、アパートで一人でくらしているそうです。わたしは、しえんセンターに入って幸せにくらせるようになってよかったなと思います。
わたしは、ホームレスの人を見かけたら何か一つでもいいから力になりたいです。たとえばお茶一杯でもホームレスの人にあげたいと思います。
ほかにも、「あなたの家わたしの家」の本を読んでもらいました。家は暑さ、さむさをしのいだり雨で体がぬれないようにすることができます。
家がないとごはんを食べたりねたりできません。ほかにもいろいろなことでこまります。
でも一番こまることは、どんなに家がりっぱでも家ぞくがいなかったら、とてもさみしいし、こまることがいっぱいあります。
わたしは、家ぞくがいなかったら生きていけないと思いました。これからも家ぞくをだいじにしたり、すきならすきと言ったり、いいところはよかったよ、など、ほめ合ったりしていきたいと思いました。
わたしは、今日青木さんの話を聞かなかったら、ホームレスの人たちのことや家の大切さ、家ぞくがいなかったらとてもこまったり、さみしいことをしらなかったと思います。
今日は、青木さんの話を聞いて、本当によかったです。
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●2012年10月15日号(2) NPO法人北九州ホームレス支援機構主催の「ゴーイングホームデイ(体育祭)」に、今年も参加しました
相談員久保のレポートです。
今年も、10月6日(土)、北九州市立大学の体育館にて、北九州ホームレス支援機構主催のゴーイングホームデイが開催されました。
福岡からは、抱樸館福岡の入居者、抱樸館を退所して地域で生活している皆さん、福岡絆プロジェクトの皆さん、
地域生活定着支援センターの皆さんなど総勢70名ほどで参加しました。
抱樸館福岡チームは白チーム、福岡絆プロジェクト・定着支援センターはオレンジチームに割り振られました。
合計6チームで競技を行いました。
抱樸館福岡チームは昨年のゴーイングホームで優勝しましたので、優勝カップの返還式から始まりました。
お玉レース、人間オセロ、抱樸館を立てるぞゲーム(障害物リレー)、チーム対抗リレーがそれぞれ行われ参加者はみな笑顔で競技に参加されておりました。
特にチーム対抗リレーは一番盛り上がり、職員では青木館長・上野(ま)相談員が激走を披露し大盛況でした。
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「わかちあい!」「であい」の文字が目を引く 入場門 |
お昼休憩をはさみ、舞台上での出し物。抱樸館福岡チームは活動紹介を劇にして披露しました。
抱樸館福岡チームはそれぞれの競技で上位を独占、2年連続で優勝カップを持ち帰る事に成功しました。
参加者それぞれ笑顔が多く、「楽しかった」「来年も参加したい」等の声があがってました。
「であい・ふれあい・わかちあい」をテーマとし開催された今年のゴーイングホームデイ。皆と一緒に楽しく過せた時間でした。
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●2012年10月15日号(1) スタッフを紹介します~その28
職員紹介の第28弾です。
抱樸館福岡相談員の久保です。
きずな祭で、バッチリ仮装した 久保さん |
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抱樸館福岡で勤務させて頂き、3年目になります。抱樸館福岡を卒業された方の自立生活のサポートをおこなっています。
抱樸館を卒業された後をどう過ごすか。
「体調が悪くなった」「書類が届いたけど、どうすれば良いか分からない」
自立された後も悩んだり、将来の事で心配になったり、様々な問題があります。
そのような方々が安心して楽しく自立生活を送れるよう、業務に励んでいます。
「あんたもわたしもおんなじ」をモットーに、皆さんと悲しい事もうれしい事も一緒に共有していければと思っています。
趣味は野球です。入居者の皆さんとよくプロ野球の話をしております。
福岡生まれ、福岡育ちですが千葉ロッテマリーンズのファンです。
いつか抱樸館の入居者・卒業された方で野球もしくはソフトボール大会でも開けたらなぁと思っています。 |
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●2012年10月1日号(3) 「ひまわりチャリティーコンサート」に参加しました!
相談員・田中のレポートです。
9月8日(土)に、2008年に始まり第4回目を迎える「ひまわりチャリティーコンサート」が、
今年は特に「抱樸館下関」の開所5周年を記念して梅光学院大学スタージェスホールにて行なわれ、
抱樸館福岡の入居者・卒業生とともに職員も参加しました。
穴見さんのすばらしいピアノ演奏、漆原さんの息をのむヴァイオリンの名演、
三宅さんの力強く清らかなソプラノの歌声に、しばし時を忘れて酔いしれました。
アンコール演奏のあと、最後は会場も一つになって「ふるさと」を大合唱。温かく思い出深い記念コンサートでした。
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* 「抱樸館下関」は、社会福祉法人グリーンコープと共に「抱樸館福岡」を協働運営しているNPO法人北九州ホームレス支援機構が運営している自立支援援助施設です。
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●2012年10月1日号(2) 「個人情報の保護について」の研修を受講しました
相談員・西川のレポートです。
今回は、8月30日(木)に行なわれた研修、「個人情報の保護について」のレポートをします。
講師をしてくださったのは、福岡市総務企画局行政部情報公開室室長の菊田氏です。
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個人情報保護の必要性、個人情報とプライバシーの違い、個人情報の取得・利用の際のルールなどについて学んだうえで、個人情報の適正な取扱いのために必要なことを教わりました。
インターネットが普及して久しい今、個人情報の保護について一人ひとりが認識を強化することが必要だと改めて感じました。
また、個人情報を利用する際には本人に伝えることはもちろん、イベントでの写真撮影やアンケートなど多くの人が対象の場合は、
案内やアンケート用紙に予めどういったことに使うか一筆入れておくと良いとのアドバイスもいただきました。このように細部にも工夫をほどこし、気を配ることで、より適正な利用を図ることが必要だと感じました。 |
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●2012年10月1日号(1) スタッフを紹介します~その27
職員紹介の第27弾です。
こんにちは。吉川と申します。臨床心理士です。
抱樸館福岡で、皆様の相談をお受けしています。木・金・土曜日の勤務ですので「週末の男」と呼ばれています。
悩み、苦労話、就職話、精神保健、愚痴など相談内容は実に多岐にわたります。皆様、海千山千波乱万丈の歴史を語ってくださいます。
とても勉強になり、また懸命なお姿に触れ、感銘を受ける日々です。
週末、ぽっちゃりナイスガイがいたらそれは私です。お気軽にお声かけください。
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●2012年9月15日号(3) 災害時対応研修に参加して
相談員の藤田が災害時対応研修に参加しました。
藤田がレポートします。
8月26日、グリーンコープ福祉ワーカーズ・コレクティブ連合会が主催して福岡国際会議場の会議室で行われた「2012年度災害時対応研修」に参加しました。
テーマは「介護事業者のための災害時対応研修」で、講師は社会福祉法人幹福祉会の大里さんでした。
まず、午前中は「災害対策概論」として、2011年の東日本大震災時の話を聞きながら、災害に対する心構えについて学びました。
午後から、事業所の従業員向けの安否確認システムについての説明がありました。
そして、演習として「災害時イメージトレーニング」を行いました。
昨日自分がいた場所で地震が起きたらどういう危険が予測できるか考え、どのようにそれに対応したらいいかを図に書き起こしました。
例えば「まわりの窓ガラスが割れたらどのように逃げるか」や「出入り口のドアがゆがみ、閉じ込められたらどこから逃げるか」など、具体的に考えました。
災害の対策は「○○を準備しておいたら絶対に安全」というものではなく、普段から、「いざというときにどのように動くか考えておくこと」、
「イメージを持っておくことが大切だ」と学びました。抱樸館福岡を利用されている方に対して責任が果たせるよう、しっかり備えておきたいと思いました。
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●2012年9月15日号(2) Tさんの絵を紹介します
入居者のTさんに相談員の中原がインタビューしました。Tさんが描かれた絵もご紹介します。
Q:点画はいつから始められましたか?
A:抱樸館へ入居してからです。パステル画をイメージしていたら綺麗な点画が出来ました。
Q:絵については独学で学ばれましたか、それとも誰かに師事されましたか?
A:独学です。若い時に趣味でやっていて自然と身に付きました。
Q:何をイメージして描かれましたか?
A:人物画が苦手なので、風景や花火を意識して描きました。
Q:入居して努力していることを教えてください。
A:就職活動です。
天気の良い日は毎日ハローワークへ自転車で通い、何回も求職活動を行いました。その結果、仕事が見つかり努力した甲斐が有りました。
Tさんありがとうございました。仕事も頑張ってください。
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●2012年9月15日号(1) スタッフを紹介します~その26
職員紹介の第26弾です。
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相談員の樋口です。
このたび念願かなって抱樸館に携わることができ感謝しています。
長年グリーンコープで働いてきて、最終的には人と人との関係につきると実感しています。その想いから抱樸館で働くことを希望しました。
グリーンコープでは大半を福岡東支部で過ごしましたので、抱樸館福岡に関わる地域の方も知人が多く、
我が家に戻ってきたような気がしています。まっさらの初心者としてスタートしますが、
グリーンコープでの経験と人間関係を最大限に活かし、抱樸館の明日を創っていく一員になりたいと思います。 |
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●2012年9月1日号(2) 抱樸館福岡の卒業生にインタビューしました~No.4
抱樸館福岡を卒業したIさんに自宅でインタビューしました。
相談員上野(ま)のレポートです。
1.抱樸館福岡入居までの生活について教えてください。
40代後半まで天神の地下街などで洋服の店舗販売員の仕事をしていました。会社が倒産し、失職しました。家賃が払えず、唐津の妹のところから、アルバイトに通う生活になりました。5年ほど経った頃、妹が亡くなり、両親は再婚していたり、高齢であったため、同居することはできず、仕事を探しに再度福岡に出てきました。50代半ばでした。住所不定では仕事も見つからず、ホームレスになってしまい、公園や図書館をうろうろする生活になりました。でも、ホームレスと思われないように心がけていました。福岡には前の職場の友人もいましたが、「華やかな生活をしていた頃の友人には、みっともない姿は見せられない」と思い、「会わないように会わないように」と、生活していました。
2.抱樸館福岡に入居したきっかけと入居中の生活について教えてください。
「生活保護は受けたくない」と、ずっと思っていましたが、2010年の年末、寒さも厳しくなり、野宿仲間と一緒に生活保護申請に行きました。どんなところかわからず漠然とした不安を抱えながら、紹介された抱樸館福岡に向かいました。想像とは全く違い、建物も新しく、食事が3食あり、安心してゆっくり眠れる個室がありました。
抱樸館福岡に入居して、住所と身分証ができた時は感動し、とても安心しました。ハローワークで求職活動に励みましたが、59歳という年齢もあり、なかなか見つからない状況が続きました。そんなとき、ファイバーリサイクルの就労訓練に応募し、協力員として働くことになりました。東北で震災があり、震災ボランティアとして衣類の仕分けもしました。規則正しい生活のリズムがつき、精神的にとても安定しました。
3.現在の生活について教えてください。
ファイバーリサイクルの就労訓練期間満了後は就職活動を行い、現在はグリーンコープの委託先の会社で商品の仕分けの仕事をしています。朝食を食べて、新聞を読んで、コーヒーを飲んで、出勤して。休日は抱樸館福岡でできた友人と会ったり、お互いのことを心配しあったり。『普通の生活』が、とても充実しています。
4.ひとことおねがいします。
天神で働いていた頃は、野宿者を色眼鏡で見ており、自分がまさかホームレスになるとは思ってもいませんでした。自分がホームレスになってから、ホームレスで無い人と知り合う機会もなく、立ち直るきっかけがありませんでした。落し物を警察に届けた時、住所が記入できず、「どうやって生活しているのか」と問われたり、持ち物検査をされたことがありました。悪いことをしているわけではないのに、必要以上に人とかかわりたくないと思うようになりました。今、そんな生活から抜け出せて、普通の生活ができることに感謝しています。
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●2012年9月1日号(1) スタッフを紹介します~その25
職員紹介の第25弾です。
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<森ノ木さんプロフィール> 抱樸館福岡開設以来、いつも元気な姿で館内の清掃に従事されています。
相談員の中原がインタビューしました。
Q:抱樸館の仕事に携わって良かった事を教えてください。
A:1日2時間の清掃の仕事ですが、しっかり体を動かす事になりますので、健康にとてもいいです。
Q:元気の秘訣を教えて下さい。
A:特別な事はしていませんが、毎日の早寝早起きと、しっかり食事を摂る事です。
Q:仕事に対して心掛けている事はありますか?
A:少しでも入居している方や職員が毎日気持ち良く過ごせる様に、きれいに掃除する事を心掛けています。 |
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●2012年8月15日号(3) 2012年8月11日、太鼓集団響による公演が行われました
相談員・竹尾のレポートです。
リハーサルの段階からすでに数名の聴衆がいらっしゃり、多くの方がこの日を楽しみにしていたことが分かりました。職員と入居者で一緒に会場をつくり、お客様を迎え入れました。会場には、抱樸館職員や入居者の他に、抱樸館卒業生、地域の皆様、関係者の皆様など、100人を超える方々で満席状態。子どもから高齢の方まで、幅広い年齢層の方々が集まりました。
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14時に公演開始。太鼓の音が響き渡り、食堂の空気が一瞬にして変わりました。迫力のある、想いのこもった響の演奏にいっきに引き込まれます。思わず手を動かしてしまう人も。演奏の合間にワークショップもあり、演奏者も聴衆も、一体となって演奏を楽しみました。
公演後、カフェさんぽみちで交流会を行いました。響の皆さんと、コーヒー片手に公演の感想、お互いのことを語りあい、明るい声が響き渡りました。最後に、響の顧問である平野先生よりご挨拶いただき、名残り惜しくも抱樸館福岡公演は終了しました。 |
響の皆さんの叩く太鼓の音や太鼓に向き合う姿勢、そして明るい人柄にたくさんのエネルギーをいただきました。公演後は誰の目も輝いており、感動的な一日となりました。この場を借りて、響の皆様には改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
響の顧問の平野先生が抱樸館福岡公演についてご自身のブログで報告されています。写真もたくさん掲載されています。
ブログはこちら
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●2012年8月15日号(2) 町内会の夏祭りに参加しました
上野(ま)のレポートです。
8月4日、多の津5丁目町内会の夏祭りに参加しました。
出店あり、カラオケあり、盆踊りあり、お楽しみ抽選会あり、とてもにぎやかなお祭りでした。子どもからお年寄りまで多くの方が参加されており、抱樸館福岡からも20人ほど参加しました。
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入居者からは『夏祭りに参加するのは数十年ぶり』という方や、『抱樸館に入る前は、今年の夏に盆踊りできるなんて思ってもいなかった』という方、『汗だくになりました』と、盆踊り後にすがすがしい姿を見せてくれた方。いい顔をした皆さんの姿に出会いました。
お楽しみ抽選会では、1等・2等のサーキュレーターと扇風機が当たるように祈りましたが、みんなで仲良く、残念賞のティッシュを一箱ずついただいて帰りました。 |
「夏」・「地域」・「つながり」、いろんなことを感じた数時間でした。町内の方々と、共に歩んでいます。来年がすでに楽しみな今日この頃です。
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●2012年8月15日号(1) スタッフを紹介します~その24
職員紹介の第24弾です。
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厨房職員の井上です。
抱樸館の厨房で仕事をはじめて3ヵ月が経ちました。
日々、皆様方の笑顔に元気をもらって過ごせて感激で~す。
個人で生花ボランティアをしているので、近いうちに入居者の方々と牛乳パックやペットボトル等のリサイクル花器を使って、お花を生けて楽しんで頂きたいなと思っています。
これからも心を込めてお食事を作らせて頂きます。
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●抱樸館福岡からのお誘い
8月11日(土)は抱樸館福岡に集合! 魂(まぶい)の音探し(おとさがし) - つながり!つなげて!はばたきたい!-
8月11日(土)午後2時から、抱樸館福岡で 太鼓集団「響」による太鼓演奏があります。
どなたでも参加できます。
入場無料です。
みなさんのお越しをお待ちしています。
ぜひどうぞ。
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クリックすると大きく見えます(pdf:297KB) |
太鼓集団「響」(パンフレットより)
1996年に設立された埼玉県浦和商業高校定時制太鼓部を母体とする太鼓集団。2008年3月に浦和商業定時制が閉校し、新たに地域の太鼓集団として発足。2007年9月22日、埼玉会館大ホールにて旗揚げ公演。その後、さいたま市文化センターや彩の国芸術劇場でのコンサートを開催。公演以外では学校での演奏、地域の祭礼などにも呼ばれ、多くの人の前で演奏を積み重ねている。2010年には埼玉から出発し、神奈川・東京での公演を経て、自らの音を外に広げている。
響という名は2000年、当時の部員たちが衣装(背中)につける名前として根付くことになる。「自己満足の太鼓」ではなく「人の心に響く太鼓」を目指しそのための創意工夫、努力、精進を怠らないことが合意のもと決定された。現在、さまざまなプレイヤーが集まり活動しているが、当時につくられた考え方に共感し、活動している。本物とは何かを見極め、より良い舞台をつくっていく、どんなに苦しく辛くとも、労力は惜しまない。人々に愛され、必要とされる太鼓を響は模索している。
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●2012年8月1日号(2) 料理練習会が好評です!
今年の5月から、抱樸館福岡を卒業された方などを対象とした「料理練習会」を始めました。地域生活に入って自炊を始めてみたものの、慣れない料理に挫折して「ついついコンビ二弁当に頼ってしまう」、「黙々と個食する日々に飽きた」、「献立を考える気力も失った」などの声を聞くこともありました。そこで、地域の公民館(津屋集会所)をお借りして、作りやすく安価で栄養バランスの良い食事をワイワイと一緒に作って、一緒におしゃべりしながら会食する機会として、ボランティア部が企画し月1回のペースで料理練習会を始めました。
第1回の5月30日は、「豚しゃぶサラダ定食」。12名参加しました。10時過ぎに開始し、分担して手際よく調理は進んで、11時過ぎには立派な「豚しゃぶサラダ定食」がテーブルに並びました。盛り付けも見栄えよく、味噌汁もおいしくできました。集会所を貸してくださっている地域の方も会食に加わってくださり、「これはおいしい、毎日でも食べたい」と絶賛。参加者の感想は「みんなで食べるとおいしい」「また自炊がんばる気になった」などで、次回を楽しみに帰っていかれました。
みんなで一緒に料理すると楽しいね |
下準備もバッチリ!手際よく調理がすすみます |
第2回の6月30日は、「焼きアジのちらし寿司定食」。13名参加しました。豪華に見えるちらし寿司も意外と簡単で安価にでき、あさりのすまし汁とひじきの煮物もおいしくヘルシーで好評でした。ねぎを刻む、薄焼き卵を焼く、アジを焼く、ほぐす、ご飯に寿司酢を混ぜる、うちわであおぐ…等々、たくさんの作業がありますが、今回もすばらしいチームワークで、最後のあと片付けまでバッチリでした。
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焼きアジのちらし寿司定食の完成です! おいしそう~ |
第3回は7月25日。「ぶっかけそうめんとスタミナおやき」です。今後も地域の応援を得ながら、料理と会食を通じたなかまづくりの輪を広げていきたいと思います。
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●2012年8月1日号(1) スタッフを紹介します~その23
職員紹介の第23弾です。
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技能講習担当の上野(さ)です。
抱樸館福岡で働くようになって一年が経ちます。私は入居された方々が就職活動をする時に、より役立つ資格や技術を身につけていただくための講習の案内や受講の手続きをしています。
と言うと、堅苦しい感じですが、「今までどんな仕事しよったとー?」「これから仕事はどうしようか・・」など、今の厳しい就職活動について一緒に悩んだり励まし合っているのが現状です。私も入居者の方々と同じ世代だったりすると現状のキビしさは身にしみて味わっているので、是非「次へのステップのお手伝いができれば!!」と思っています。
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プライベートでは地域のソフトボール大会やバレーボール大会に出場している体育系の三児の母です。
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●2012年7月15日号(2) 抱樸館福岡に入居されていたTさんの葬儀を行いました
相談員でTさんの担当だった上野(ま)です。
6月13日、抱樸館福岡でしめやかに葬儀が執り行われました。鈴木牧師の司式のもと、80名近い方が参列してくださいました。町内の方々、デイサービスの方、ケアマネさん、当時抱樸館で過ごした仲間・・・。
Tさんは、抱樸館福岡が開所して間もない、2010年5月に入居されました。入居したとき、78歳。78歳で野宿の生活でした。抱樸館には約2ヵ月という短い期間でしたが、難聴のため身体障害者手帳の準備や介護保険の手続きのち、アパートへ引越しされました。今年の3月に80歳となり、「デイサービスが楽しい!」と元気に報告をもらったのが6月1日。くも膜下出血で倒れ、亡くなったのが6月3日でした。驚きと寂しさでいっぱいです。でも、Tさんの最期をたくさんの人が悲しみ、見送ってくださいました。最期は、ひとりぼっちではありませんでした。そして、Tさんの人生に関われたこと、出会えてよかったです。安らかに眠られますように、お祈りいたします。
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当日参列くださった九州大学大学院 人間環境学研究院 岡幸江准教授がご自身のブログに書かれた文章を紹介します。
「別れの風景」
今日、こころにのこる「別れの風景」に出会った。ホームレス自立支援施設・抱樸館へ赴いた、その先での出来事だ。
今日、抱樸館では、キリスト教式の葬儀が行われていた。「葬儀を行っていますが、よかったらきてください」と青木館長にいっていただいていた。おうかがいすると、いつもの食堂&カフェスペースが、祈りの場所にかわっていた。前に牧師さんと小さな十字架。あとでその方はこちらの団体の職員さんでもあると知った。キリスト教式の挙式のように、式次第がつくられ、讃美歌・聖書のことばがしるされていた。おごそかに、会がはじまっていた。
電話口でお話をうかがっていた限り、私は、現在入所している方の葬儀なのだと思っていた。でもすでに退所後2年もたった方だったと知り、ああ、なんて抱樸館らしい…と驚きというか納得だった。今日の葬儀は、2010年5月、抱樸館が開所してすぐ入所され、2ヵ月という短期で自立生活に移行された方のためのものだったのだ。
抱樸館らしい、というのは「出会った限り、つきあいつづける」という筋の通った信念があると感じてきたからだ。やっと、心と身を任せられる場や関係にであっても、最長6ヵ月たてばまた、砂漠のような地域にもどっていく。それではどこか希望がない。いつでももどってきてほしい、ここに帰る場所がある、抱樸館が発しつづける実践のかたち、それはまさに、「ホームレス」を強いた社会のなかで、新たな「ホーム」をつくる、という営みなのだろう。
抱樸館にて担当していた若い女性の相談員さんと、地域生活を支えた支援員さんが、前にすすみでて故人の思い出を語っていた。きっと故人の心のアイドルだったんだろうなあと思わされる相談員さんは、涙をこらえて信じられません、と語っていた。男性の相談員さんは、初期の「卒業生」さんなだけに、まだ支援のスタイルも定まらないままはじまった支援の中で、自分たちを育ててくれた、その方が困っていることを一緒に考えて解決していく、それが支援だと学んだと、故人のことを語っていた。時間の長さも、サポートの種類も、圧倒的に「卒業」後のほうが長い。なのに「抱樸館にきたら、まず自分でなく、彼女を探すんです」「抱樸館での2か月のことになると、目を輝かせて話されるんです。嫉妬するくらいに」なのだという。
この方にとって抱樸館とはなんだったのだろう。葬儀式の最後に館長が前にたち、この方の一生を短く紹介されていた。字を書くこともままならぬまま、70過ぎまで懸命に日雇いで働いてきた人生。路上生活にうつってのち、故郷の福岡に戻ればだれかに会えるかも、という期待とうらはらに、誰にもあわない孤独。兄弟とは50年も会わず消息も不明だという。そんな故人が、自分の人生を輝かせた場所、自分の人生に関わりかけてくれるつながりをえた場所だったのかもしれない。
献花、そして棺にも花をささげさせていただいた。見ず知らずの私だけれど、お別れというより、なんだかよかったですね、という思いでその場にいた。職員さん、今入所されている方、「卒業」した仲間がいた。デイケアの職員さんも参列され、始終泣いていらした。まかりまちがえば、路上で無縁死扱いされていたかもしれない方が、こうして人の輪と思い出につつまれて、旅立とうとされている。「人間の尊厳」ということを、私はしみじみとその場で感じていた。
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●2012年7月15日号(1) スタッフを紹介します~その22
職員紹介の第22弾です。
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朝パンの日のお母さん、柿坂です!
「オハヨー」の声が大きいので、2階まで聞こえるみたい。
安眠妨害かな。
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●2012年7月1日号(2) 抱樸館福岡の卒業生にインタビューしました~No.3
抱樸館福岡を卒業したAさんに自宅でインタビューしました。
相談員上野(ま)のレポートです。
1.抱樸館福岡に入るまでの生活を教えてください
会社員として働いていましたが、2008年リーマンショックで仕事が激減しました。リーマンショックの影響が来るだろうと噂は聞いていましたが、本当に仕事がなくなり、家賃も払えず、アパートを退居せざるを得なくなりました。その後、車での生活が始まりました。
まだその頃は、自分がホームレスだという認識はなく、持ち物を売りながら生活していました。途中で携帯電話代も払えなくなりました。売れるものもなくなり、車を売ることを決意したこのころ、自分が本当にホームレスだと感じてきた時期でした。身なりだけは綺麗にしておき、ホームレスとばれないように努力して日中は公園などにいました。
そのうちに、左肩が痛むようになり、その痛みで眠れない日が続きました。どうしても痛みに耐えられなくなり、役所に病院受診について相談したところ、抱樸館を紹介され、入居となりました。失職や体調不良が重なりホームレス状態になったこと、納税者であった自分が生活保護にお世話になるなんて、思ってもいませんでした。
2.抱樸館福岡での生活はいかがでしたか
糖尿病があることが分かり、3週間の入院をしました。その後、肩のリハビリをしながら、居宅探しを始めました。不動産との行き違いで、2度キャンセルとなり、引越しできるのかとても不安になりましたが、今春、何とか無事に転居することができました。
3.今の生活を教えてください
現在は、規則正しい生活を心がけ、肩のリハビリも継続しています。就職活動をしていますが、体力的にも年齢的にも厳しいのが状況です。今後は、パソコンを使って、家でできる仕事を少しずつしたいと考えています。仕事をして自立し、再度納税者となり、今後は助ける側になることを目標としています。
4.何かメッセージがありましたら、どうぞ
抱樸館のことを多くの方に知ってもらい、一人でも多くの人を助けてもらいたいです。ずっとあり続けてほしいと思います。時々、遊びに来ます。
Aさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
病気の療養に就職活動、がんばってください。スタッフ一同、応援しています。
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●2012年7月1日号(1) スタッフを紹介します~その21
職員紹介の第21弾です。
皆様、はじめまして。
今年度4月から「抱樸館福岡」にて相談員として勤務している、中原と言います。
この業務を就き早くも3ヵ月が過ぎようとしていますが、今でも紆余曲折の毎日で業務を行わせて頂いております。
私はこの業務に就いて良かった点が2点有ります。
一つ目が、入居者の方々からパワーを頂いている事です。入居者の方々はそれぞれ“過去”に何らかの事情が有ったにも関わらず、“現在”抱樸館福岡にて社会復帰に向けて各自前向きに努力されておられます。私はその姿に直に触れ元気(パワー)を頂き、自己肯定感を得ております。
二つ目が、入居者の方々の人生という“歴史”のひと時に、私が関われた事です。人類の総人口が70億人を越えている昨今、そのリアルタイムの中で「抱樸館福岡」での入居者の方々との出会いは奇跡的な事です。その奇跡的な出会いの中、入居者の方々との時間の共有は尊い事ですし、且つ入居者一人一人の“人生の歴史”に私たち相談員が関われた事は誇りに感じるからです。
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(似てるかな!?)中原さんの 似顔絵 by スタッフ上野 |
私自身、未だに失敗の繰り返しで日々悪戦苦闘の最中ですが、皆様、宜しくお願い致します。
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●CD「わたしのあおぞら」を紹介します
ホームレス支援に心寄せるミュージシャンの方々が、CD「わたしのあおぞら」を製作してくださいました。このCDの収益は、すべてNPO法人北九州ホームレス支援機構を通して、ホームレス支援活動に充てられます。(NPO法人北九州ホームレス支援機構は抱樸館福岡の協働団体です。)ホームレス支援活動は、ボランティアとして参加くださる方、寄付をくださる方など多くの方々の善意により支えられています。ぜひCDをお買い求めください。そして、ホームレス支援活動を支えてくださるよう、お願い申し上げます。とってもいいCDですよ。
「わたしのあおぞら」MBH-2011 カラーブックレット付 2,000円
歌・ヴァイオリン:谷本仰 ピアノ:中島由紀子
べース:フクヤマワタル ギター:原田敏夫
CD題字:黒田征太郎 |
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【収録曲】
1 わたしのあおぞら
2 仕事さがし
3 初恋
4 影を慕いて
5 THE ROSE
6 自転車にのって
7 友よ
8 上を向いて歩こう
9 星空のタオ
10 こうてい
11 七つの子
12 わたしのあおぞら ピアノ版 |
詳しくはこちらをご覧ください。⇒http://myblueheaven.seesaa.net/
お問い合わせは、NPO法人北九州ホームレス支援機構まで。
E-mail ettou@f8.dion.ne.jp
TEL&FAX 093-571-1009
購入希望の方は、上記のメールアドレスまたはFAXナンバー宛、以下の項目を明記して送ってください。 折り返し送料・振込方法をご連絡差し上げます。
1.氏名(フリガナ)
2.郵送先住所(郵便番号も)
3.電話番号(日中連絡がとれる番号)
4.メールアドレスかFAXナンバー
5.CD購入希望枚数
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●2012年6月15日号(2) 抱樸館福岡の卒業生にインタビューしました~No.2
抱樸館福岡を卒業したⅠさんの自宅におじゃまして、インタビューしました。
相談員藤田のレポートです。
1.抱樸館福岡にはどのようにして入居されましたか?
野宿をしていたのですが、野宿生活中に突然倒れ、病院に入院となりました。頼るあてがなかったので、役所に相談に行ったところ、退院するときに抱樸館に入居することになりました。
2.現在はどのような生活を送っていますか?
腎臓が悪く、抱樸館にいるときから透析に通っています。その他、ヘルパーさんや、訪問看護師さんにも来てもらい、助けてもらいながら、毎日生活をしています。
3.この絵について教えてください
自分がお世話になった方(抱樸館福岡の相談員)に、と思って描いたものです。細かい作業が好きで、今も時間のあるときは、家でプラモデルに色を付けたりしています。
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Ⅰさんが描いた抱樸館スタッフの イラスト |
4.ひとことメッセージをお願いします
抱樸館がなかったら今ごろどうなっていたかと思います。体がよければ仕事を探したいのですが、しばらくは今の生活を続けることになると思っています。これからもよろしくお願いします。
サイモン&ガーファンクルをBGMに、楽しそうに話してくれました。部屋にあるスケッチブックには、他にもたくさんの絵が描いてありました。ここですべて紹介しきれないのが残念です。これからも大変なことが多いと思いますが、I さんの持ち前の明るさを発揮して乗り越えていってほしいです。これからの生活も抱樸館福岡は応援しています!
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●2012年6月15日号(1) スタッフを紹介します~その20
職員紹介の第20弾です。
厨房スタッフの川崎さん |
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厨房スタッフの川崎です。
料理を作るの大好き!食べるの大好き!食べてもらうの大好き!
家には喜んで食べてくれる人がいない?ので、
抱樸館で張り切って作っています。
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●2012年6月1日号(2) 抱樸館福岡の卒業生にインタビューしました
抱樸館福岡を卒業したTさん(35歳)にインタビューしてみました。
これまでの歩みや抱樸館福岡でのことを語っていただきましたので、ご紹介します。
1.抱樸館福岡に入るまでの生活を教えてください
抱樸館福岡に来るまでは、派遣の仕事をしながら友人の家にお世話になっていましたが、事情が変わり家を出なければならなくなりました。その後は、自分の部屋を借りるお金もなかったため、手持ちのお金を切り崩してサウナなどに寝泊りしていました。1泊の料金も高く、食べ物を買うお金もなかったため、とにかく先行きが不安で困っていました。
2.どのようにして抱樸館福岡のことを知りましたか
自分のように家のない人が寝泊りできる施設がないか調べていて、ひとまず区役所の保護課に相談すれば教えてもらえることが分かりました。実際訪れたところ、保護課では時間外で詳しく相談することができませんでしたが、直接相談できる施設があると勧められたのが抱樸館福岡でした。
3.抱樸館福岡での生活はいかがでしたか
はじめはとても不安でしたが、抱樸館福岡の方々はとても親切で、よく話を聞いてくれ、親身に相談に乗ってくれました。幸いにも僕は仕事がすぐ決まり、入居期間は短かったのですが、役所の手続きを代理でしてもらうなど、とても助かりました。安心して寝る場所があること、温かいごはんが食べられること、何でも話せるスタッフが常にいてくれることで、とても安心して生活できました。仕事に集中して自分の生活を立て直すことのみに専念できる環境でした。
4.今の生活を教えてください
抱樸館福岡に入居できたお陰で、何とか自立の一歩を踏みだすことができました。今は、自分の部屋を借り、自活しています。退居後も、何かと不安なことがあり、今でも気軽に相談させてもらっています。応援してくれていることが良く分かるので、自分もしっかりしなくては、という気持ちになります。今は足りない家具を揃えるのが楽しみで、毎日頑張っています。抱樸館福岡に出会う前の、色々不安だった頃には考えられなかったことです。
5.何かメッセージがありましたら、どうぞ
抱樸館福岡を必要としている人は、世の中にまだまだたくさんいると思います。なくなってしまったら、退居した僕も相談できなくなり、困ってしまいます。自立した今の自分にとってもなくてはならない場所なので、皆さんにはこの活動を続けていただきたいと思います。そのために何かできることがあれば自分もお手伝いしたい気持ちです。本当に感謝しています。一人でも多くの人の助けになるよう、これからもこの活動を続けてください。応援しています!
Tさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
これからの歩みをスタッフ一同、応援しています。
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●2012年6月1日号(1) スタッフを紹介します~その19
職員紹介の第19弾です。
相談員をしております気賀沢と申します。
昨年11月に配属となり、半年が経ちました。
きちんと整理された気賀沢さんの机 |
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入居者のみなさんに教えていただきながら、職場のみなさんに励まされながら日々を過ごしています。
今日までの歴史を背負い、新しい道を踏み出すために共に過ごし、自立された後も抱樸館福岡に元気な顔を見せに訪れてくださる方がたくさんいらっしゃいます。そんな姿を見ていますとあらためて、抱樸館福岡で過ごす時間がこれから出発される入居者のみなさんにとって良い転機になってほしいと強く感じます。
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普段は自転車通勤しています。原田橋を渡り、金進堂書店。箱崎公園野球場から山陽新幹線高架橋をくぐり須恵川の畔まで。冬が過ぎて、3号線バイパスから先の風景にも少しずつ慣れてきました。みなさんと共に過ごす抱樸館での時間を、これからも大切にしていきたいと思います。
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●2012年5月15日号(2) けいおん部に待望のドラムセットが来ました
相談員・藤田のレポートです。
こんにちは。抱樸館福岡けいおん部です。最近の活動の様子をお伝えします。
先日、ついに待望のドラムセットを入手しました。これで、演奏できる音楽の幅が大きく広がりました。今までよりいっそう練習に励んでおります。
抱樸館福岡に入居された方で、ドラムを教えることができる方がおられ、皆でその美技に酔いしれました。ギター、ベース、ピアノ、パーカッションなど、さまざまな楽器を使い、ドラムにあわせて、ジャズやサンバなどアドリブで演奏しました。みんなで演奏することで、普段話したことがない人同士でも、音楽をきっかけにして交流ができます。 |
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気持ちを一つにして、みんなで演奏します |
今後は、課題曲を決め、事前に各自練習をしてから演奏をしたいと考えています。けいおん部の今後の活躍にご 期待ください。
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●2012年5月15日号(1) スタッフを紹介します~その18
職員紹介の第18弾です。
厨房の和田です。
身も心も健康であることを望みます。 年とともに切に願います。 前を向いて、1歩1歩前進しましょう!
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●2012年5月1日号(2) 福岡女学院看護大学のボランティアサークル<葡萄(ぶどう)>の学生さんに よる健康教室が開催されました
3月16日金曜日の午前、抱樸館福岡地域交流スペースにおいて、福岡女学院看護大学のボランティアサークル<葡萄>の学生さんによる健康教室が開催されました。「パクッとごはん、シャキッと元気!!」と題して、食事のバランス、規則正しい生活の大切さなどが、30人を超える入居者を対象にわかりやすく話されました。 |
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福岡女学院看護大学のボランティアサークル <葡萄>のみなさん |
「今から健康教室を始めます」。 30人以上の入居者のみなさんが集まりました |
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手作りの資料と元気いっぱいの、工夫を凝らした説明はわかりやすく、参加者は質問も交えながら熱心に聞き入りました。 【3-3-3バランス】(「3色の栄養バランス」「主食・主菜・副菜の3皿バランス」「規則正しい3回バランス」のこと)については、参加者がメニューの組み合わせを考えてみるなど実践的に学べ、アパート等で自立生活を始めた後に大いに役立つ内容でした。 この健康教室は、同サークルの学生さんと先生方により、年間を通して開催された入居者対象の「健康相談会」で、もっとも質問の多かった食事の問題を取り上げ、詳しく調べ時間をかけて準備してくださったもので、たいへん好評でした。 |
「食事は『3-3-3』のバランスが大切です」。 参加者は熱心に聞き入りました |
手作りの資料で工夫を凝らしながら、 わかりやすくお話してもらいました |
福岡女学院看護大学のボランティアサークル<葡萄>のみなさんは、今年度も健康相談会を月に1回、開催してくださいます。
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●2012年5月1日号(1) スタッフを紹介します~その17
職員紹介の第17弾です。
相談員の西川です。
抱樸館福岡ができてもう丸2年が経ちます。開所までの準備、開所式の準備、不安がいっぱいだった2年前が懐かしく思い出されます。
今も不安がないわけではありませんが、この2年間、抱樸館福岡に入居し地域での生活を始められた方との出逢いや想い出が私を支えてくれています。
抱樸館福岡から転居された方がみんなに会いに立ち寄ってくださったり、カフェに来てくださったり、食事に来てくださったり・・・
そういうときにお顔を拝見するとなんだかほっと心がやすまります。
最近では、開設準備室時代に支援していた方もカフェに来たり、会いに来てくれたりするようになりました。
そういった中でみなさんの笑顔や優しい言葉をいただいたときが一番幸せで、この仕事をしていてよかった、
みなさんに支えられて今の自分があるのだなとしみじみ思います。
日々、「人と人とのつながりの中で生きていること」を実感しています。これからも出逢いを大切にして、ともに支え合っていきたいと思っています。
私は小さいころからピアノを習っていたので、みなさんの前で弾ける曲のレパートリーを増やして、みなさんの和みの場を少しでも増やせたらいいなと思っています。
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●2012年4月15日号(2) お花見をしました
相談員・上野のレポートです。
満開のさくらの下、 みんなでお弁当を囲みました |
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4月10日、箱崎公園でお花見をしました。
曇り空ではありましたが、最後まで雨も降らず、予定通りに進めることができました。
みんなでお弁当を食べました。『みんなで食べるのいいね~』『時々は外で食べたいね~』など、やわらかい笑顔がたくさん見られました。
食後は○×ゲームと、チーム対抗でジェスチャーゲームをしました。○×ゲームは抱樸館福岡にまつわるもので、最後まで正解された方には「ファイバーリサイクルショップ ゆう*あい」で衣料を購入できる利用券が贈呈されました。その後、その方は早速買い物に行かれたようで、大喜びでした。
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ジェスチャーゲームでは『わかめ』や『ニワトリ』、『ドラえもん』などの難題が多かったのですが、みなさん勇敢に立ち向かわれ、どんどん変化していくジェスチャーにみんなで笑いました。
春のあたたかい風にゆられる真新しい緑の葉と、ひらひらと舞うさくらの花びらに囲まれた今回のお花見。
来年も楽しみです。
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難問のジェスチャーゲームに果敢にチャレンジ |
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●2012年4月15日号(1) スタッフを紹介します~その16
職員紹介の第16弾です。
厨房スタッフの上野です。
勤務を始めて1年が経ちました。
週5日バイクで通い、朝食を作っています。
抱樸館福岡にも慣れ、利用者の方とも挨拶を交わし、会話も弾むようになりました。
趣味は読書で西村京太郎が好きです。孫が6人います。好きな歌手は前川清、役者は木村拓哉です。
どうぞ、よろしくお願いします。
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●2012年4月1日号(3) 多々良小学校の6年生の授業に講師として招かれました
相談員・竹尾のレポートです。
授業当日、学校の廊下には「ご案内」が 貼られていました |
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2月21日、多々良小学校6年生の総合的な学習の時間(人権の町づくり)に、
青木館長と2人で招かれ、「みんなが住みよい街に」と題してお話ししました。
ホームレス者に対する子どもたちのイメージは「家がない」「仕事がない」など。
家があっても孤独で、人との絆を失った状態が「ホームレス」という状態であること、ホームレス状態となるのは自己責任ではなく、
障がいや病気、社会状況など様々な原因があり、困った時は助け合っていく必要があることを、イス取りゲームを交えて伝えました。
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後日、子どもたちから感想が届きました。
「ホームレス者への見方が変った」「困っている人がいたら助けたい」といった感想がみられ、子どもたちなりの気づきや思いが生まれたようです。
ホームレス問題に関心をもつ人が増え、支援の輪が広がるよう、これからも活動していきたいと思います。
授業に招いていただいた多々良小学校の中村校長先生をはじめ、関係者のみなさまに感謝いたします。
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後日、子どもたちから感想文が届きました。
(コチラから⇒)
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●2012年4月1日号(2) 昨年に引き続き、多々良校区の「歩こう会」に参加しました
相談員・上野(さ)のレポートです。
3月11日、多々良校区の「歩こう会」に参加しました。
当日はとても肌寒かったのですが、新緑や河川沿いの自然に触れると春の訪れを感じることができました。
多々良小学校から名島橋まで多々良川沿いの往復2時間程度のコースを、地域の100人以上の方々と歩きました。
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多々良校区の「歩こう会」に、 たくさんの地域のみなさんが参加しました |
入居者のみなさんはそれぞれのペースで歩き、「一番に小学校へ戻ってきた」という方や
「日頃、歩かないことを痛感する」など、いろいろな感想が聞かれました。
昼食はグランドで地域の方と一緒に食べる予定でしたが、残念ながら寒さと強風のため持ち帰りになりました。
風は冷たいけれど、 まわりの景色はもうすっかり春です |
みんなで歩けば楽しさも倍増。 ゴールめざして頑張ろう |
地域の体育委員さんが案内やお世話していただき、
「次回はソフトボールや運動会もあるので、また是非、参加してくださいね」と声をかけていただき、嬉しく思いました。
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●2012年4月1日号(1) スタッフを紹介します~その15
職員紹介の第15弾です。
相談員の竹尾です。この仕事をはじめて約2年がたちました。
入居者のみなさんの状況は様々ですが、失業・債務・障がい・病気などで 不安を抱えていたり、
大事な人との縁が切れて孤独感に苦しんでいたり します。私がどこまでその苦しみを理解し、何ができるだろうと悩むことも あります。
そんな私を支えてくれるのは、職場のスタッフはもちろんですが、入居者のみなさんでもあります。
「話を聞いてもらって楽になった」といった 言葉、館内プログラムでの活き活きとした姿から元気をもらい、
私自身を たくさん支えてもらっています。
「出会いの瞬間を大事にすること」
私が普段から心がけていることのひとつです。
以前、担当となった入居者の方に、「入居時に迎えにきてくれた人ですよね?」と聞かれたことがあります。
迎えがくる時は抱樸館がどのようなところで、どんな職員が迎えにくるのか 不安が大きかったと語ってくれました。
抱樸館入居はその人にとって新たなスタートを踏み出す大事な一歩です。
少しでも不安を軽減できるよう、元気な挨拶と明るい雰囲気づくりに努めたいと思っています。
これからも多くの方との出会いが待っていると思いますが、そのひとつひとつを大事にしていきたいです。
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●2012年3月15日号(3) 入居中の橋本さんが俳句と共に絵を描いてくださいました
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苦知(くし)りなお 支(ささ)え花咲(はなさ)く 樸(ぼく)の実(じつ)
※画像をクリックすると大きくなります |
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●2012年3月15日号(2) ファイバーリサイクル 第1回衣類の送り出しセレモニーに参加しました
生活相談員上野(ま)のレポートです。
抱樸館福岡から協力員として、衣類の仕分けや、ゆう*あいショップで販売をしているファイバーリサイクル事業の、第1回衣類の送り出しセレモニーが行われました。ファイバーリサイクル事業を始めて1年数ヵ月、これまで集まった衣類のうち、20トンを送り出すことができました。衣類はパキスタンに送られ、現地で販売された売り上げがアル・カイール アカデミーの運営資金となります。
「ファイバーリサイクル事業」についてはコチラから
セレモニーでは、はじめに社会福祉法人グリーンコープ行岡理事長から、大切に着用されてきた衣類がたくさん寄せられていること、今日の日を迎えられて嬉しく思うことなどのお話がありました。グリーンコープ共同体代表理事の田中さん、グリ―ンコープ福祉ワーカーズ・コレクティブ連合会理事長の江島さん、抱樸館福岡館長の青木がそれぞれ挨拶した後、ファイバーリサイクル協力員代表として伊香賀さんから「頑張ってきてよかった、これからも頑張っていきたい」と笑顔で力強く挨拶されました。 |
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セレモニーで挨拶する協力員の伊香賀さん |
NPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会の入江さんも応援にかけつけてくださいました |
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仕事があること・役割があること・仲間がいること。ファイバーリサイクルを通していろんな繋がりができています。これらの繋がりを大切に、これからもこの取り組みを共に続けていきたいと思います。
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トラックの天井までぎっしりと積み込まれ、 パキスタンに送られる衣類 |
セレモニーに参加した全員で 送り出しを喜びあいました |
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●2012年3月15日号(1) スタッフを紹介します~その14
職員紹介の第14弾です。
厨房スタッフの古賀です。
早いもので勤め始めて1年になります。
初めての厨房の仕事に慣れず、戸惑う事ばかりですが、食事を
通して皆さんが「元気」になれるように、また、「美味しい」と食べて
もらえるようにと思ってがんばっています。いつも明るい笑顔で
ニコ(゜∀゜)ニコと接していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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●2012年3月1日号(2) 「がんばろう抱樸館!ホームレス エイド コンサートin福岡」が盛大に開催されました
実行委員藤田のレポートです。
2月14日、西南学院中学校・高等学校のチャペルにて「がんばろう抱樸館!ホームレス エイド コンサートin福岡」が行われました。このコンサートは、抱樸館の活動をより知っていただくため、また、その活動の応援のお願いを目的にNPO法人北九州ホームレス支援機構が主催し、一般社団法人抱樸館を支える会が共催しました。チケットの売り上げは全額、ホームレス支援の活動のために寄付されました。
当日は、抱樸館福岡の入居者や自立者、北九州や下関からの来場もあり、平日の夜という忙しい時間の中、300人以上の方が足を運んでくださいました。心あたたまる素晴らしい演奏に、涙を流していた方もおられました。
ここに集まった人たち全員が、抱樸館のことを、ひいてはホームレスに陥った方の自立を応援してくれていると思うと、それがすごいことだと改めて感じられました。今後もより一層自分の仕事を頑張ろう、と思いを新たにしました。
当日、来場してくださったみなさま、素晴らしい演奏を披露していただいた谷本仰(あおぐ)さん、フクヤマワタルさん、原田敏夫さん、中島由紀子さんに、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
左から、原田さん、谷本さん、フクヤマさん |
心のこもった演奏で、会場が一つになりました |
中島さんのピアノもすてきでした Photo by中島純治 |
会場となった西南学院中学校・高等学校の入り口 |
谷本仰&His FriendsのCD「わたしのあおぞら」については、こちら |
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●2012年3月1日号(1) スタッフを紹介します~その13
事務スタッフの原山です。
北九州の野宿者支援の活動に参加して20年、理不尽な死を前に、彼らの痛みや望みに連帯しているのか、私のようなものが、この活動に参加してもよいのかと自問した日々がありました。そして、よく泣きました。泣くことは、彼らに寄り添う心を強く育てたようにも思います。
ホームレス自立支援法が成立して5年目の全国調査で、北九州市のホームレスの人たちの数は、行政とNPOが共に働くことで大幅な減少をしているのに対して、福岡市では増加していることが発表された時も、怒りと悔しさで涙を抑えきれませんでした。 |
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ハロウィン・カフェで魔法使いに変身した原山さん |
あれから5年、そんな私ですから、北九州から福岡市東区多の津の抱樸館福岡に通って、若いスタッフと入居者に添い、ボランティアさんと共に抱樸館の盛り上げ役として働かせていただいていることは望外の喜びです。
抱樸館建設が地域にお住まいの方々の理解なくしてはありえなかったことは知られておりますが、北九州ホームレス支援機構の活動を理解し、寄付金を寄せて支えてくださった方々と重なります。抱樸館に関心を寄せて、支えてくださる地域との交流を大切にし、抱樸館を出発して地域で生活される方にとって、ここが「ふるさと」になることを願って、微力を尽くしたいと思っております。
最後に、ちょっと自慢をお許しください。趣味の野山を走るオリエンテーリング競技で、60歳のときに☆全日本大会で優勝したことです☆ 現在は、北九州での大会運営と年数回の競技を楽しんでいます。今年は奮起して5月の全日本に参加したいな~。
山の端を走る通勤の高速バスから見える町のあかりは、まるで星空を渡る銀河鉄道に乗っているようです。もうしばらく、この風景を楽しませていただきたいものです。どうぞよろしくお願いいたします。
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●2012年2月15日号(2) 麻生医療福祉専門学校福岡校から学生さんが見学に来られました
相談員・上野(ま)のレポートです。
麻生医療福祉専門学校福岡校から社会福祉科・ソーシャルワーカー科の学生さんたちが、抱樸館福岡の見学に来られました。ホームレスとハウスレスの違い、社会情勢から見る貧困の実態、抱樸館が目指していることなどを青木館長からお話ししました。私からは、生活相談員の仕事について話をしました。高齢・障がい・失業・病気・人間関係(きずな)の希薄化など本人の力では解決できないことが重なって、人は困窮状態に陥ります。困窮者に全て責任を負わせるような間違った「自己責任論」が横行する社会ですが、社会には責任があり、社会も変わる必要があること、抱樸館では、ひとりぼっちの状態(ホームレス)からホームをつくる取り組みを行いながら自立支援をしていることをお伝えしました。
学生のみなさんは熱心に話を聞かれ、たくさんの質問もありました。福祉を学んでいる学生さんたちですが、生活困窮者(ホームレス者)について初めて知ることもたくさんあったとの感想が多くありました。わたしたちの取り組みを知ってもらうとともに、今回の見学を契機に、ボランティアやカフェを通して、抱樸館福岡の入居者の方々とも関わってもらえたら嬉しいです。
青木館長より、抱樸館が目指していることなどについて、 スライドを交えながら説明しました |
抱樸館福岡の館内を見学しながら熱心に耳を傾ける 学生のみなさん |
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学生さんからの感想の中から2つ紹介します。
私たちと同じ年代の人や、いろんな人が心のよりどころを無くし、行き場を失っているという現実が、本当に目の前にあるということ、自分だけの責任でもないのに、ずっと自分を責め続けて追い込まれている人がたくさんいる。それなのに社会はもっと追い込んでいくという現実が、正直怖いと思いました。でも本当は社会だけでなく、私たちの無知や無関心が一番冷たいのではないかと思います。孤独に追い込んでいるのはやっぱり人との関わりが大きいのだと思いました。私は、まだまだ知らないことも多いし、何も行動できていないけれど、ちゃんと自分の目で見たり体験して知っていくこと、一つ一つ出会いやつながりを大切にしていくこと、また伝えていくことを頑張っていきたいと思います。(一部抜粋)
私は抱樸館福岡の取り組みを知ったり、現場で支援されている方々からお話を伺って、自らの先入観・価値観と向き合うことが増えました。また、私の家族や友人に「ホームレスっていう人はいないんだよ。誰だってホームレス状態になる可能性があるんだよ」という話をする機会も増えました。卒業研究で調べた、抱樸館を訪問して分かったことを自分の中だけでとどめておくことはしたくなかったからです。私は障がい者支援施設に就職するのですが、ホームレス者支援にも興味があり、携わってみたいと思っています。自分に出来るボランティアから始めていきたいです。今日訪問して改めて抱樸館福岡のあたたかさ(「ホーム」)を感じました。(一部抜粋)
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●2012年2月15日号(1) スタッフを紹介します~その12
職員紹介の第12弾です。
厨房スタッフの森藤です。
厨房で朝食の係をしています。生まれてからずっと多の津で生活しており、抱樸館 福岡の開所時から勤めています。もうすぐで勤務して2年になりますが、1度も休んだことがありません。
日舞を20年しており、着物の着付けもしています。また、現在、地域でもいろいろと 活動しています。孫に元気をもらいながら、これからもがんばっていきたいです。
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●2012年2月1日号(3) 「抱樸館を支える会」会報の発送を入居者の皆さんとおこないました
「抱樸館を支える会」の賛助会員の皆様、いつも多大なるご支援ありがとうございます。
1月23日より、順次皆様にお届けする「抱樸館を支える会」定期会報を、抱樸館福岡の入居者の皆さんとおこないました。作業の内容は、原稿を封筒サイズに折る(3日)→原稿を封筒に詰める(1日)→封筒に糊で封をする(1日)で、延べ5日間にわたりがんばりました。作業中は皆で冗談を言って盛り上がりつつも、「このようにしたら効率がいい。こうしたら綺麗に仕上がる。」と色々工夫をして作業をしました。会報には「抱樸館福岡」の情報がぎっしり詰まっていますので、是非ご覧ください。
みんなでがんばって作業しました |
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●2012年2月1日号(2) 園芸部の収穫を行いました
1月12日(木)、私たち園芸部が愛情込めて育てたジャガイモの収穫を行いました。 園芸部担当で、相談員の市丸のレポートです。
9月24日、まだまだ、真夏の様に暑い日差しの中、メークイン、男爵、レッド(赤いジャガイモ)の3種類の種芋を、汗をかきながら耕して植えました。
青々と葉を茂らせて育った大根
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10月からコンポストで堆肥を作ったり、採ってきた竹で囲いを作って寒さ対策をしたり、がんばってきました。元ジャガイモ農家の園芸部メンバーの指導の下、絶妙なタイミングで適切な肥料をまき、囲いをすることができました。更に10月末には青首大根を植え、抱樸館福岡の農園はより充実してきました。
成長が気になり、途中こっそり掘り起こして確認してみたりと、まだかまだかと収穫の日を心待ちにしてきました。
あれから4ヵ月、ついに収穫です。「10kg程度収穫できたら良いほうだね」と話しながら掘り起こしてみると、丸々太った大きなジャガイモがごろごろ出てきました。大根も細いながらに、立派に葉を茂らせてシャキッと成長していま した。 |
皮が薄くつるっとしたきれいなジャガイモを計30kg程度収穫し、育ててきた部員、芋ほりに参加した入居者に笑顔がこぼれます。採れたてのジャガイモを、バターと塩で試食。想像以上のホクホク感に一同びっくりです。「戦時中は芋ばっかり食べてたなぁ。芋だけで『おいしいな~』って感じたのは何十年ぶりだろうか」、「やっぱ、みんなで食べるから美味しいんよ!」とジャガイモとコーヒーで一息つきながら、話がつきませんでした。
これから一時畑を休ませ、次は珍しいジャガイモを植える予定 です。 |
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大きな男爵イモがゴロゴロ |
メークインとレッドもたくさん収穫できました |
大収穫のジャガイモと大根を前に、みんな笑顔です |
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●2012年2月1日号(1) スタッフを紹介します~その11
職員紹介の第11弾です。
宿直スタッフの中山と申します。
うつ病、自殺、アルコールの問題が社会問題化している昨今、精神保健福祉士の資格を取得したいと思い、定年直前で第二の人生にチャレンジしています。今まで営業職でたくさんの方と会って、人とのコミュニケーションの大切さを勉強させていただきました。
今回、ご縁をいただき、抱樸館にお世話になって1年半経ちました。夜間の宿直のスタッフとして従事しております。人にはそれぞれの個性があり、人を援助するムズカシサを痛感しております。森羅万象に感謝することを思い出し、日々努力したいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
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●2012年1月15日号(3) NPO法人北九州ホームレス支援機構の新年炊き出し・追悼集会に参加しました
松尾と上野(ま)のレポートです。
1月3日に北九州の勝山公園へ、新年炊き出しと追悼の集会にボランティアとして参加してきました。
この集会は、NPO法人北九州ホームレス支援機構が主催しているものです。
まず追悼式から始まりました。追悼式は夏と冬の年2回行われています。
追悼式では、身元引取りのいない方を追悼するため花を捧げます。この半年の間に一つ追悼碑が増えました。30代の男性でした。「このいのちを忘れない」と、みんなで献花をしました。 |
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身元の引取り手がないまま亡くなられた方を追悼し 献花しました |
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追悼式が終わったあとは、新年を祝って皆で乾杯をし、出来たての焼肉弁当と「子ども越冬隊」がつくったぜんざいを皆でわいわい食べました。
※子ども越冬隊は、子どもを中心としたボランティアで、夏祭りではカキ氷、冬の新年炊き出しではぜんざいをふるまっています。越冬隊の活動を通してホームレスの方々と交流し、ホームレス支援を体験・学習する場となっています |
谷本仰(あおぐ)さん、フクヤマワタルさん、原田敏夫さんによるミニコンサートや、羽根つき、外れなしのくじびき抽選会も行われました。
「路上のいのち」を心に刻み、「ひとりの路上死もださない」ことを目標に今年も一年みんなで頑張ろうと励まし合いました。
谷本さん、フクヤマさん、原田さんのすてきな演奏に、 寒さも忘れます |
とても寒い日でしたが、 羽つきをしているうちに体がポカポカに |
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●2012年1月15日号(2) 餅つき大会に参加しました
上野(ま)のレポートです。
1月8日、ボーイスカウト主催の香住ヶ丘小学校での餅つきに、入居者4人、職員3人(上野さ、上野ま、村上)の計7人で参加しました。去年に引き続き、2回目の参加です。
さあ、いくぞ。あっという間に餅がつきあがります |
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午前10時過ぎに到着。すでに餅つきが始まっており、男性陣は到着後すぐ餅つきに参加しました。初めて餅つきを体験する若い男性たちは、ぎこちない様子でしたが、レクチャーを受けながらだんだんとコツをつかめたようでした。
女性陣で参加した二人の上野は、あんこ餅を一生懸命丸めました。毎年参加されているベテラン主婦の方に、レクチャーを受けながら、「気持ちが大事」と言われ、形はともかく気持ちだけは、皆さんに負けないくらいしっかりと込めることができたのでないかと、思います。男性陣も終盤、丸め作業に参加しました。なかなか個性的なお餅でした・・・。 |
男性陣いわく、杵でお餅をつくのは見た目以上に腕の力を使う作業だそうです。地域の方と冗談を交わしながら、後半は皆さんにも「上手になったね」とお褒めの言葉をもらいながら、楽しく参加させていただきました。
つきたてのお餅で、ぜんざい・きな粉餅をその場でいただき、あんこ餅も一人1パックずつお土産にいただきました。
この日は2,000個分の餅をつき、5個ずつパック詰めし、民生委員さんとボーイスカウトの皆さんが小学校区の高齢者に1軒ずつ配りました。 |
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3人が息をそろえてペッタン、ペッタン、リズム良く |
地域の皆さんから、「来年も参加してください」と声をかけていただきました。晴天で風もなく、暖かい中での餅つきとなりました。来年も、地域の方といい関わりを続けたいと思います。ボーイスカウトの皆さん、お誘いくださってありがとうございました。
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●2012年1月15日号(1) スタッフを紹介します~その10
職員紹介の第10弾です。
厨房スタッフ2年目の大田です。
元気と明るさが取柄です。
昨年の9月からメニュー作成のための新しいレシピの発掘に毎週、奮闘中です。
「家庭のごはん」をモットーに心を込めた美味しい食事を作りたいので、
これからも頑張ります。みなさんよろしくお願いします。
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●がんばろう抱樸館!「ホームレス エイド コンサート in 福岡」開催のご案内
NPO法人北九州ホームレス支援機構は、ハウスとホームを失い孤立してしまった困窮者の生活再建を支援しています。その拠点となるのが「抱樸館」。このたびNPO法人北九州ホームレス支援機構が主催して、抱樸館の活動を応援する輪を広げるためのコンサートを開催することになりました。当日は、ホームレス・エイドCD「わたしのあおぞら」を世に出した谷本仰さん、中島由紀子さん、フクヤマワタルさん、原田敏夫さんが出演します。
バレンタインデーのこの日、あなたも大切な人と一緒に出かけませんか。お子さんも参加できます。ご家族そろってすてきな夜を。
日時 2012年2月14日(火) 18:30~20:30
場所 西南学院中学校・高等学校チャペル
住所/福岡市早良区百道浜1丁目1番1号
地図/コチラから
出演 谷本 仰(あおぐ)さん(歌/ヴァイオリン)
中島由紀子さん(ピアノ)
フクヤマワタルさん(コントラバス)
原田敏夫さん(ギター)
主催 NPO法人 北九州ホームレス支援機構
共催 一般社団法人 抱樸館を支える会
※入場には事前に申込みが必要です。
ご希望の方は、下記へお問い合わせください。
お問合せ先 NPO法人北九州ホームレス支援機構 総務
TEL&FAX 093-571-1009
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●2012年1月1日号(4) 抱樸館福岡は開所して2回目の新年を迎えました
抱樸館福岡の館長の青木より、新年のご挨拶を申し上げます。
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新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに厚く御礼申し上げます。
昨年は東日本大震災が発生し、地震と津波さらに原発事故が重なり未曾有の大災害となりました。今も避難を余儀なくされている方々、被災地の方々に心からお見舞いを申し上げます。
昨年のきずな祭には地域から たくさん参加していただきました |
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抱樸館福岡は2010年5月の開所以来、実人数351人の利用者を数えました。多くの方が抱樸館福岡を卒業し、地域での生活に移行していますが、新しい方が毎週のように訪れる様子から、この国では格差が広がり生活に困窮する人はますます増えているように思えます。
先日、抱樸館福岡を卒業した武藤さんから、下のようなメッセージをいただきました。抱樸館福岡で過ごして気がついたことをまとめてみた、と言われました。彼は第3回きずな祭では司会を務め、大活躍されました。 |
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君には君にしか出来ない、この世の使命がある。
あなたでしか咲かせられない人生がある。
一番心配なのは、人と人との結びつきが希薄になっていることです。
少子高齢化でも、近くに話せる人がいる。
困ったときに相談できる人がいる。
これが大きい。絆があれば、みんなで支えあうことが出来る。
それが今、ばらばらになっている。
特に、家庭や地域における人間関係の崩壊は深刻です。
人間は人間にしか励ませないし、人間の中でしか生きることはできません。
互いが励まし合い、元気を出せる絆の回復が「生きる力」の源泉となるのです。
* * * * *
人には、みんなそれぞれ使命がある。するべきことがある。歩む人生がある。でも、人との結びつきが希薄になることで、その使命や歩む道が分からなくなる。人間関係が崩壊するなかで、使命や目的を見失ってしまいます。
人が「ずっと」ひとりでいるのはよくないのです。ひとりでいることが必要なのは、誰かと一緒にいるときのバランス関係の中での話です。
しかし、人が集まれば衝突が起こります。「人間関係」はどこの職場でも、集まりでも難しいものです。それでも、人は人間の中でしか生きるしかないのだと私も思います。「ばらばら」では使命も、咲かす人生も、見失ってしまうのだと思うのです。
抱樸館は、住まいや職を失った方々に家を提供し、仕事を一緒になって探すところですが、目指すところは人間の関係を回復したり、関係を創造することです。
* * * * *
昨年は世の中で「絆」ということばが脚光を浴びました。人との関係、結びつき、つながりが大切であることは、もはや言うまでもありません。では、どのようなつながりが今求められているのでしょうか。特に、生活に困窮している方にとって、どのようなつながり、場所が求められているのでしょうか。私たちは日々訪れる相談者に聞きながら、考えながら取り組みを続けたいと思います。
ホームページを読み返すと、私たちはさまざまな方に支えられ、つながり、新しいことにたくさん挑戦してきたことが分かります。地域の餅つき大会、歩こう会、夏祭り、運動会などに招かれ、参加させていただきました。地元の「多々良小学校」では授業で抱樸館福岡の取り組みを紹介するなかで、ホームレス問題を子どもたちと一緒に考えました。さまざまなところで講演させていただきました。抱樸館福岡では、料理練習会、園芸部、漢字塾、けいおん部、カラオケ、「カフェ・さんぽみち」など新しい取り組みを始めました。見学にたくさんの方が訪れました。そして、「抱樸館を支える会」をはじめ、多くの方々に支えられてきました。「有限会社生活アートクラブ」からは、毎月お米を提供いただいています。匿名の方より、ピアノもいただきました。
抱樸館。ここは再びはじまる場所。互いがつながり、励ましあい、今年も共に生きていきたいと思います。誰もが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。
どうぞ、みなさま、本年もより一層のご支援を賜りますよう、スタッフ一同心よりお願い申し上げます。
抱樸館福岡 館長
青木康二
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●2012年1月1日号(3) 東区ネットワーク会議に出席しました
上野(ま)のレポートです。
12月13日に東区ネットワーク会議があり出席しました。
今回は、まず福岡市知的障がい者地域生活支援センターおおほりの森口さんによる「サービス利用計画について」のミニレクチャーがありました。真に必要なもの・状態(ニーズ)や言葉のうらにある本人の思いについて考えることが対人援助では非常に大切になることを改めて感じました。次に、シンポジウム「地域での連携を考える」が行われ、抱樸館福岡から青木館長が「ホームレス者の支援について」のシンポジストを務めました。他にも、訪問介護の立場からケアステーション向日葵(ひまわり)の吉野さん、障がい者支援の立場からワークショップたちばなの末松さんから、居宅介護、発達障がい者の支援などについてお話がありました。
会場にはさまざまな事業所で働く方々が集まり、同じ区内にたくさんの障がい者の対人支援の現場があることが分かりました。心強く思うとともに、連携・支えあいを進めていきたいと思いました。
※東区ネットワーク会議とは、抱樸館福岡のある福岡市東区の東地域自立支援協議会が主催し、東区で障がい福祉にかかわる各方面の方,障がい者施設,地域包括支援センター・地域生活支援センターなどの各種相談機関、特別支援学校,介護事業所などで働く方々が集まり、勉強会をしたり交流を図る場所です。
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●2012年1月1日号(2) カフェさんぽみちでクリスマス会をしました
ボランティアスタッフ 児玉のレポートです。
12月16日の「カフェさんぽみち」はクリスマス模様でした。店内には職員と入居者の方々が早朝からつくった長靴や雪の結晶、もみの木などの飾りでいっぱいでした。
また、年内最後の開店日でもあり、2つの特別な出来事が重なるこの日は、いつもよりも30分延長して14:30~16:30の開店としました。そしてお菓子には、抹茶ババロアやティラミス、モンブランなど6種類のケーキを用意しました。
開店前から、すでに廊下にはお客様が並んでいます。今冬初めての雪が降り、とても寒い日でした。そんな中、「カフェさんぽみち」の開店を楽しみにされているお客様が次々と入店します。なんと、開店時にすでに満席という状況になりました。
抱樸館福岡のけいおん部が、 とっておきのクリスマスソングを披露しました |
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15時過ぎからは、ミニコンサートも開催されました。抱樸館福岡のけいおん部によるクリスマスソングの演奏に、スタッフの知り合いのお子さんによるクリスマスメドレーのピアノ演奏です。いつもはカフェスペースと食堂を仕切っていますが、演奏時には間仕切りを開け、演奏は館内中に広がりました。食堂で将棋をされている方も一緒に生演奏を味わいました。 |
特別な日の演出はまだまだあります。テーブルのお花です。庭に咲いた山茶花が飾られました。入居者の方が作った篭に、別の入居者の方が生けてくださいました。ピアノの上には赤いバラを飾りました。こちらも卒業された方が持ってきて、生けてくださいました。
こんなふうに「カフェさんぽみち」のクリスマスと年内最終日は、皆さんお一人おひとりがどこかで関わって、手がかけられていました。一人ひとりがこの1年間、「カフェさんぽみち」をつくり、育ててくださいました。本当にありがとうございました。
次回は、1月13日(金)14:30~16:00の開店です。「カフェさんぽみち」でお待ちしております。
たくさんのお客様でにぎわう クリスマス模様の「カフェさんぽみち」
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カフェのスタッフもサンタの帽子をかぶり、 クリスマスの雰囲気を盛り上げます |
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●2012年1月1日号(1) スタッフを紹介します~その9
職員紹介の第9弾です。
皆さんこんにちは。宿直職員の村上と申します。
春夏は夕日を見ながら、秋冬は星を見ながら出勤。見回り、ゴミ出し、入居者への声かけと夜間対応、食事札や支給品の準備、厨房の朝食準備の手伝いなどをして、朝日を浴びながら退勤。垂天雨天の時もあります。
入居している方々にホッとしてやすらいで寝入ってもらいたいと常に願っています。考えすぎず実践しようとして考えすぎてしまいます。様々なことのある日常ですが、ひと山も越えた皆さんは、根は優しく人間臭い人たちと知りました。入居者の方から元気よくあいさつを受けたり、めでたく巣立っていかれる前の晩に『お世話になりました』と、そっとお礼を言われて、私の方こそホッとさせられて、癒されることがあります。
2006年に前々職を退職して母の看取り、父の介護を経験しました。その後、美野島めぐみの家の炊き出しボランティアとして働き、2008年10月にはNPO法人北九州ホームレス支援機構の求人に応募し、ホームレス自立支援センター北九州の宿直と巡回相談を経験しました。2010年5月、抱樸館福岡の開所から宿直として勤務しています。
めぐみの家の炊き出しには、現在でもできる時に参加しています。めぐみの家で出会った方が抱樸館福岡に入居されることもありますし、めぐみの家は抱樸館OBがボランティアとして活躍し、出会いの場ともなっています。めぐみの家は、グリーンコープから野菜や果物の支援もいただいています。抱樸館福岡同様、私にとって、既成の価値感を壊して新しい価値感や繋がりを創造してくれる場所です。
モットーにしたいこと。良かったことも悪かったことも全て意味有ること。自分の気持ちに正直でありたい。
趣味:絵本、映画館での映画、バックパックの旅、唄、食養生、商店街やカフェ巡り、坐禅、ラジオ
夢:体に良い食事のカフェ屋、ライブ、マッサージ師、入居者による芝居、整理整頓などをいつかしてみたいです。
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